The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(3)

だいぶ放置してしまいましたが、再開します。2週に1回くらい更新できれば。The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード3を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード3 "Civil Wars, Part 1"

前回、南極の精霊門を開放したコラたち。しかし南の水の部族の街に戻ると、港には北の水の部族の戦艦が大挙して押し寄せていた。不安なコラに対し、北の族長であるウナラクは「暴走した精霊たちから人々を守るためだ」と話し、コラに北極の精霊門も開いてほしいと話す。

しかし南の部族の人々は納得しない。リーダーであるトンラクのもとにヴァリックをはじめとした十数名が集まり、話し合うことに。コラは集まった人々にウナラクの説明を伝えるが、みなは不信感をいだいたままだ。一方、ヴァリックは北の部族の行為は、南の人々の生活と財産、慣習をおびやかすものであり、団結して立ち向かうことを熱弁する。人々はその言葉に同意。トンラクは娘のコラに、「ウナラクに戦艦を退かせるよう説得してくれないか」と頼む。部族のためなら、と了承するコラ。

一方、南の気の寺で休暇中のテンジン一家。テンジンの兄・ブミ、テンジンの姉・カイアも交えて休暇を楽しんでいたが、娘のイッキの姿が見えない。テンジンはブミ、カイアとともに探しに行くことに。

南極ではコラがウナラクに面会する。コラは、南の人々が北の行為は侵略だと感じているとウナラクに伝える。「もし内戦になれば、精霊と人間との関係は崩壊してしまうだろう。しかしアバターであれば、南北の緊張関係も止められるだろう」とコラに信頼を寄せる。コラは自信がないと伝える。帰り道、コラは北の戦士たちと南の人々が小競り合いをしている現場に居合わせる。双方を取り持とうとするが、お互いに聞く耳を持たない。通りかかったトンラクの説得でようやく南の人々は退くが、コラはさらに自信をなくしてしまう。

再び気の寺へ。イッキを探すテンジン、ブミ、カイアだがなかなか見つからない。自分のせいだと自らを責めるテンジン。カイアは「ほかの仕事で忙しくて、子どもたちと過ごす時間が持てていないんでしょう。そういうところは父さん(アバター・アン)と同じよね」と小言を言う。

気落ちしたコラは、マコに誘われてディナーに行くことに。しかしボーリンとエスカ&デズナも加わったことで微妙な雰囲気に。エスカ&デズナは早々に席を離れる。マコは「さっさとエスカを捨てればいいってアドバイスしただろ」と告げるが、ボーリンいわく「別れようと言おうとしたら、手足を氷の手錠でロックされてピラニアの餌にされそうになった」と嘆く。

テンジンたちは、大きな滝つぼへ下る坂道でイッキのものらしき足跡を見つける。制止する声も聞かず、崖をつたってショートカットしようとするブミ。テンジンとカイアはベンダー能力で崖下まで安全に降りるが、案の定、ブミは足を滑らせて転落。頭をぶつけてしまった。

南極のシーンへ。家に戻ったコラに、母・センナが「父さんと何かあったの?」と問う。コラは精霊門へ向かう途上で、父親がかつて犯した大きな罪とそのために追放されこと身だったことを知ったと伝える。それをずっと隠してきたこと、自分はちゃんとアバターになりたいのに父親とテンジンとが自分を子ども扱いすることが嫌なのだ、「自分たちは、娘をごく普通の子のように育てたかった」と説くセンナ。コラは「でもこのままでは内戦になってしまう」と反論するが、センナは「南と北との間には、あなたが生まれる何十年も前から複雑な事情があるの」と話す。

コラはいら立ちを抑えきれず、再び家から出ていく。向かった先はウナラクの邸宅だが、衛兵たちが縄で縛られている。見れば覆面の男たちが気絶したウナラクを抱きかかえて逃げ出すところだ。コラは覆面グループに父親がいると思い込み、ウナラクを解放しろと説得する。当然、聞く耳を持たない覆面たち。

実力行使に出たコラは、すんでのところでウナラクを救出する。どうしてこんなことをするのかと男の覆面をはぐコラだったが、父と思い込んだその男はまったくの別人。男は「あいつは反乱に参加することを拒んだ」とトンラクを非難する。コラは、救出されたウナラクに対し「ヴァリックや反乱グループを牢屋に入れるのではなく、公正な扱いを与えてほしい」と頼む。

ぶつけたブミの頭を、水のベンディング能力で治癒するカイア。「あなたはベンダーみたいな能力はないんだから」と諭すが、ブミは「母親みたいに振る舞うな」と反発。一人だけ気の技の継承者となったテンジン、アンを亡くしたカタラを世話するカイア、長男なのにベンダー能力のないブミ…。お互いの立場を理解しあえない3人は、その場で口論になってしまう。テンジンはうんざりした調子で、「先に寺に戻ってイッキが帰ってきていないか確かめてきてくれ」と話し、カイアとブミはそれを了承。テンジンひとりでイッキの探索を続けることに。

再び家に帰ったコラ。そこに父の姿を認めたコラは、「父さんが反乱グループに加わったんじゃないかと疑ってしまった」と、涙ながらに謝罪する。トンラクもまた彼女に謝る。センナは 「いつかあなたがアバターとしての世界から必要とされる日が来る。そして私たち親の力は、もうあなたには必要なくなるでしょう」と語りかける。コラは「私にはいつだって、父さんと母さんが必要だよ」と答え、2人を抱きしめる。

家族が和解したのもつかの間、そこへウナラクがやって来る。ウナラクは衛兵たちに、トンラクとセンナを捕らえるように命じた。2人がウナラク暗殺を画策したというのだ……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

2016年に楽しんだ映画、アニメ、漫画を振り返り

ぜんぜん更新できてませんでした。申し訳ない。2016年に楽しんだゲームや映画、漫画など、面白かったものを今さらざっくりと振り返る。

映画『バットマン vs スーパーマン ‐ジャスティスの誕生』 

評価はいろいろ分かれてるけど、個人的にはすごく楽しめた一作。ノーラン三部作を終え、そしてマン・オブ・スティールから続くDCEUとして、よくも悪くもザック・スナイダー監督の趣味嗜好・変な勢い・暴れっぷり、観客の置いてけぼり具合が如実に表れている、と思う。観終ったあと、ツレと一緒に「よかった」「すごい」などの語彙力低い感想しか出てこず、「せーの、BvSサイコー!」みたいなCMは存外に真実だったのだなと思い知った。

観る前は「どうせスーパーマンが傲慢になって、それをバットマンが止めて、共通の敵が現れて2人+1人で立ち向かうんやろ」みたいに思ってたんだけど、実際は「は? なんやこのバットマン、気狂いか。クラークかわいそう。ダイアナさん結婚してくれ」だった。スーパーマンが悪に染まるとは何だったのか。あとバットマンの戦闘ムーブがゲームのアーカムシリーズそのまんまでウケた。

結局、DC映画はマーベル映画(あるいはディズニー)になれないんだし、周囲の声は無視して突っ走ったほうがいいのかもわからんね。『スーサイド・スクワッド』も面白かったです。あのジョーカーはあり。2017年のワンダーウーマン単独作も期待大。そういえばBDのアルティメット版、買ったけどまだ観てない。

映画『シン・ゴジラ』 

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

 

 BvSが「観終ったあとに言葉を失う映画」だとすれば、シンゴジは「観終ったあと誰かと語りたくなる映画」だった。無人在来線爆弾。

いや、そこまで期待してなかったんだけど、スゴイスゴイ、すごく面白かった。いろんな観方ができる映画だと思うんだけど、怪獣映画にありがちな「謎の痕跡」「大人に信じてもらえない子供」「無能な政治家と軍隊」が出てこないだけで、これだけスピーディーな展開になるのか、というところに一番感心した。開始15分ですぐ二ホン対ゴジラだからね。これほどまでに「監督が撮りたいものを本気で撮ったんだな」と伝わってくる作品も珍しい。

正直、エヴァって一度も観たことなくて、庵野秀明監督の作品を観るのすら初めてだったんだけど、感服した。将来的に、宮崎駿監督のポジションにつけるのはこの人かもしれないな。

アニメ『Avatar The Last Airbender』 と『The Legend Of Korra』 

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

 

過去記事でも取り上げた『Avatar The Last Airbender』と翻訳紹介が止まっている『The Legend Of Korra』に出会えたのが、今年の一番の収穫かも知れんです。いや面白い。アジアンテイストな世界観、火風土水の技を操る多彩なキャラクター、連綿と続く大小さまざまな物語、ハイクオリティで手に汗握るアクションシーンなどなど、俺の好物がたくさん詰め込まれてます。作品自体は2016年以前のものだけど、夏以降のオタク生活の50%くらいを占めてた。

もちろんアニメは終わってるんだけど、ATLAのほうはコミック新作が続刊しているし、TLOKのほうもコミック版が刊行開始されるというので、まだまだ伝説は終わらない。新シリーズとかやるのかしらね。

まあなんといっても、この作品を紹介するため、本格的にお絵かきを始めたくらいだからな。もっとたくさん描いて広めるぞ。別にどうでもいいんですけど、PixivでKorraちゃんを検索すると半分くらいは成人向けイラストで、そのうち半分くらいはちんちんが生えています。

漫画『Megahex』 

Megahex

Megahex

 

このMegahexも、発行は2014年ですが2016年1月にゲット。前々からWeb上で見かけるCreepyな漫画として気にはなっていたんですが、紙の本で出てるじゃんということで。魔女のメグ、その使い魔?である猫のモグ、フクロウ男のオウル、オオカミ男のジョンらが過ごすダウナーでドラッギーなダメ生活を描く、というオルタナティブコミック。

とにかく登場人物のほとんどがクズで、基本は全員無職。飲んでるか草やってるか、趣味の悪いイタズラをしているかという毎日。読んでいると脳の一部が壊死していく感覚が味わえるとともに、下卑た笑いがこみあげてきてとてもグッドです。2017年には最新作も刊行されるようなので楽しみ。

 

 

こんなところで以上。ゲームは基本的に『Fallout 4』が中心で、それにとって代わるほどの作品には出会えなかった。『No Man's Sky』とか『Wastland 2』とか買いましたが。国内の漫画は引き続き買い続けている『ヴィンランド・サガ』や『シュトヘル』、『衛府の七忍』を楽しんでましたね。あと『ワンパンマン』や『ダンジョン飯』など。

今年はどんな作品に巡り合えるかね。映画は前述通り『ワンダーウーマン』にまず期待。せっかくAmazonプライム入ってるんだから、できるだけ毎月3~4本くらいは映画観たい。ノーランの『ダンケルク』って今年だっけ? ゲームは『Horizon Zero Dawn』。ニンテンドースウィッチもちょっと気になる。あとイラストももっと練習して、より思い通りに・より早く描けるようになりまっしょい。あ、ブログもちゃんと更新しないと。でも時間ないんですよ、マジで。以上。

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(2)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード2 "The Southern Lights"

闇の精霊の襲撃から一夜明け、コラはウナラクのもとで精霊たちを扱うためのトレーニングを始める。その第一ステップとして、南極点へ向かう必要があると話すウナラク。コラはそれを了承する。

一方、テンジンは家族と兄・ブミ、姉・カイアとともに南の気の寺へとやってきた。寺を守る侍者(気のベンダーではない)たちから歓迎を受けるテンジン一家だが、ブミとカイアに対してはテンジンのように気のベンダーではないと知ると、いささか落胆した表情。ブミとカイアはそれにすねた様子を見せる。

コラとマコ、ウナラクは南極点へ向かう準備を始めていた。そこへコラの父・トンラクが現れ、自分も同行すると話す。ウナラクは彼の存在がコラの集中力を妨げてしまうとしてそれを断るが、トンラクは譲らず、結局ついてくることになった。コラは、2人の話しぶりから、過去に何かあったことに気づき、それを父にたずねる。しかしトンラクは質問をしりぞけ、一行にブリザードに注意するよう警告する。父の態度にいら立つコラ。

南極点へ向けて出発する間際に、ボリンとエスカ・デズナの3人も加わることになった。コラは父に対し、トレーニングの邪魔はしないように告げる。

南極点への道中、ウナラクが説明する。「南極点での目的は、コラが精霊門を開くことだ。精霊門の付近には光と闇の精霊がおり、精霊たちのバランスが崩れれば、闇の精霊が勝ってしまうだろう。明日の冬至が終わる前に、コラが門に到達する必要がある」。

雪原で闇の精霊たちに狙われていることに気づいた一行は、洞窟でキャンプを張る。そしてウナラクは、トンラクこそが闇の精霊に狙われている原因だと指摘する。トンラクはついに自分の過去について話す。

トンラクは若いころ、北極の水の部族の一員だった。軍の指揮官として、街を襲う蛮族たちから街を守っていたが、あるとき蛮族たちが“聖なる森”と呼ばれる森林地帯へ逃げ込む。トンラクとその部隊は蛮族らに攻撃をしかけ、その過程で“聖なる森”も破壊されてしまった。

それが森に棲む精霊たちの怒りを買った。部族の首都が闇の精霊たちに攻撃され、街は大きなダメージを負う。ウナラクが精霊たちを中立化させたものの、トンラクは責任を取るために街を追放され、南の水の部族で暮らすことになった……。

話を聞いたコラは、なぜ今まで教えてくれなかったのかと問い詰める。トンラクは「家族の問題で、お前に心配をかけたくなかった」と答えるが、コラは「秘密もお守りも、もう必要ない」と言い返す。

そのころ、気の寺ではジノーラたちが過去のアバターについて学んでいた。ミーロやイッキは遊んでばかりだが、歴代のアバターたちの石像が並ぶ部屋で、ジノーラは何か不思議な気配を感じ取る。

再び南極。南極点に近づく一行。トンラクはコラに話す。「お前が怒りを感じるのはもっともだ。だがお前には私と同じ過ちを繰り返してほしくない。われわれの物質界と精霊界とは、2つに分かれているべきなんだ」。しかしコラは、「アバターは物質界と精霊界の懸け橋になるべき存在でしょう。これはそのためのチャンスなの」と言い返す。

トンラクは、精霊に関するウナラクの考えは間違いだと言う。一方、ウナラクは「火の国による100年戦争で、南極では物質界と精霊界のバランスが崩れてしまった。だから闇の精霊たちが怒り狂っているのだ」と話す。

そうこうしているうちに、ブリザードに巻き込まれる。さらに突如、闇の精霊たちが一行を襲撃。ウナラクの精霊術でどうにか切り抜けられたものの、物資を奪われてしまう。トンラクは引き返すべきだと訴えるが、コラはそれを拒否し「引き返すのは父さんよ」と返答する。トンラクはそれを受け入れ、一行から抜ける。

しばらくのち、ようやく南極点付近にまでたどり着いた。ウナラクが言うには、精霊門は南極点にある凍り付いた森の中に位置するという。そして、精霊門を開き、物質界と精霊界の均衡を回復するためには、アバターひとりでそこへ行かなければならないという。

コラはそれを承諾し、ひとり森へと入っていく。内部ではたくさんの闇の精霊たちから攻撃を受けるものの、アバターの真の力を解放して、すんでのところで精霊門を開くことに成功する。

コラが精霊門を開いたと同時に、空が光を放つように輝き始めた。同じころ、気の寺にいたジノーラは、とあるアバターの木像が光を放っていることに気づく。

森から出てきたコラをマコ、ボリン、ウナラクらが迎える。ウナラクは彼女の働きを褒め、南極だけでなく世界中のバランスが回復に向かうだろうと述べた。

精霊門の開放に成功した一行は、街へと引き返す。しかしそこで待っていたのは、港に続々と到着する北の部族の戦艦だった。不安げなコラに対し、ウナラクは「南極での精霊の弱まりを治すためだ」と告げる。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。今回はBook two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。あと今回から、あんまり詳しく書きすぎないようにしていきます。本編で楽しんでほしいので。

 

●エピソード1 "Rebel Spirits"

アモンの率いるイコーリストらとの戦いから半年、共和国では評議会制度は廃止され、初代大統領としてライコーという政治家が選出された。テンジンの兄・ブミは共和軍を引退し、弟たち家族とともにテンプル島で生活を始めていた。

マコとボリンはともに新しい生活を始めていた。マコはプロベンディング選手をやめて、警察官として働いていた。一方、ボリンはファイアフェレッツのリーダーとして2人の選手に激を飛ばしているものの、その2人は明らかにヤル気がない。試合でも負けてしまい、ボリンはマコがいないことを嘆くのだった。

アサミは逮捕された父に代わり、会社経営をおこなう立場に。しかしヒロシ・サトウ前社長が逮捕されたことで、フューチャー・インダストリーズの製品は深刻な不振にあえいでいる。このままでは倒産だと知らされたアサミは、他社との提携を考える。

一方、コラはテンプル島での生活・修行を続けていた。ジノーラやイッキ、ミーロを相手に、気の技を使ったレースをしていたところ、安易にアバターの能力を使ったとしてテンジンにたしなめられる。「まだ気の技・気の民のことを学ぶ必要がある」といさめるテンジンに対し、コラは「気の技ならもう使いこなせる」と反発。テンジンは「世界各地にある気の民の寺院を巡りながら、古い気の技もマスターしなければならない」と話す。

気の民の寺院を訪問すると聞き、ジノーラたちは喜ぶ。それを聞いていたブミも、「まるでテンジン・バケーションだな」と茶化す。またコラは、寺院へ向かう前に、南の水の部族でおこなわれる精霊祭に行かないかと提案。子ども達とブミもその案に賛成する。

精霊祭へはマコとボリン、アサミも同行することになった。南の水の部族へ向かう船上。コラとマコはお互いの近況を話し合う。マコは最近の活躍やリン署長に評価されていることを話す。それをうらやむコラに対してマコは「テンジンは君の成長を助けようとしているだけだ」とさとすが、コラは機嫌をそこねてしまう。

船が港に到着すると、テンジンの母であるカタラと、テンジンの姉・カイア(つまりアンの長女)、そしてコラの父・トンラク、母・センナが一行を迎えてくれた。

さらに別の船も港に到着する。船から降りてきたのは、トンラクの兄(つまりコラの伯父)にして北の水の部族の長・ウナラク、そしてその息子・デズナと娘・エスカだった。デズナとエスカは男女の双子で、顔も背格好もそっくりである。端正な顔立ちのエスカに、ボリンは興味を抱く。

精霊祭の様子を目にしたウナラクは、精霊をたたえるかつての意義が失われたと失望する。また彼はコラに対し、必要なら自らが精霊界への導き手役を引き受けようと語るが、トンラクとテンジンは「コラは気の技の習得で手いっぱいだ」とその申し出を退ける。コラは、父と伯父との関係が穏やかなものではないと気づく。ウナラクは、最近特に精霊たちがざわめきだしていると述べ、漁船も襲われたと語る。

そのころ、アサミはボリンを即席アシスタントとして、とある実業家のもとを訪れる。実業家の名前はヴァリック。ベンダーではないものの、世界最大級の貿易会社の設立者であり、卓越した発明家でもある。ヴァリックは社長に見えないほどあけすけにものを言い、自説をまくしたてるエキセントリックな男だった。ボリンの率直な発言を気に入った彼は、アサミの目を数秒見つめただけでフューチャー・インダストリーズとの提携を決める。そして2人に、自ら発明した映写機(彼の名づけによれば「ムーバー」)を披露する。

精霊祭の宴会場。ウナラクは改めて南の水の部族では、精霊とのつながりが欠けていると指摘、今後はそうさせないようにするつもりだと述べる。またコラは、ウナラクと父の会話から、幼少期に僻地の訓練所で長期間の修行生活を送っていたのが、父とテンジンの意向によるものだったと知り、反発心を覚える。

宴会場から出て、マコとボリン、コラの3人は祭りの出し物を楽しむ。ボリンは群衆の中にデズナ・エスカを見つけ、アプローチすることに。デズナはボリンを気にもかけない様子だが、エスカのほうはボリンに興味を持つ。しかしそれは珍しい奴隷を手に入れたかのような態度だった。危険な女性に手を出したと気づくボリンだったが、エスカは彼に「私を楽しませなさい」と命令し、ボリンを引きずり回す。

コラはマコに対して、「ウナラクが言うように、精霊とのつながりをもたらすのがアバターの役割ではないか」と述べる一方、自分の生き方はテンジンや父に命じられるままだと不満を述べる。マコにどうすればいいか意見を求めるが、マコは「君が決めたことであれば、どんなことでもサポートするよ」と返すだけ。コラは不満げにすねる。

深夜、みんなが寝静まったころ、突如、ナーガが遠吠えする。コラがナーガについていくと、雪原に闇の精霊が現れた。闇の精霊はコラを襲いはじめる。止めに入ったマコやトンラク、テンジン、そしてアバターの境地に入ったコラでも歯が立たない。とどめを刺されるかと思われたそのとき、ウナラクが水のベンディング能力を用いて、闇の精霊の攻撃本能を鎮める。精霊は金色の光に姿を変え、やがて立ち去って行った。

ウナラクは「精霊とのつながりを学べば、君もできるようになる」とコラに話し、精霊界への導き手になることを再び申し入れる。テンジン、トンラクが説得するも、コラはその申し出を承諾することにした。

翌朝、テンジン一家はブミ、カイアとともに各地の気の民の寺院をめぐる旅へと出発する。コラは自らの判断が正しかったのかマコに尋ねる。マコはわからないとしつつも「君の心は正しいものだと信じている」と返答する。そこへウナラクが現れ、コラに「君のために素晴らしい計画がある」と話す……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

にっき

・『The Legend Of Korra』の日本語紹介もひと段落ついたので備忘録。

・前回、日記書いたのが8月なのだけど、なんかすごい昔に感じる。レジェコラも観始めたばっかりの時期だ。

・で、観終ってからレジェコラを布教したいのだけども、やっぱりテキストだけではどうしようもないなと気づいたので、本格的にイラストの練習を始めたわけ。で、9月中旬くらいからイラストのハウツー本買って、落書きを続けて、10月はじめにペンタブとクリスタを導入。今にいたる。

・絵です。

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・見返してみると、ヒラメ顔だな。

・描いてみたら、まあなかなか楽しい。イメージしたものを具体的なビジュアルにしていくのは、テキストを書くのと違った楽しみがある。漫画家やイラストレーターはこれを呼吸するようにやっているのか、と思うとやはりすごいな。いろんな絵を見るたび、そのポーズや描き方を考えるようになった。

・俺がもっといろいろ描けばアバターシリーズに興味を持つ日本人が増える→日本でアバターシリーズが盛り上がる→アニメも日本語版が発売される。というゴールを目指しています。

・あと海外アニメでは Steven Universe(スティーブン・ユニバース)と Voltron -Legendary Defender(ボルトロン・レジェンダリー・ディフェンダー)が気になるところ。ボルトロンのほうはもうすでにお姉さんたちに人気みたいですね。

・ま、いいや。

Avatar The Last Airbender のコミック版も注文したので、そちらも楽しみだ。なんか到着まで1~2か月かかるみたいですけど。

・しかしイラスト描くのは体力いるな。みんなホントに描いてるのか? なんか俺が知らないだけで隠し技とか魔法とかあるんじゃないか?

・Fallout4はようやく最後のDLC「Nuka World」が発売されましたね。なかなか楽しめている。ゲイジくんとレイダー3部族のコスチュームがイカす。あとワールド内の趣向も凝っていて Far Hardor より好み。どことなくNew Vegasを思い出すな。荒涼としたエリアもあるし、全体的におバカで狂ってる。

・でもラストに悪堕ちしなきゃならぬと聞いてな。さて、どういう決断を下すか。まあとりあえず最後まで進めてみるかね。

・ヌカワールド終わったら、性別チェンジしてサバイバル・MODありで2週目を進めよう。といってももう序盤だけ進めているんだけどさ。MOD入れると別のゲームで楽しい。コンシューマ機でもMOD使えるなんて、すごい時代になったもんだ。

・あと月末にはMafia3か。こちらも楽しみ。

・XCOM2も気になるんだけど、クソ難しいと聞いており、わりと躊躇している。パッケージ版が出ていないのがな。もう少し安くなれば買ってみたい。

ポケモンもあったな。

・もう2016年も残すところ3か月切ったか。残りのイベントは何だ? 年末は旅行に行く予定だけど、11月とかなんかあったっけ?

・東京コミコン……?

・仕事が忙しいくらいだな。いやー、タイミングが悪い。面倒ごとはいつも重なってやってくる。どうしようもない。

・それはそうと年末年始と土日の重なり具合が最悪で、休みが少ない。がっでむ。

以上。

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(6)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード12を紹介。※シーズン1のラストです。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード12 "Endgame"
ボリンとアサミ、アイロー将軍はナーガの背に乗りイコーリストたちの飛行場へと向かう。滑走路を土のベンダー能力で破壊し、飛行場を機能停止させるためだ。飛行場を見つけた3人は、ナーガと火イタチのパブーを待機させ、飛行場内へと忍び込む。しかし、周囲に張り巡らされた電撃ネットに引っかかり、気を失ってしまう。

一方、コラとマコは変装してアモンの演説会へと侵入。ステージで演説するアモンをさえぎり、彼の真の姿──ノアタクという水のベンダーだということを暴露する。そしてまた、アモンはかつて犯罪組織の長だったヤコンの息子であり、タラク評議員の兄であり、ブラッドベンディングによって人々のベンダー能力を封じているのだと訴える。

ざわめきたつ聴衆とアモンの側近たち。しかしアモンは動じず、「かつて私の家族と私の顔は火のベンダーに焼かれた」と話し、その仮面を脱ぐ。彼の左ほほには、大きな火傷のあとがあった。聴衆はアモンの話を信じ、コラの暴露を作り話だと騒ぎ立てる。マコは、いったん逃げて体制を立て直そうと提案。しかしアモンはなんと、捕縛したテンジンとその子供たちをステージに連れてこさせた。

飛行場内の牢屋に捕らえられたボリンとアサミ、アイロー。そこへヒロシ・サトウがやってくる。ヒロシ・サトウは娘に対し、捕らえたことを謝りつつ、いつかまた家族になれるだろうと話す。しかしアサミはそれを拒否。ヒロシ・サトウは、アイローが送った電信を傍受したこと、そして第二艦隊がやってくる前に、それを軽飛行機部隊からの爆撃で全滅させると言い残し、 部下とともにその場を後にする。

打つ手なしかと思われた3人だが、ナーガとパブーがやって来た。ナーガはその巨体で牢屋のおりを破壊。さらにパブーは3人の縄をかみ切る。自由の身になった3人はすぐさま滑走路へと向かう。すでに数機の飛行機が飛び立とうとしている。アイローは離陸寸前の軽飛行機に飛び乗り、操縦者を放り投げ、そのコックピットを奪う。また、アサミは飛行場内にあった装甲メカに乗り込む。

捕らえられたテンジンとその子供たちを前にして、コラ・マコに他の選択肢はなかった。テンジンたちを救出するため、2人はステージに乱入する。マコはめったに使わない電撃の技(火のベンダーの特殊技)でイコーリストたちを威嚇。その間に、コラはテンジンらの拘束を解く。テンジンも風の技でイコーリストの護衛を吹き飛ばしつつ、子供たちとともにバックステージから逃げ出す。

ステージ裏の廊下に出たコラたち。テンジンは子供たちとともに、妻のペマと赤ん坊のローハンを救出に向かう。アモンが追ってくるのを目にしたコラとマコは、テンジンたちとは反対側の通路へと逃げる。

逃げ込んだ倉庫内で、コラはテーブルの下に隠れてアモンをやり過ごそうとする。しかし、その身体がいきなり外へ引っ張り出される。アモンがブラッドベンディングでコラの身体の自由を奪ったのだ。マコはコラを助けようと火の技を繰り出すが、彼もブラッドベンディングで動けなくなってしまう。そしてついにアモンはコラの額に手を当て、彼女のベンダー能力を消去してしまう。

アイローは第二艦隊への爆撃を防ぐべく、奪い取った軽飛行機の乗って、ほかの飛行機部隊を攻撃していた。コックピットから火の技と電撃を放ち、次々と他の飛行機を撃墜するアイロー。一時は敵の攻撃にあやうく撃墜されかかるも、間一髪で助かり、最後の一機まで撃墜することに成功する。

飛行場ではボリンが滑走路を破壊し、さらなる飛行機部隊の増援を妨害していた。ナーガも装甲メカに立ち向かい、ボリンをアシストする。ハンガー内では、アサミが装甲メカを操って残りの飛行機を破壊していた。しかしそこへ装甲メカに乗ったヒロシ・サトウが立ちはだかる。「お前は、母親を殺したやつらを助けているんだぞ」。そう話す父に対しアサミは「あなたはベンダーの人々を憎むばかり。もう二度と母さんの愛情を思い出すこともないでしょうね」と言い放つ。

ヒロシ・サトウは、アサミを恩知らずの娘とののしり、攻撃を仕掛ける。数度ぶつかりあう装甲メカ。ヒロシ・サトウの操るメカがアサミの機体を押し倒し、そのコックピットをこじ開けようとする。そのとき、ナーガに乗ったボリンが助けに現れる。ボリンは土の技を使ってヒロシ・サトウの機体に攻撃。ひるんだすきを突いて、今度はアサミの装甲メカがヒロシ・サトウの機体を押し倒す。

アサミは、装甲メカのクローを使ってヒロシ・サトウのコックピットをこじ開けるが、とどめの一撃をためらう。ヒロシ・サトウはそのすきにコックピットから逃げ出す。逃げる父を見ながら、アサミは彼が悪人になってしまったことを知り、装甲メカから捕縛ワイヤーを射出。涙を流しながら、彼を捕らえた。

ベンダー能力を失ったコラを前に、勝利を確信するアモン。しかし背後から彼の側近が現れる。彼はアモンの正体を目にし、今までだましてきたと彼を糾弾、攻撃を仕掛ける。アモンはたやすくその攻撃をかわし、彼をブラッドベンディングで無力化する。そのままマコに近づき、火のベンダー能力をうばおうとするが、マコはわずかに動く指先をアモンに向け、電撃を放つ。

電撃で吹き飛ばされるアモン。マコは素早くコラを抱きかかえて倉庫から逃げ出す。コラを元気づけながら廊下を走るマコだが、追いかけてきたアモンが、再びマコの身体を拘束。アモンはマコの才能をほめつつ、そのベンダー能力をうばおうとする。

その様子を目にしたコラは、ベンダー能力を奪われたにも関わらず、無意識にパンチを繰り出す。そのとき、強力な暴風が拳から放たれ、アモンを吹き飛ばした。これまで閉ざされていた気のベンダーの技が、土壇場で覚醒されたのだ。驚愕するアモンに対し、コラもまた驚きつつ気の技を敵にぶつける。アモンはブラッドベンディングで彼女の腕を封じるが、コラが最後に放った強力な暴風によって窓から吹き飛ばされ、そのまま海へと転落する。

騒動を聞きつけ、会場の周囲には人々が集まっていた。アモンが転落した海上にはそのマスクが浮かんでいる。海中に沈みつつあったアモンは、慌てて水のベンダー能力を使いその水中から抜け出る。しかしその様子は、大勢の人々に目撃されることになった。見れば顔の火傷の痕も水ではげ落ちている。人々はアモンがベンダーであることと、コラの言い分が正しかったことを認める。計画が破たんしたことを知ったアモンは、再び水中に身を隠し、その場から逃亡する。

テンプル島のタラクのもとに、仮面を取ったアモン──ノアタクがやってくる。彼はタラクに対し、過去の非礼について謝罪する。そして、兄弟2人がそろえば誰も止められるものはいないとして、タラクを牢屋から出す。

コラたちはリン、テンジン一家と合流し、お互いの無事を喜ぶ。ボリンは、コラが気の技に覚醒したことを喜ぶが、ほかの3つの技は封じられたままだと知り、気まずそうにその場を去る。港には連合軍の第二艦隊が到着し、テンジンの兄であるブミ司令官もやってくる。テンジンは悪ふざけを好む兄にあきれながらも、彼をもてなさなければな、とため息をつく。

タラクとノアタクは、スピードボートに乗って逃亡していた。ノアタクは「私たち兄弟がそろえばできないことは何もない」と喜びながら話す。タラクは兄の本当の名前を口にしつつ、その言葉に同意する。ノアタクは「自分自身でさえその名を忘れるところだったと」と、自らの名前をかみしめるように味わう。

夕日に向かって走るボート。タラクはボート内にイコーリスト用の電撃グローブを見つける。彼は兄の背中を見つめながら「子供の頃の日々を思い出すな」とつぶやき、それを聞いたノアタクも静かに涙を流した。次の瞬間、タラクはボートの給油口に向けてグローブの電撃を放つ。ボートは大爆発を起こし、2人は海上に散った。

コラはアモンに封じられたベンダー能力を回復させるため、南極の実家へと戻っていた。治療を行うのは水のベンダーにしてアバター・アンの妻カタラ(つまりテンジンの母。前作から登場)。マコやテンジン、リンその他の人々が治療の終わるのを待っていたが、カタラの努力もむなしくコラのベンダー能力は元に戻らない。

気落ちしたコラは一人になりたいと外へ向かう。マコは彼女を追いかけ、「君がアバターであろうとなかろうと、気にしない。君がタラクに拉致されたとき、君のことを本当に好きだと気が付いたんだ」と告げる。コラはその気持ちを嬉しく思いつつも、ベンダー能力を失ったショックから、彼の愛情に答えることができない。ナーガの背に乗り、その場から駆け出す。

崖のふちに座り込み、ひとり涙を流すコラ。そのとき、気の民の衣装を着た男性が近づいてくる。テンジンだと思ったコラだが、それは紛れもなくアバター・アンだった。なぜ今、過去のアバターとの精神的つながりが持てたのか? そう問うコラに対し、アバター・アンは優しく微笑み「君がどん底を経験したからだ。それこそが大きな変化をもたらす」と答える。そう話すアバター・アンの後ろには、過去の何人ものアバターたちが連なっている。

アバター・アンはコラの額に手を当て、エナジーベンディング(人体の生命エネルギーを操るベンダー能力。アバターにしか使えない原初の技)で封じられていたベンダー能力を開放する。コラはアバターの境地へと到達し、アバターとして真の覚醒を果たしたのだ。コラが土、火、気、水の技を使いこなすのを目にしたマコは、驚きながら彼女のもとへと走り寄る。コラはマコに抱き着き、2人はキスを交わす。

その後、コラはエナジーベンディングによってリン・ベイフォンのベンダー能力を復活させる。土の技を取り戻したリンはコラに礼を言う。テンジンはコラの肩に手を置き、アバター・コラを誇りに思うと告げるのだった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード11を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード11 "Skeltons in the Closet"

テンプル島が敵の手に落ち、評議会も制圧されたことで、共和城はイコーリストたちの支配下に置かれた。ヒロシ・サトウは、広場に集まった人々に向かって「ベンダーたちの暴政は終わり、アバターも逃げ出した。イコーリストは連合軍の艦隊を打ち負かし、ベンダーのいない世の中をつくる」と説く。

それを聞くのは、イコーリストに変装したコラとマコ。コラとチーム・アバターは、テンプル島襲撃以来、共和城のホームレスたちが暮らす地下の隠れ家に身を寄せていた。その晩、コラはマコと会話をする。「数か月前まで南極でアバターの訓練をしていたのに、今は戦争の真っただ中にいる。信じられない」とコラ。マコは「誰だって将来のことはわからないさ」と答え、「君がいない世界も想像できない」と伝える。見つめあう2人だったが、コラはもう寝ようと告げる。

翌日、ついに連合軍の艦隊がやってくる。海岸からそれを眺めるコラたちだが、イコーリストの軍勢は見当たらない。旗艦に乗るアイロー将軍も何かがおかしいと気づく。次の瞬間、機雷の攻撃を受ける。同時に、山の向こうから軽飛行機の編隊が襲来する。

機雷と軽飛行機が落とす爆弾で身動きが取れなくなる連合軍艦隊。コラは海に飛びこみ、艦隊の助けに向かう。アイローは甲板に出て火のベンディングで果敢に軽飛行機を撃墜するが、多勢に無勢、海中へ転落してしまう。コラは彼を救出して隠れ家へと戻る。

アイローは、イコーリストたちの戦力が予想以上だったことを認め、連合軍第二部隊への救援を決める。彼はホームレスらが隠し持っていた電信を通じて、連合軍司令官のブミ(テンジンの兄、アバター・アンの長男)に救援のモールス信号を送る。

その後、アイローはボリン、アサミとともに第二部隊が来る前に飛行場を攻撃しに向かう。一方、コラはアモンにやり返すときがきたとして、彼との直接対決を望む。マコもコラに同行し、テンプル島へと向かう。

変装してテンプル島へと忍び込んだコラとマコは、隠れてアモンを待ち伏せしようと判断。寺院内部へと向かう。その途中で、共和城のアリーナでアモンによる演説会があるとの情報も得る。

待ち伏せのため、2人が寺院の屋根裏へと上がると、そこにはアモンによって牢屋に入れられたタラクがいた。「なぜあなただけが特別に捕らわれているのか」と問うコラに対し、タラクは「私がアモンの弟だからだ」と答える。驚く2人に対し、タラクは自分の過去を語って聞かせる。

稀代の犯罪王にしてブラッドベンダーだったヤコンは、アバター・アンに捕らえられたのち、刑務所から脱獄した。彼は整形手術によって顔と身分を変え、北極の水の部族へとやって来た。ヤコンはそこで部族の女性と結婚し、2人の兄弟をもうける。それが、のちのアモンであるノアタクとタラクだった。

一家はごく平穏に暮らしていた。しかしノアタクとタラクが10代になり、水のベンダーとして目覚めると、ヤコンは彼らを特訓するようになった。ヤコンは2人だけに過去の秘密を聞かせ、自らのベンダー能力をうばったアバターと共和城への復讐こそが、兄弟に課せられた使命だと力説する。

それからノアタクとタラクは、ヤコンから過酷な訓練を受ける。ブラッドベンディングの能力にも目覚め、父と同じく満月が出ていないときでも、その能力を使えるようになった。特にノアタクの才能はすさまじく、軽く手を動かすだけで5匹のオオカミを同時に意のままに操れるほどだった。

しかしあるとき、息子たちを復讐の道具としか見なくなったヤコンに対し、ノアタクがついに反発。父親をブラッドベンディングで打ち倒すと、そのまま失踪した。母は悲しみに打ちひしがれ、ヤコンもまた息子を失ったショックから抜け出せないまま数年後に姿を消した……。

タラクの過去を聞いたコラは、「私が聞いた中で一番悲しい話だ」とつぶやく。タラクはコラに対しておこなった無礼を謝罪した。そして、「アモンは、過去の不幸と、世の中の悪のすべてがベンダー能力に起因していると信じている」と話し、血流を操ることで他者のベンダー能力を除去しているのだろうと説明した。

話を聞いた2人は、この事実を演説会で皆に暴露すれば、アモンを支持する人もいなくなり、イコーリストたちの革命も失敗するはずだと確信。コラは演説会場へ向かう前にタラクを牢屋から出そうとするが、タラクは「私の逃亡が知られれば、君たちの計画も頓挫するかもしれない」としてこれを拒否。そしてコラに対し、「君の手でこの哀れな物語を終わらせてくれ」と頼むのだった。