The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(2)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード2 "The Southern Lights"

闇の精霊の襲撃から一夜明け、コラはウナラクのもとで精霊たちを扱うためのトレーニングを始める。その第一ステップとして、南極点へ向かう必要があると話すウナラク。コラはそれを了承する。

一方、テンジンは家族と兄・ブミ、姉・カイアとともに南の気の寺へとやってきた。寺を守る侍者(気のベンダーではない)たちから歓迎を受けるテンジン一家だが、ブミとカイアに対してはテンジンのように気のベンダーではないと知ると、いささか落胆した表情。ブミとカイアはそれにすねた様子を見せる。

コラとマコ、ウナラクは南極点へ向かう準備を始めていた。そこへコラの父・トンラクが現れ、自分も同行すると話す。ウナラクは彼の存在がコラの集中力を妨げてしまうとしてそれを断るが、トンラクは譲らず、結局ついてくることになった。コラは、2人の話しぶりから、過去に何かあったことに気づき、それを父にたずねる。しかしトンラクは質問をしりぞけ、一行にブリザードに注意するよう警告する。父の態度にいら立つコラ。

南極点へ向けて出発する間際に、ボリンとエスカ・デズナの3人も加わることになった。コラは父に対し、トレーニングの邪魔はしないように告げる。

南極点への道中、ウナラクが説明する。「南極点での目的は、コラが精霊門を開くことだ。精霊門の付近には光と闇の精霊がおり、精霊たちのバランスが崩れれば、闇の精霊が勝ってしまうだろう。明日の冬至が終わる前に、コラが門に到達する必要がある」。

雪原で闇の精霊たちに狙われていることに気づいた一行は、洞窟でキャンプを張る。そしてウナラクは、トンラクこそが闇の精霊に狙われている原因だと指摘する。トンラクはついに自分の過去について話す。

トンラクは若いころ、北極の水の部族の一員だった。軍の指揮官として、街を襲う蛮族たちから街を守っていたが、あるとき蛮族たちが“聖なる森”と呼ばれる森林地帯へ逃げ込む。トンラクとその部隊は蛮族らに攻撃をしかけ、その過程で“聖なる森”も破壊されてしまった。

それが森に棲む精霊たちの怒りを買った。部族の首都が闇の精霊たちに攻撃され、街は大きなダメージを負う。ウナラクが精霊たちを中立化させたものの、トンラクは責任を取るために街を追放され、南の水の部族で暮らすことになった……。

話を聞いたコラは、なぜ今まで教えてくれなかったのかと問い詰める。トンラクは「家族の問題で、お前に心配をかけたくなかった」と答えるが、コラは「秘密もお守りも、もう必要ない」と言い返す。

そのころ、気の寺ではジノーラたちが過去のアバターについて学んでいた。ミーロやイッキは遊んでばかりだが、歴代のアバターたちの石像が並ぶ部屋で、ジノーラは何か不思議な気配を感じ取る。

再び南極。南極点に近づく一行。トンラクはコラに話す。「お前が怒りを感じるのはもっともだ。だがお前には私と同じ過ちを繰り返してほしくない。われわれの物質界と精霊界とは、2つに分かれているべきなんだ」。しかしコラは、「アバターは物質界と精霊界の懸け橋になるべき存在でしょう。これはそのためのチャンスなの」と言い返す。

トンラクは、精霊に関するウナラクの考えは間違いだと言う。一方、ウナラクは「火の国による100年戦争で、南極では物質界と精霊界のバランスが崩れてしまった。だから闇の精霊たちが怒り狂っているのだ」と話す。

そうこうしているうちに、ブリザードに巻き込まれる。さらに突如、闇の精霊たちが一行を襲撃。ウナラクの精霊術でどうにか切り抜けられたものの、物資を奪われてしまう。トンラクは引き返すべきだと訴えるが、コラはそれを拒否し「引き返すのは父さんよ」と返答する。トンラクはそれを受け入れ、一行から抜ける。

しばらくのち、ようやく南極点付近にまでたどり着いた。ウナラクが言うには、精霊門は南極点にある凍り付いた森の中に位置するという。そして、精霊門を開き、物質界と精霊界の均衡を回復するためには、アバターひとりでそこへ行かなければならないという。

コラはそれを承諾し、ひとり森へと入っていく。内部ではたくさんの闇の精霊たちから攻撃を受けるものの、アバターの真の力を解放して、すんでのところで精霊門を開くことに成功する。

コラが精霊門を開いたと同時に、空が光を放つように輝き始めた。同じころ、気の寺にいたジノーラは、とあるアバターの木像が光を放っていることに気づく。

森から出てきたコラをマコ、ボリン、ウナラクらが迎える。ウナラクは彼女の働きを褒め、南極だけでなく世界中のバランスが回復に向かうだろうと述べた。

精霊門の開放に成功した一行は、街へと引き返す。しかしそこで待っていたのは、港に続々と到着する北の部族の戦艦だった。不安げなコラに対し、ウナラクは「南極での精霊の弱まりを治すためだ」と告げる。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。今回はBook two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。あと今回から、あんまり詳しく書きすぎないようにしていきます。本編で楽しんでほしいので。

 

●エピソード1 "Rebel Spirits"

アモンの率いるイコーリストらとの戦いから半年、共和国では評議会制度は廃止され、初代大統領としてライコーという政治家が選出された。テンジンの兄・ブミは共和軍を引退し、弟たち家族とともにテンプル島で生活を始めていた。

マコとボリンはともに新しい生活を始めていた。マコはプロベンディング選手をやめて、警察官として働いていた。一方、ボリンはファイアフェレッツのリーダーとして2人の選手に激を飛ばしているものの、その2人は明らかにヤル気がない。試合でも負けてしまい、ボリンはマコがいないことを嘆くのだった。

アサミは逮捕された父に代わり、会社経営をおこなう立場に。しかしヒロシ・サトウ前社長が逮捕されたことで、フューチャー・インダストリーズの製品は深刻な不振にあえいでいる。このままでは倒産だと知らされたアサミは、他社との提携を考える。

一方、コラはテンプル島での生活・修行を続けていた。ジノーラやイッキ、ミーロを相手に、気の技を使ったレースをしていたところ、安易にアバターの能力を使ったとしてテンジンにたしなめられる。「まだ気の技・気の民のことを学ぶ必要がある」といさめるテンジンに対し、コラは「気の技ならもう使いこなせる」と反発。テンジンは「世界各地にある気の民の寺院を巡りながら、古い気の技もマスターしなければならない」と話す。

気の民の寺院を訪問すると聞き、ジノーラたちは喜ぶ。それを聞いていたブミも、「まるでテンジン・バケーションだな」と茶化す。またコラは、寺院へ向かう前に、南の水の部族でおこなわれる精霊祭に行かないかと提案。子ども達とブミもその案に賛成する。

精霊祭へはマコとボリン、アサミも同行することになった。南の水の部族へ向かう船上。コラとマコはお互いの近況を話し合う。マコは最近の活躍やリン署長に評価されていることを話す。それをうらやむコラに対してマコは「テンジンは君の成長を助けようとしているだけだ」とさとすが、コラは機嫌をそこねてしまう。

船が港に到着すると、テンジンの母であるカタラと、テンジンの姉・カイア(つまりアンの長女)、そしてコラの父・トンラク、母・センナが一行を迎えてくれた。

さらに別の船も港に到着する。船から降りてきたのは、トンラクの兄(つまりコラの伯父)にして北の水の部族の長・ウナラク、そしてその息子・デズナと娘・エスカだった。デズナとエスカは男女の双子で、顔も背格好もそっくりである。端正な顔立ちのエスカに、ボリンは興味を抱く。

精霊祭の様子を目にしたウナラクは、精霊をたたえるかつての意義が失われたと失望する。また彼はコラに対し、必要なら自らが精霊界への導き手役を引き受けようと語るが、トンラクとテンジンは「コラは気の技の習得で手いっぱいだ」とその申し出を退ける。コラは、父と伯父との関係が穏やかなものではないと気づく。ウナラクは、最近特に精霊たちがざわめきだしていると述べ、漁船も襲われたと語る。

そのころ、アサミはボリンを即席アシスタントとして、とある実業家のもとを訪れる。実業家の名前はヴァリック。ベンダーではないものの、世界最大級の貿易会社の設立者であり、卓越した発明家でもある。ヴァリックは社長に見えないほどあけすけにものを言い、自説をまくしたてるエキセントリックな男だった。ボリンの率直な発言を気に入った彼は、アサミの目を数秒見つめただけでフューチャー・インダストリーズとの提携を決める。そして2人に、自ら発明した映写機(彼の名づけによれば「ムーバー」)を披露する。

精霊祭の宴会場。ウナラクは改めて南の水の部族では、精霊とのつながりが欠けていると指摘、今後はそうさせないようにするつもりだと述べる。またコラは、ウナラクと父の会話から、幼少期に僻地の訓練所で長期間の修行生活を送っていたのが、父とテンジンの意向によるものだったと知り、反発心を覚える。

宴会場から出て、マコとボリン、コラの3人は祭りの出し物を楽しむ。ボリンは群衆の中にデズナ・エスカを見つけ、アプローチすることに。デズナはボリンを気にもかけない様子だが、エスカのほうはボリンに興味を持つ。しかしそれは珍しい奴隷を手に入れたかのような態度だった。危険な女性に手を出したと気づくボリンだったが、エスカは彼に「私を楽しませなさい」と命令し、ボリンを引きずり回す。

コラはマコに対して、「ウナラクが言うように、精霊とのつながりをもたらすのがアバターの役割ではないか」と述べる一方、自分の生き方はテンジンや父に命じられるままだと不満を述べる。マコにどうすればいいか意見を求めるが、マコは「君が決めたことであれば、どんなことでもサポートするよ」と返すだけ。コラは不満げにすねる。

深夜、みんなが寝静まったころ、突如、ナーガが遠吠えする。コラがナーガについていくと、雪原に闇の精霊が現れた。闇の精霊はコラを襲いはじめる。止めに入ったマコやトンラク、テンジン、そしてアバターの境地に入ったコラでも歯が立たない。とどめを刺されるかと思われたそのとき、ウナラクが水のベンディング能力を用いて、闇の精霊の攻撃本能を鎮める。精霊は金色の光に姿を変え、やがて立ち去って行った。

ウナラクは「精霊とのつながりを学べば、君もできるようになる」とコラに話し、精霊界への導き手になることを再び申し入れる。テンジン、トンラクが説得するも、コラはその申し出を承諾することにした。

翌朝、テンジン一家はブミ、カイアとともに各地の気の民の寺院をめぐる旅へと出発する。コラは自らの判断が正しかったのかマコに尋ねる。マコはわからないとしつつも「君の心は正しいものだと信じている」と返答する。そこへウナラクが現れ、コラに「君のために素晴らしい計画がある」と話す……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

にっき

・『The Legend Of Korra』の日本語紹介もひと段落ついたので備忘録。

・前回、日記書いたのが8月なのだけど、なんかすごい昔に感じる。レジェコラも観始めたばっかりの時期だ。

・で、観終ってからレジェコラを布教したいのだけども、やっぱりテキストだけではどうしようもないなと気づいたので、本格的にイラストの練習を始めたわけ。で、9月中旬くらいからイラストのハウツー本買って、落書きを続けて、10月はじめにペンタブとクリスタを導入。今にいたる。

・絵です。

f:id:ito_yasu:20161008220209j:plain

・見返してみると、ヒラメ顔だな。

・描いてみたら、まあなかなか楽しい。イメージしたものを具体的なビジュアルにしていくのは、テキストを書くのと違った楽しみがある。漫画家やイラストレーターはこれを呼吸するようにやっているのか、と思うとやはりすごいな。いろんな絵を見るたび、そのポーズや描き方を考えるようになった。

・俺がもっといろいろ描けばアバターシリーズに興味を持つ日本人が増える→日本でアバターシリーズが盛り上がる→アニメも日本語版が発売される。というゴールを目指しています。

・あと海外アニメでは Steven Universe(スティーブン・ユニバース)と Voltron -Legendary Defender(ボルトロン・レジェンダリー・ディフェンダー)が気になるところ。ボルトロンのほうはもうすでにお姉さんたちに人気みたいですね。

・ま、いいや。

Avatar The Last Airbender のコミック版も注文したので、そちらも楽しみだ。なんか到着まで1~2か月かかるみたいですけど。

・しかしイラスト描くのは体力いるな。みんなホントに描いてるのか? なんか俺が知らないだけで隠し技とか魔法とかあるんじゃないか?

・Fallout4はようやく最後のDLC「Nuka World」が発売されましたね。なかなか楽しめている。ゲイジくんとレイダー3部族のコスチュームがイカす。あとワールド内の趣向も凝っていて Far Hardor より好み。どことなくNew Vegasを思い出すな。荒涼としたエリアもあるし、全体的におバカで狂ってる。

・でもラストに悪堕ちしなきゃならぬと聞いてな。さて、どういう決断を下すか。まあとりあえず最後まで進めてみるかね。

・ヌカワールド終わったら、性別チェンジしてサバイバル・MODありで2週目を進めよう。といってももう序盤だけ進めているんだけどさ。MOD入れると別のゲームで楽しい。コンシューマ機でもMOD使えるなんて、すごい時代になったもんだ。

・あと月末にはMafia3か。こちらも楽しみ。

・XCOM2も気になるんだけど、クソ難しいと聞いており、わりと躊躇している。パッケージ版が出ていないのがな。もう少し安くなれば買ってみたい。

ポケモンもあったな。

・もう2016年も残すところ3か月切ったか。残りのイベントは何だ? 年末は旅行に行く予定だけど、11月とかなんかあったっけ?

・東京コミコン……?

・仕事が忙しいくらいだな。いやー、タイミングが悪い。面倒ごとはいつも重なってやってくる。どうしようもない。

・それはそうと年末年始と土日の重なり具合が最悪で、休みが少ない。がっでむ。

以上。

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(6)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード12を紹介。※シーズン1のラストです。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード12 "Endgame"
ボリンとアサミ、アイロー将軍はナーガの背に乗りイコーリストたちの飛行場へと向かう。滑走路を土のベンダー能力で破壊し、飛行場を機能停止させるためだ。飛行場を見つけた3人は、ナーガと火イタチのパブーを待機させ、飛行場内へと忍び込む。しかし、周囲に張り巡らされた電撃ネットに引っかかり、気を失ってしまう。

一方、コラとマコは変装してアモンの演説会へと侵入。ステージで演説するアモンをさえぎり、彼の真の姿──ノアタクという水のベンダーだということを暴露する。そしてまた、アモンはかつて犯罪組織の長だったヤコンの息子であり、タラク評議員の兄であり、ブラッドベンディングによって人々のベンダー能力を封じているのだと訴える。

ざわめきたつ聴衆とアモンの側近たち。しかしアモンは動じず、「かつて私の家族と私の顔は火のベンダーに焼かれた」と話し、その仮面を脱ぐ。彼の左ほほには、大きな火傷のあとがあった。聴衆はアモンの話を信じ、コラの暴露を作り話だと騒ぎ立てる。マコは、いったん逃げて体制を立て直そうと提案。しかしアモンはなんと、捕縛したテンジンとその子供たちをステージに連れてこさせた。

飛行場内の牢屋に捕らえられたボリンとアサミ、アイロー。そこへヒロシ・サトウがやってくる。ヒロシ・サトウは娘に対し、捕らえたことを謝りつつ、いつかまた家族になれるだろうと話す。しかしアサミはそれを拒否。ヒロシ・サトウは、アイローが送った電信を傍受したこと、そして第二艦隊がやってくる前に、それを軽飛行機部隊からの爆撃で全滅させると言い残し、 部下とともにその場を後にする。

打つ手なしかと思われた3人だが、ナーガとパブーがやって来た。ナーガはその巨体で牢屋のおりを破壊。さらにパブーは3人の縄をかみ切る。自由の身になった3人はすぐさま滑走路へと向かう。すでに数機の飛行機が飛び立とうとしている。アイローは離陸寸前の軽飛行機に飛び乗り、操縦者を放り投げ、そのコックピットを奪う。また、アサミは飛行場内にあった装甲メカに乗り込む。

捕らえられたテンジンとその子供たちを前にして、コラ・マコに他の選択肢はなかった。テンジンたちを救出するため、2人はステージに乱入する。マコはめったに使わない電撃の技(火のベンダーの特殊技)でイコーリストたちを威嚇。その間に、コラはテンジンらの拘束を解く。テンジンも風の技でイコーリストの護衛を吹き飛ばしつつ、子供たちとともにバックステージから逃げ出す。

ステージ裏の廊下に出たコラたち。テンジンは子供たちとともに、妻のペマと赤ん坊のローハンを救出に向かう。アモンが追ってくるのを目にしたコラとマコは、テンジンたちとは反対側の通路へと逃げる。

逃げ込んだ倉庫内で、コラはテーブルの下に隠れてアモンをやり過ごそうとする。しかし、その身体がいきなり外へ引っ張り出される。アモンがブラッドベンディングでコラの身体の自由を奪ったのだ。マコはコラを助けようと火の技を繰り出すが、彼もブラッドベンディングで動けなくなってしまう。そしてついにアモンはコラの額に手を当て、彼女のベンダー能力を消去してしまう。

アイローは第二艦隊への爆撃を防ぐべく、奪い取った軽飛行機の乗って、ほかの飛行機部隊を攻撃していた。コックピットから火の技と電撃を放ち、次々と他の飛行機を撃墜するアイロー。一時は敵の攻撃にあやうく撃墜されかかるも、間一髪で助かり、最後の一機まで撃墜することに成功する。

飛行場ではボリンが滑走路を破壊し、さらなる飛行機部隊の増援を妨害していた。ナーガも装甲メカに立ち向かい、ボリンをアシストする。ハンガー内では、アサミが装甲メカを操って残りの飛行機を破壊していた。しかしそこへ装甲メカに乗ったヒロシ・サトウが立ちはだかる。「お前は、母親を殺したやつらを助けているんだぞ」。そう話す父に対しアサミは「あなたはベンダーの人々を憎むばかり。もう二度と母さんの愛情を思い出すこともないでしょうね」と言い放つ。

ヒロシ・サトウは、アサミを恩知らずの娘とののしり、攻撃を仕掛ける。数度ぶつかりあう装甲メカ。ヒロシ・サトウの操るメカがアサミの機体を押し倒し、そのコックピットをこじ開けようとする。そのとき、ナーガに乗ったボリンが助けに現れる。ボリンは土の技を使ってヒロシ・サトウの機体に攻撃。ひるんだすきを突いて、今度はアサミの装甲メカがヒロシ・サトウの機体を押し倒す。

アサミは、装甲メカのクローを使ってヒロシ・サトウのコックピットをこじ開けるが、とどめの一撃をためらう。ヒロシ・サトウはそのすきにコックピットから逃げ出す。逃げる父を見ながら、アサミは彼が悪人になってしまったことを知り、装甲メカから捕縛ワイヤーを射出。涙を流しながら、彼を捕らえた。

ベンダー能力を失ったコラを前に、勝利を確信するアモン。しかし背後から彼の側近が現れる。彼はアモンの正体を目にし、今までだましてきたと彼を糾弾、攻撃を仕掛ける。アモンはたやすくその攻撃をかわし、彼をブラッドベンディングで無力化する。そのままマコに近づき、火のベンダー能力をうばおうとするが、マコはわずかに動く指先をアモンに向け、電撃を放つ。

電撃で吹き飛ばされるアモン。マコは素早くコラを抱きかかえて倉庫から逃げ出す。コラを元気づけながら廊下を走るマコだが、追いかけてきたアモンが、再びマコの身体を拘束。アモンはマコの才能をほめつつ、そのベンダー能力をうばおうとする。

その様子を目にしたコラは、ベンダー能力を奪われたにも関わらず、無意識にパンチを繰り出す。そのとき、強力な暴風が拳から放たれ、アモンを吹き飛ばした。これまで閉ざされていた気のベンダーの技が、土壇場で覚醒されたのだ。驚愕するアモンに対し、コラもまた驚きつつ気の技を敵にぶつける。アモンはブラッドベンディングで彼女の腕を封じるが、コラが最後に放った強力な暴風によって窓から吹き飛ばされ、そのまま海へと転落する。

騒動を聞きつけ、会場の周囲には人々が集まっていた。アモンが転落した海上にはそのマスクが浮かんでいる。海中に沈みつつあったアモンは、慌てて水のベンダー能力を使いその水中から抜け出る。しかしその様子は、大勢の人々に目撃されることになった。見れば顔の火傷の痕も水ではげ落ちている。人々はアモンがベンダーであることと、コラの言い分が正しかったことを認める。計画が破たんしたことを知ったアモンは、再び水中に身を隠し、その場から逃亡する。

テンプル島のタラクのもとに、仮面を取ったアモン──ノアタクがやってくる。彼はタラクに対し、過去の非礼について謝罪する。そして、兄弟2人がそろえば誰も止められるものはいないとして、タラクを牢屋から出す。

コラたちはリン、テンジン一家と合流し、お互いの無事を喜ぶ。ボリンは、コラが気の技に覚醒したことを喜ぶが、ほかの3つの技は封じられたままだと知り、気まずそうにその場を去る。港には連合軍の第二艦隊が到着し、テンジンの兄であるブミ司令官もやってくる。テンジンは悪ふざけを好む兄にあきれながらも、彼をもてなさなければな、とため息をつく。

タラクとノアタクは、スピードボートに乗って逃亡していた。ノアタクは「私たち兄弟がそろえばできないことは何もない」と喜びながら話す。タラクは兄の本当の名前を口にしつつ、その言葉に同意する。ノアタクは「自分自身でさえその名を忘れるところだったと」と、自らの名前をかみしめるように味わう。

夕日に向かって走るボート。タラクはボート内にイコーリスト用の電撃グローブを見つける。彼は兄の背中を見つめながら「子供の頃の日々を思い出すな」とつぶやき、それを聞いたノアタクも静かに涙を流した。次の瞬間、タラクはボートの給油口に向けてグローブの電撃を放つ。ボートは大爆発を起こし、2人は海上に散った。

コラはアモンに封じられたベンダー能力を回復させるため、南極の実家へと戻っていた。治療を行うのは水のベンダーにしてアバター・アンの妻カタラ(つまりテンジンの母。前作から登場)。マコやテンジン、リンその他の人々が治療の終わるのを待っていたが、カタラの努力もむなしくコラのベンダー能力は元に戻らない。

気落ちしたコラは一人になりたいと外へ向かう。マコは彼女を追いかけ、「君がアバターであろうとなかろうと、気にしない。君がタラクに拉致されたとき、君のことを本当に好きだと気が付いたんだ」と告げる。コラはその気持ちを嬉しく思いつつも、ベンダー能力を失ったショックから、彼の愛情に答えることができない。ナーガの背に乗り、その場から駆け出す。

崖のふちに座り込み、ひとり涙を流すコラ。そのとき、気の民の衣装を着た男性が近づいてくる。テンジンだと思ったコラだが、それは紛れもなくアバター・アンだった。なぜ今、過去のアバターとの精神的つながりが持てたのか? そう問うコラに対し、アバター・アンは優しく微笑み「君がどん底を経験したからだ。それこそが大きな変化をもたらす」と答える。そう話すアバター・アンの後ろには、過去の何人ものアバターたちが連なっている。

アバター・アンはコラの額に手を当て、エナジーベンディング(人体の生命エネルギーを操るベンダー能力。アバターにしか使えない原初の技)で封じられていたベンダー能力を開放する。コラはアバターの境地へと到達し、アバターとして真の覚醒を果たしたのだ。コラが土、火、気、水の技を使いこなすのを目にしたマコは、驚きながら彼女のもとへと走り寄る。コラはマコに抱き着き、2人はキスを交わす。

その後、コラはエナジーベンディングによってリン・ベイフォンのベンダー能力を復活させる。土の技を取り戻したリンはコラに礼を言う。テンジンはコラの肩に手を置き、アバター・コラを誇りに思うと告げるのだった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード11を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード11 "Skeltons in the Closet"

テンプル島が敵の手に落ち、評議会も制圧されたことで、共和城はイコーリストたちの支配下に置かれた。ヒロシ・サトウは、広場に集まった人々に向かって「ベンダーたちの暴政は終わり、アバターも逃げ出した。イコーリストは連合軍の艦隊を打ち負かし、ベンダーのいない世の中をつくる」と説く。

それを聞くのは、イコーリストに変装したコラとマコ。コラとチーム・アバターは、テンプル島襲撃以来、共和城のホームレスたちが暮らす地下の隠れ家に身を寄せていた。その晩、コラはマコと会話をする。「数か月前まで南極でアバターの訓練をしていたのに、今は戦争の真っただ中にいる。信じられない」とコラ。マコは「誰だって将来のことはわからないさ」と答え、「君がいない世界も想像できない」と伝える。見つめあう2人だったが、コラはもう寝ようと告げる。

翌日、ついに連合軍の艦隊がやってくる。海岸からそれを眺めるコラたちだが、イコーリストの軍勢は見当たらない。旗艦に乗るアイロー将軍も何かがおかしいと気づく。次の瞬間、機雷の攻撃を受ける。同時に、山の向こうから軽飛行機の編隊が襲来する。

機雷と軽飛行機が落とす爆弾で身動きが取れなくなる連合軍艦隊。コラは海に飛びこみ、艦隊の助けに向かう。アイローは甲板に出て火のベンディングで果敢に軽飛行機を撃墜するが、多勢に無勢、海中へ転落してしまう。コラは彼を救出して隠れ家へと戻る。

アイローは、イコーリストたちの戦力が予想以上だったことを認め、連合軍第二部隊への救援を決める。彼はホームレスらが隠し持っていた電信を通じて、連合軍司令官のブミ(テンジンの兄、アバター・アンの長男)に救援のモールス信号を送る。

その後、アイローはボリン、アサミとともに第二部隊が来る前に飛行場を攻撃しに向かう。一方、コラはアモンにやり返すときがきたとして、彼との直接対決を望む。マコもコラに同行し、テンプル島へと向かう。

変装してテンプル島へと忍び込んだコラとマコは、隠れてアモンを待ち伏せしようと判断。寺院内部へと向かう。その途中で、共和城のアリーナでアモンによる演説会があるとの情報も得る。

待ち伏せのため、2人が寺院の屋根裏へと上がると、そこにはアモンによって牢屋に入れられたタラクがいた。「なぜあなただけが特別に捕らわれているのか」と問うコラに対し、タラクは「私がアモンの弟だからだ」と答える。驚く2人に対し、タラクは自分の過去を語って聞かせる。

稀代の犯罪王にしてブラッドベンダーだったヤコンは、アバター・アンに捕らえられたのち、刑務所から脱獄した。彼は整形手術によって顔と身分を変え、北極の水の部族へとやって来た。ヤコンはそこで部族の女性と結婚し、2人の兄弟をもうける。それが、のちのアモンであるノアタクとタラクだった。

一家はごく平穏に暮らしていた。しかしノアタクとタラクが10代になり、水のベンダーとして目覚めると、ヤコンは彼らを特訓するようになった。ヤコンは2人だけに過去の秘密を聞かせ、自らのベンダー能力をうばったアバターと共和城への復讐こそが、兄弟に課せられた使命だと力説する。

それからノアタクとタラクは、ヤコンから過酷な訓練を受ける。ブラッドベンディングの能力にも目覚め、父と同じく満月が出ていないときでも、その能力を使えるようになった。特にノアタクの才能はすさまじく、軽く手を動かすだけで5匹のオオカミを同時に意のままに操れるほどだった。

しかしあるとき、息子たちを復讐の道具としか見なくなったヤコンに対し、ノアタクがついに反発。父親をブラッドベンディングで打ち倒すと、そのまま失踪した。母は悲しみに打ちひしがれ、ヤコンもまた息子を失ったショックから抜け出せないまま数年後に姿を消した……。

タラクの過去を聞いたコラは、「私が聞いた中で一番悲しい話だ」とつぶやく。タラクはコラに対しておこなった無礼を謝罪した。そして、「アモンは、過去の不幸と、世の中の悪のすべてがベンダー能力に起因していると信じている」と話し、血流を操ることで他者のベンダー能力を除去しているのだろうと説明した。

話を聞いた2人は、この事実を演説会で皆に暴露すれば、アモンを支持する人もいなくなり、イコーリストたちの革命も失敗するはずだと確信。コラは演説会場へ向かう前にタラクを牢屋から出そうとするが、タラクは「私の逃亡が知られれば、君たちの計画も頓挫するかもしれない」としてこれを拒否。そしてコラに対し、「君の手でこの哀れな物語を終わらせてくれ」と頼むのだった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(4)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード9と10を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード7 "Out of the Past"

ブラッドベンディングによってコラを拘束したタラク。彼はコラを共和城からほど近い山奥の小屋へと連れていく、頑丈な金属製のロッカーへと幽閉した。

翌朝、テンジンの自宅で電話が鳴る。テンジンは、恐ろしい出来事が起きたと聞かされ、急いで評議院のホールへと向かう。そこには、ケガの手当を受けているタラクがいた。テンジンに対し、タラクは虚偽の報告をする。彼が言うには、昨晩、仲間たちを開放するよう抗議にやってきたコラが、イコーリストたちに拉致されたというのだ。

一方、署長の座を退いていたリン・ベイフォンは、ラジオニュースによってコラが拉致されたことを知る。リン再びメタルベンダーのスーツに身を包み、警察署をおとずれ、そして拘禁されていたマコ、ボリン、アサミの3人を解放した。その後、4人はテンジンのもとをおとずれる。テンジンは、リンが療養を中断してまで行動を起こしたことに驚くが、彼女は「コラを探すことのほうが重要だ」と言う。

コラを探すなら、セオリー通りに地下からだとリンは言う。ボリンもその考えに同意した。彼が言うには、かつてイコーリストたちが自分を拉致した際も、地下トンネルを使って移動していたそうだ。

コラは、タラクに監禁された狭いロッカーの中で悪戦苦闘していた。叫んでも箱を叩いても、助けがくる気配はないため、テンジンの示唆に従い、瞑想を始める。しばらく精神を集中させると、アバター・アンの過去の姿が目の前に広がっていく。

過去のビジョンの中で、中年になったアバター・アンと、共和城の警察署長トフ・ベイフォン(リンの母)が親しげに会話している。話の内容によれば、犯罪組織のリーダーにして殺人犯のヤコンの容疑が固まり、逮捕のめどが立ったという。その後、アンとトフは、目撃者の証言にもとづきヤコンを逮捕する……。ビジョンはそこで途切れるが、コラは過去のアバターとのつながりを持てたことを喜ぶ。

テンジン、リン、マコ、ボリン、アサミの5人は共和城内のトンネルを捜査している。リンの振動探知により、秘密のトンネルが見つかったのだ。アサミは、マコがコラの捜索に集中していることに気づき、ボリンに「コラとマコの関係はどうなのか?」とたずねる。ボリンは、「2人は一度だけキスしたことがあるけど、大したことじゃない」と告げる。しかしアサミは彼の言葉に納得できず、落ち込む。

しばらくのち5人は、バイクに乗ったイコーリストがトンネル内を走行しているのを目撃する。そのあとをつけると、イコーリストたちの地下基地にたどり着いた。リンは振動探知により、かつて捕らえられてしまった自分の部下たちを見つける。しかし彼らは、すでにアモンによってベンダー能力を奪われたあとだった。

マコはイコーリストを1人捕らえ、コラの居場所を聞き出す。しかしそのイコーリストが言うには、コラを捕らえたことも、評議院を襲撃したこともないという。リンはどの部屋にもコラがいないことから、その言葉が事実かもしれないと考える。ではなぜタラクはそんな嘘をついたのか? テンジンは、タラクこそがコラを拉致したのだと推測する。基地内に侵入者警報が鳴り響き、捜索はそこで中断される。5人は、救出したリンの部下たちとともに、地上へと脱出する。

コラはまだ瞑想を続けていた。ビジョンの中では、逮捕されたヤコンの裁判がおこなわれている。議長を務めるのは、トフと同じくかつてアバター・アンとともに戦ったサカ。検察側は、目撃者らの証言をもとに、ヤコンが禁じられたブラッドベンディングの技を犯罪に悪用していることを追及する。ヤコンの弁護人は、「ブラッドベンディングが非常にレアな能力であり、かつ満月の下でなければ使用できない。そんな可能性があり得るはずはない」と異議を唱える。

討議ののち、サカは裁判員たちに説明する。「かつて自分は奇跡的な偶然が重なってとある火のベンダーを倒した。また、トフも不可能と思われていたメタルベンディングの技を発見した。ブラッドベンディングの使い手はたしかにレアだが、皆がありえないと考えることをやってのける人物は存在する。そしてヤコンこそが、まさにそれだ」と。結果、評議院はヤコンに対し無期刑を言い渡す。

判決後、ヤコンが不意に立ち上がると、突然サカの体の自由が奪われる。トフはすぐにブラッドベンディングだと気づくが、彼女の体も硬直してしまう。ヤコンは、アンを含む室内の全員をブラッドベンディングで動けなくし、逃亡を図る……。

地下基地から脱出したテンジンら5人は、評議院へと向かい、タラクに面会する。テンジンは、タラクがコラをどこかへ拉致したのだと追及するが、当然ながらタラクはそれを否定する。それを陰から見ていたのが、タラクの秘書だった。彼はコラがタラクの部屋を訪れた夜、2人の戦いの様子を目撃したと証言する。

タラクはそんな証言に信ぴょう性はないと批判する。リンが「なぜ今になって打ち明けたのか?」と問うと、秘書は「タラクのブラッドベンディングが怖くて、話すのをためらっていた」と告げた。ショックを受けながらも、テンジンはコラの居場所をタラクに問い詰める。しかしタラクのブラッドベンディングによって、全員が気を失ってしまう。その後、一同が目を覚ますと、タラクはすでに逃亡していた。

コラはさらに瞑想を続けている。ブラッドベンディングによって裁判の席から逃亡したヤコン。ヤコンは逃げながら、いつか戻ってきて必ず共和城を支配してやると宣言するが、アバター・アンがそれを追跡する。ヤコンの強力なブラッドベンディングによって一時的に体を操られるも、抑制していたアバターの真の力(アバターの境地)を覚醒させたアンは、それすらも跳ね返す。アンは土の技でヤコンを捕らえ、ベンダー能力を永遠に消去した……。ヴィジョンはそこで終わり、コラは、アバター・アンがタラクのことを警告していたのだと理解する。

ちょうどそのとき、タラクが戻ってきた。彼はコラに対し「お前のせいで何もかもめちゃくちゃだ」とつぶやく。ヴィジョンを見たコラは、タラクがヤコンの息子だと気づく。タラクはその指摘を認め、父のように犯罪者として共和城を支配したかったのではなく、救世主として共和城を手中に収めたかったのだと話す。

タラクは、コラを人質に取りながら新天地で仕切り直す予定だったが、そのとき小屋に誰かがやってくる。見ればそれはイコーリストたちと、そのリーダーであるアモンだった。アモンはタラクに向かい、「平等化の時が来た」と告げる。それに対し、タラクはブラッドベンディングで応える。イコーリストの戦闘員たちが倒れる中、しかしアモンだけは平然としている。「貴様はいったい何なのだ」。タラクの問いに対し、アモンは「私は“答え”だ」と告げる。そしてタラクを抑え、そのベンダー能力を奪った。

コラを安全に捕らえるため、イコーリストたちは電気ショックグローブを使ってロッカーに電撃を流す。内部からは叫び声が聞こえるが、コラはロッカー内の横棒を使って自身の体を吊り上げ、電撃を回避していた。ロッカーの扉が開けられると、コラはすぐさま飛び出してイコーリストらに攻撃。タラクを連れ去ろうとしていたアモンらの攻撃から逃れつつ、共和城に向けて下山する。途中、疲れから倒れてしまうが、彼女を探し続けていたナーガに救助される。

ナーガに背負われて、コラは共和城に戻って来た。テンジンとリンは、どうやって逃げ出してきたのかと質問するが、マコはそれをさえぎり、コラを抱きかかえる。コラの無事を喜ぶマコに対し、コラもまたマコがいてくれて嬉しいと述べる。マコはコラの顔をなでて、もう安心だと元気づけた。

 

●エピソード10 "Turning the Tides"
テンプル島で拉致時の疲れと傷をいやすコラ。テンジン一家とマコらとともに昼食を取りながら、脱出時の様子、タラクが犯罪王ヤコンの息子であること、アモンによってベンダー能力を奪われたことを話す。テンジンとリンは、ヤコンの息子なら満月以外の時でもブラッドベンディングが使えてもおかしくないと話しつつ、評議員でもある彼がアモンに捕らえられたことにショックを受ける。

キッチンではテンジンの妻・ペマとアサミが食器を洗っている。ちょうどそこへマコがやってくる。アサミは、マコのコラに対する気持ちについて問い詰めが、マコは煮え切らない答えしか返さない。

テンジンはリンに対し、評議会に出ている間、島に残って子供たちと妻を守るよう頼む。テンジンはスカイバイソン(空を飛ぶ巨大なバイソン)に乗って共和城へ向かうが、すでに評議員はイコーリストらの襲撃を受け、テンジン以外の評議員も全員捕らえられていた。空からはイコーリストの飛行船が爆弾を落としている。

テンジンは急きょ警察署へ向かい、署長のサイカンと話す。サイカンいわく「警察の人員リソースでは、イコーリストたちの攻撃に対してカバーしきれない」。テンジンは、連合共和国の軍隊「連合軍」への出動要請を無線でおこなうようサイカンに伝える。しかしそのとき、室内にガスが立ち込める。テンジンはサイカンら警察署員を誘導して署から避難する。

警察署の外には、多数の装甲メカとイコーリストたちが待ち伏せしていた。装甲メカの電磁石によって、鉄製スーツを着た警官たちは拘束されてしまう。テンジンも孤軍奮闘するが、多勢に無勢。あわや捕らえられてしまうかと思われたその瞬間、コラとその仲間たちが駆け付け、イコーリストたちを撃退。テンジンの危機を救った。その様子は、上空に浮かぶ飛行船からも見られていた。飛行船内にいるヒロシ・サトウは、アサミがアバターとともに戦っているのを見て嘆く。それを見たアモンは、もうすぐ娘を取り戻すことができるだろうと話す。

テンジンはコラたちと合流し、テンプル島へと帰還する。すでにイコーリストの飛行船が島に着陸しつつあった。島ではリンと、島を守る白蓮会(どの国家にも属さない秘密組織。前作から登場)のベンダーたちがイコーリストらの攻撃をしのいでいた。混乱の中、以前から妊娠していたペマが産気づく。産婆らに守られて、ペマは建物の中に避難する。テンジンの子供たち─―ジノーラ、イッキ、ミーロの3人も気の技を使ってイコーリストを撃退していく。

そこへテンジン、コラたちが到着する。「子供らにも戦わせたのか」とテンジンはリンに問うが、リンは「自分の子供を誇りに思うべきね。彼らがいなければ負けていた」と言い返す。

ペマのもとへ駆け付けると、ちょうど新たな男の子が生まれたばかりだった。テンジンはその子をローハンと名付ける。ジノーラたち3人も新たな弟の誕生を喜ぶが、すぐにイコーリストによる追撃が始まる。

テンジンは家族とともにスカイバイソンに乗って一時避難することを決定。リンもまた、気の技のベンダーたちを守るために彼らに同行することに。テンジンはコラに「3日もあれば連合軍が到着する。それまで隠れているんだ」と伝える。そして自分たちも必ず戻ってくること、戻って来たときこそ、この戦いの潮の変わり目となるだろうと諭す。

コラとマコ、ボリン、アサミがナーガの背に乗って脱出の準備をする間、白蓮会のベンダーたちがイコーリストたちの攻撃をしのぐ。アモンの側近がコラたちを追跡するが、ナーガの活躍で辛くも逃げ切ることができた。

上空では、テンジンたちの一家をイコーリストの飛行船2隻が追撃している。飛行船からは捕縛ネットが射出され、テンジンたちをスカイバイソンごと捕らえようとする。逃げ切れないと悟ったリンは、「何があってもこのまま飛び続けて」とテンジンに伝え、鉄製ワイヤーで飛行船の上に飛び移る。メタルベンダーの能力で金属製の尾翼を破壊し、飛行船を墜落させるリン。同様に墜落させようともう1隻の飛行船へと飛び移るが、イコーリストらに阻まれ、逆に捕らえられてしまう。その様子を見ていたミーロは「彼女は僕のヒーローだ」とつぶやき、テンジンも悲しげに同意する。

コラとチーム・アバターは無事にテンプル島を脱出し、共和城の海岸へとたどり着いたものの、島は完全にイコーリストらに制圧されてしまった。テンプル島でアモンは「コラの行き先を教えれば、ベンダー能力はそのままにしておこう」とリンに持ち掛けるが、彼女は口を割らない。アモンはリンのベンダー能力を奪い取った。

連合軍の将軍にして火のベンダー、アイロー(前作にも登場したズーコの孫、火の国の女王・イズミの息子)は、共和城が侵略攻撃を受けているとの知らせをコラから受け取る。アイローは3日で共和城に到着すること、そして必ず彼女とともに共和城を取り戻すと伝えた。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(3)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード7と8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード7 "The Aftermath"

アモンの率いるイコーリストらの大会襲撃からしばらくのち、アリーナに間借りしていたマコとボリンの2人は引っ越すことになった。コラは、テンジンから居候してもいいと許可を得たと伝えるが、すでに2人はアサミ、およびヒロシ・サトウのマンションに住むことが決まっていた。

そのころ、リン署長の率いるメタルベンダー警察隊は、食品会社の支社からイコーリストらの武器や宣伝ポスターを発見。その会社の社長を逮捕する。

コラは警察署をおとずれ、大会襲撃時にベンダー能力を奪われたウルフ・バッツのリーダーと面会する。お互いにいい感情はもっていなかったものの、コラは彼にアモンを倒すことを約束した。

警察署でテンジン、リンと会話したのち、コラはマコやボリンが借りたサトウ家のマンションをおとずれる。アサミの運転するレースカーを楽しんだコラだったが、マンション内で偶然にもヒロシ・サトウの電話を立ち聞きしてしまう。電話口でヒロシ・サトウは、食品会社が逮捕されたことはいい時間稼ぎになったこと、そして次の攻撃の用意ができたと話していた。

コラはヒロシ・サトウがイコーリストに通じていると直感し、テンジンとリンに知らせる。そこでコラは、ヒロシ・サトウの妻が、かつて火のベンダーの強盗に殺されていたことを知る。

早速リンとテンジン、コラはヒロシ・サトウのもとを訪れ、問い詰める。ヒロシ・サトウは、「電話の会話は会社買収の話で、イコーリストとは何の関係もない。会社の倉庫を調査してもいい」と話す。

リンとメタルベンダー警察隊は、フューチャー・インダストリーズの倉庫を捜査するが何も出てこない。コラもその場に駆け付けるが、イコーリストとのつながり示唆するものは得られない。しかしそのとき、ひとりの工場職員が、コラにそっとメモを渡す。

メモの指示に従って、コラとテンジン、リンの3人は、元イコーリストのメンバーと接触することができた。その男性によると、ヒロシ・サトウは確かにイコーリストのメンバーであり、アモンの計画のために働いているという。アモンの計画とは、ベンダーと非ベンダーの戦争を引き起こすことだ。また男は、ヒロシ・サトウの自宅の地下に秘密工場があると告げる。

3人は、マコ、ボリン、アサミもともなってヒロシ・サトウの自宅の別館を調査する。土のベンダーの振動探知術によって、地下に大規模な工場があることがわかった。

地下工場へと降り立ったコラとテンジン、リンが目にしたのは、多数の武器や装甲メカタンクと、その搬出を支持するヒロシ・サトウだった。プラチナでできた装甲メカタンクは、メタルベンダーにも操作することができない。リンやテンジン、コラ、そして警察のメタルベンダーたちも装甲メカタンクに倒されてしまう。

イコーリストたちに捕らわれてしまうかと思われたが、間一髪、地上を見張っていたマコ、ボリン、アサミたちが駆け付ける。ヒロシ・サトウは、娘のアサミに対し、「母さんが殺されたのはベンダーたちのせいだ。イコーリストに加わり、アモンとともに革命を起こそう」と説得する。アサミは父親の差し出す電気ショックグローブを手に取るが、逆にそれを使ってヒロシ・サトウを昏倒させる。

マコ、ボリン、アサミらによってテンジン、リン、コラは救出され、どうにか地上へ逃げ出すことができた。しかし多くの警官隊はとらわれてしまった。

アサミは、マコやボリンと同じく、テンジンの住むテンプル島へ身を寄せることにする。テンプル島へ向かう飛行船の中で、リンは警官隊が全員捕まってしまったのは自分の落ち度だとして、署長の座を退くことを決める。一方、コラはマコに対し、アサミを慰めてあげるようにうながす。マコは戸惑いながらも、アサミを抱きしめた。


●エピソード8 "When Extremes Meet"

飛行船に乗ってテンプル島へ降り立ったマコ、ボリン、アサミ。3人はコラに案内されて、テンジンの子どもであるジノーラ、イッキ、ミーロとあいさつする。

コラはアサミを新たな住居へと案内する。途中、イッキからマコとの三角関係について質問されるが、コラはそれを制して早々にアサミを個室へ案内する。その後、テンジンがコラを訪ねてやってきた。テンジンによれば、リンが署長を辞したため、新たな署長が就任するという。

新署長、サイカンの就任式に駆け付けたコラとテンジン。サイカンはマスコミを前にして、「これまで警察内で処理していたイコーリストの問題に関し、今後は評議員のタラクと連携して取り組む」と宣言する。その場に出席していたタラクは、コラに再び対イコーリスト部隊に加わるように要求するが、タラクに権力が集中することを危惧する彼女はこれを拒否。タラクはコラの態度を非難し、「訓練中の半人前アバター」と揶揄する。そして、部隊に加わらないのなら、イコーリストへの対応方法について口出ししないよう警告した。

就任式の帰り、半人前と言われたことが図星のコラは、「気の技の型はおぼえたのに、自分はなぜ気の技が使えないのだろうか」とテンジンに尋ねる。テンジンは、「アバター・アンには指導者だけでなく、過去のアバターからの導きもあった」と話す。「自分には精神的素質が欠けている」と嘆くコラ。過去のアバターたちとのつながりは非常に微妙なものだとなぐさめるテンジンに対し、少しだけアバター・アンやその仲間たちのビジョンを見たとコラは語った。

その後、テンプル島に戻ったコラは、マコ、ボリン、アサミに自分は半人前で今までで最低のアバターだと打ち明ける。しかし3人は「アバター・アンだって火の国に向かうまで4つの技をマスターしていなかったし、仲間たちのサポートも受けていた」と彼女を元気づける。ボリンは、俺たちもアバター・アンと同じく“チーム・アバター”だなと喜ぶ。そして4人は、チームとして共和城の安全を守ることを決め、アサミの運転する車で市内をパトロールすることにする。

トロール中、警察無線を傍受した一行は、逃亡中のイコーリストのメンバー数名を捕らえ、タラクに引き渡す。コラはタラクの仕事が遅いことを指摘し、彼の面目をつぶす。

翌日、タラクはイコーリストの活動を抑えるために、非ベンダーに対して夜間外出禁止令を発布することを提案。他の評議員の賛成も受けて、提案は可決される。

その夜、タラクからイコーリストとの嫌疑をかけられた非ベンダーたちが大量検挙されると聞き、コラと仲間たちは現場に駆けつける。コラは無実の人を開放するようにタラクに食って掛かるが、逆にタラクはマコら3人を逮捕する。コラは署長のサイカンに仲間たちを開放させるよう迫るが、聞き入れてもらえない。結局、マコ、ボリン、アサミらは連行されてしまう。

深夜、コラは一人でタラクのオフィスをおとずれる。タラクは秘書を帰宅させ、コラと一対一で対峙する。コラは、力で人々を屈服させるやり方は、アモンの言う間違ったベンダーのやり方そのものだと批判する。しかしタラクは、コラもまた仲間を開放するよう、力で脅していると言い返す。そのうえでタラクは、将来、自分の要求に従うのであれば仲間たちを自由にすると持ち掛けるが、コラはこれを拒否。コラはタラクを「アモンと同じように悪だ」と指摘する。

この指摘にタラクが激怒。水の技を使ってコラに攻撃を仕掛ける。コラも応戦し、2人のベンダーの激しい応酬が繰り広げられる。アバターとしての能力で、コラがタラクを追い詰めるものの、突然、コラの体の自由が利かなくなる。

タラクが使っているのは、法で禁じられている技、ブラッドベンディング(人体の血中の水分を操る、水のベンディングの特殊技。水のベンダーの中でも一部の才能あるものだけが使える)。コラは、ブラッドベンディングは本来、満月のときしか使えないはずだと驚くが、タラクは「貴様に教えていないことはまだある」として、コラを気絶させる。

気絶したコラは、薄れる意識のなかで再びアバター・アンたちの幻影を見た。その中で、警察署長のトフと共和城の評議員のサカ、そしてアバター・アンが、ヤコンと呼ばれる犯罪者の裁判に出席していた……。

その後、タラクは彼女を拘束し、トラックの荷台に乗せて共和城から離れた人目につかないところに隔離することを告げた。