The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(6)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード6を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード6 "The Sting"

ヴァリックの助言に従って、南の水の部族に装甲メカを売ることにしたアサミの会社「フューチャーインダストリーズ」。その荷を運ぶ貨物船が海上で襲撃される。爆弾が投げ入れられ、船長を含む乗組員らは命からがら逃げ出す。

南極。ウナラクは精霊門を通じて精霊界へと出入りしているようだ。それを見て驚くエスカ&デズナ。「アバターはどうした」と聞くウナラクに対し、エスカは海上で闇の精霊に襲われて死んだと答える。

ボーリンはヴァリックの誘いを受け、プロパガンダ映画『ノクタクの大冒険』に出演を続けていた。南の水の部族のヒーローとして、ヒロインのジンジャーを助け、悪の首領ウナラクを倒すという筋書きの劇中劇で、観客の反応は上々。気をよくしたボーリンは、ヒロイン役の女優ジンジャー(役名と本名が一緒)にアプローチするが、相手にしてもらえない。映画館でボーリンと話すヴァリックは、秘書のジュリから貨物船が襲撃されたと伝えられる。

会社の貨物を積んだ船が襲われたと聞き、警察署を訪れるアサミ。マコは、リン署長と船長の取り調べを通じて、襲撃には爆発物が使われたと知る。文化センターの事件でも爆発物が使われたと知るマコは、自らも取り調べ室に入り、船長にあれこれと問い詰めるが、大した証言は得られない。リンや先輩刑事らは、貨物船を襲撃したのは南の水の部族を妨害する北の部族だと疑うが、文化センターの事件で火のベンダーを目撃しているマコは、それは早計だと話す。しかし結局、リンはマコの立場があくまで警察官でしかないことを盾に、その話を打ち切る。

警察署から出たマコとアサミ。2人はヴァリックの提案のもと、襲撃者をおびきよせるため、おとりの貨物船を出すことにする。そのためには人手が足りないが、コラはおらず、ボーリンは映画撮影のため体を休めなければならないという。マコは苦肉の策として、かつてつながりのあった三威会(Triple Threat Triad)に協力を頼む。その見返りとして、ベンダー能力を封じられた幹部メンバーをコラに回復させること(かつてアモンに封じられた)、そしてフューチャーインダストリーズの新型車の提供を約束する。

おとり用の貨物船上で、マコは三威会メンバーであるピンと話している。ピンはマコに対し「アバターとのデートはどうなのか」とおちょくり、マコはコラとは別れたと白状する。それを聞き驚くアサミ。

事件があった海上まで来ても、襲撃者は現れない。不審に思ったマコは、三威会のほかのメンバーの会話をこっそりうかがうことに。案の定、三威会はマコとアサミを裏切っていた。三威会のボスらの会話によれば、マコとアサミを海上に足止めさせておけば礼金がもらえるという。

裏切りを知ったマコとアサミは、三威会の追っ手を振り切って、スピードボートで陸へと引き返す。フューチャーインダストリーズが狙われていることに気づいたアサミは倉庫へと向かうが、装甲メカの全在庫が盗まれた後で、中は完全にカラだった。会社の破産を目の当たりにしたアサミは、「これでもうおしまいだわ」と悲しみに暮れる。マコはあきらめるなと話すが、アサミは誰かの助けにすがるように、彼に口づけする。驚くマコ。アサミは慌てて謝る。マコは証拠を探すため、その場をあとにする。

翌日、マコはピンを捕らえ、バックにいるのは誰かと尋問する。しかしピンも黒幕は知らず、連絡係からマコ・アサミを足止めしておくよう依頼を受けただけだと言う。次にマコは、ヴァリックを訪ねて撮影所へとやってくる。現場にヴァリックはいなかったが、そこで爆破シーンの撮影に使われているリモコンタイプの起爆装置を目にする。それはまさしく、マコが文化センターの爆破事件で見つけた起爆装置と同じものであった。

ヴァリックの撮影所で、事件に使用されたものと同型の起爆装置がある……。ヴァリックへの疑いを強めたマコは、アサミのオフィスへと急ぐが、そこにいたのはそのヴァリック本人だった。アサミ曰く、ヴァリックがフューチャーインダストリーズの買収し、会社は再び破産を免れることができたのだという。マコに犯人の手がかりはどうかと尋ねるアサミ。彼女の問いかけに対し、マコはヴァリックを見据えて「すぐ近くにまでたどり着いている」と答える。

一方、闇の精霊に襲われたコラは、火の国の南方にあるバーンティ島の砂浜に流れ着いていた。神官と思しき人たちに救助され、彼女は意識を取り戻す。神官の男性から「どうやってこの砂浜に?」と問いかけられるが、コラには何も思い出せない。コラはそのまま、疲れ果てるように砂浜に倒れ込んでしまう……。 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード5を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード5 "Peacekeepers"

父のアドバイスを受け、共和城(共和国の首都)へと戻って来たコラたち。連合共和軍の支援を取り付けるためには、共和国大統領・ライコーと面談しなければならない。が、その前に、コラは南の水の部族がおこなう平和デモに参加し、北の部族に対して撤退を訴えかけることにする。マコは「南北のどちらか一方に立つのは危険だ」とアドバイスするが、コラは耳を貸さない。ヴァリックは近々、大統領と面談する機会があると伝える。マコは本来の警官の仕事に、アサミは会社の経営状況を見るために自社へと戻っていく。また、ボーリンはヴァリックに誘われて彼についていく。

南極ではウナラクが精霊門の警戒増強を指示している。そしてエスカとデズナに対し、コラを連れ戻すよう伝える。北極の精霊門を開くことができるのは、アバターだけだからだ。ボーリンに逃げられたエスカは、コラが未来の夫を盗んだと怒りを見せる。

そのころ、気の寺ではミーロが飛行キツネザルのポキをしつけている。しつけというよりも遊んでいるようなそのやり方に、テンジンは正しいペットのしつけ方を教える。

その晩、平和デモの先頭に立つコラ。北極出身の水の民とおぼしき人々は、沿道からコラを非難する言葉を投げかける。マコは行進が向かう先の文化センターで警備を続けていた。と、そのとき、文化センターの裏口から怪しげな男たちが飛び出してくる。追いかけるマコに対して火の技で応戦する男たち。彼らが手元のリモコンでスイッチを入れると、センター内部で激しい爆発が起きる。コラと合流するマコ。北の部族をうたがうコラに対し、犯人は火のベンダーだと告げる。

同じころ、プロベンディング会場へ来賓としてやって来たヴァリックとボーリン。インタビューされるボーリンの話しぶりから、ヴァリックは「君の転職を見つけた」と話す。

翌日、コラはヴァリックとともにライコー大統領と面談する。連合軍の支援を希望するコラに対し、複雑な外交問題に発展しかねないとして大統領はそれを却下。爆発事件のせいで両部族の緊張はピークに達しているとヴァリックも口添えするが、それでも意見を変えない大統領。コラは憤慨して大統領府をあとにする。

そのままマコのアパートへとやって来たコラ。大統領の決定について不満を述べるが、マコは「連合国の戦争じゃないから仕方ない」と言う。コラは「あなたは何も手助けしてくれないじゃない」と怒りをあらわにするが、マコは「警官としてできることをやるだけだ」と反論。コラは怒って部屋を出ていく。

ヴァリックのヨットにやって来たコラとアサミ。戦争を回避しつつ、アサミの会社を倒産から救うため、ヴァリックは3つの提案をする。1つ目、コラは親交があるアイロー将軍に直接掛け合って、連合軍を動かしてもらう。2つ目、アサミは会社を通じて南の水の部族に装甲メカを売ることで利益を上げつつ、北へのけん制とする。3つ目、ヴァリック自身は、ボーリンを主演としたプロパガンダ映画を撮る。映画の主人公は、南の水の部族の英雄ノクタクだという。

主役扱いに気をよくしたボーリンは、アパートに戻ってヴァリックの提案をマコに話す。マコは「アイロー将軍に直談判するのはリスクが大きすぎる」と話す。ちょうどそのとき、爆発事件があった際に目撃した男の顔を、警察資料の中から発見。警察署へと向かう。

署長のリンに容疑者が特定できたと伝えようとするマコだが、署長室には大統領が訪れていた。マコは刑事であるルーとガンに、容疑者の男が特定できたと伝える。マコによれば、男は火のベンダーで構成されたギャング「アグニ・カイ・トライアド」のメンバー。しかしルーとガンは「犯人は北の水の部族に決まっている」として真剣に扱わない。また、マコが現場で見つけた爆弾のリモコンスイッチについても、おざなりにしているようだ。リンとの話を終えた大統領は、警察署から出ていく途中、マコの姿を認める。マコがコラと付き合っていることを知る大統領は、「アバター・コラとヴァリックが何かよからぬことをたくらんでいたら、知らせてくれ」と言う。マコはしばし逡巡したのち、ボーリンから聞いた話を彼に伝える。

コラはアイロー将軍に直談判しているところだった。アイローはコラに協力を約束すると応じるが、まさにそのとき大統領がその場を訪れ、アイロー将軍に許可なく連合軍の動かすことを禁じる。意気消沈するコラに対し、アイローは「火の国へ行って女王と祖父(=ズーコ)に談判してみてはどうか」と話す。

ヴァリックとボーリンはプロパガンダ映画の撮影に取り掛かっていた。そこへナーガに乗ったコラが訪れる。火の国に向かう間、ボーリンにナーガを世話してもらうためだ。ライコー大統領のせいでアイローから支援を得られなかったと説明するコラに、ボーリンはマコに計画を話したとこぼす。

コラは警察署に駆け込み、マコに「私と私の家族を裏切った!」と食って掛かる。マコも自らの仕事の責務について怒鳴り返す。お互いにやるべき仕事があり、それがお互いの仕事の邪魔をしていることに気づく2人。「つまり、私たちはもうおしまいってこと?」と聞くコラ。マコはためらいながらも「そうだ」と答える。コラは涙をこぼし、その場を走り去る。

ヴァリックのスピードボートを借り、コラは火の国へと向かう。その途中の海上で、エスカとデズナの襲撃を受ける。激しいベンダー戦が繰り広げられるが、突如、海の中から巨大な闇の精霊が浮上し、コラに襲い掛かる。闇の精霊に飲み込まれ、海中へと消えるコラ。それを見届けたエスカとデズナは、その場を去る。 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(4)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード4を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード4 "Civil Wars, Part 2"

ウナラクの部隊に捕らえられたトンラクとセンナ。両親が暗殺をたくらむなんてありえないと、コラは叔父に抗議する。ウナラクもそれに同意しつつ、反乱グループの裁判は、最も信頼しているホター裁判官の判断にゆだねると話す。

一方、マコとボーリン、アサミはヴァリックのマンションの一室に招かれていた。ヴァリック本人が現れるのを待つ間に、エスカとデズナがやってくる。聞けば反乱を計画した容疑でヴァリックを捜索中なのだという。部屋にヴァリックがいないことを確かめてその場を去るエスカとデズナ。と同時に、巨大な動物のはく製のなかからヴァリックが顔を出す。ヴァリックはボーリンに札束を渡し、それで反乱グループの裁判を有利に運ばせるよう伝える。

そのころ、南の気の寺でイッキの探索を続けていたテンジン。どこからかイッキの声が聞こえてくる。駆け付けると、イッキは洞窟の中でスカイバイソン(空を飛ぶバイソン。気の民が住む一部の島にしか生息しない希少種)の子どもと一緒におままごとをして遊んでいる。イッキいわく、新しい兄弟姉妹なのだという。

南の水の国では、ウナラク暗殺を企てた反乱グループの審問が始まっていた。アサミに対して「何人かにワイロを握らせてきた」と得意げに話すボーリン。しかしそれは裁判と全く無関係の男たちだった。頭を抱えるアサミ。間の抜けたやり取りをよそに審問は始まる。ヴァリックが反乱を計画していた場所はどこか、その場に自分自身が居合わせたのか、ホター裁判官からの質問に答えるコラ。コラは両親の無実を訴えるが、審問は一方的に進む。結果、センナは無罪放免されたものの、トンラクを含む残りの数名は死刑を宣告される。驚くコラはすぐさま抗議するが、ウナラクがそれを制止。彼女に代わってホター裁判官に再考をうながす。その結果、全員が刑務所送りとなった。

テンジンはイッキの遊びに加わる。イッキは「カイアとブミにも来てほしかったな」と話す。テンジンは2人が来たら雰囲気が台無しになるだろうと話すが、イッキはカイアは優しくてきれいだし、ブミは面白い人だと返す。テンジンはジノーラもミーロもカイアやブミのように優しくて面白いのではないかと諭し、家族になることの難しさを説く。イッキもそれに同意する。スカイバイソンの子どもたちは2人のもとから離れ、親バイソンのもとへと飛び去って行く。

コラとセンナは、収監されたトンラクと面会する。逃げ出そうと話すコラに対し。トンラクは「北と南の戦争になってしまう」として、軽はずみな行動を抑えるように諭す。コラとセンナはいったん家に戻るが、悲嘆にくれる母の姿を見て、コラはホター裁判官に直訴することを決意。シロクマ犬のナーガに乗って、彼が運転する車を追跡し、問い詰める。コラとナーガの剣幕に驚いたホターは、ウナラクの命令に従っただけだと口を滑らせる。さらに問い詰めると、ホターは以前からウナラクの配下だったこと、トンラクがかつて北の部族から追放されたことも含め、すべてがウナラクの計画だったことを白状した。

気の寺のシーンへ。寺院内の、過去のアバター像が立ち並ぶ部屋。ブミは父親であるアバター・アンの石像の前に立ち、「親父が望むような気のベンダーになれなくてすまなかった」とつぶやく。父に認めてもらいたくて、連合軍に入り、世界の治安を守ってきたのだ、とも。背後で聞いていたカイアは、ブミに対して「父さんはあなたを誇りに思っていたわ」と話し、ブミを抱きしめる。ブミもカイアに感謝の言葉を述べる。

再びヴァリックのマンションの一室。コラは仲間たちにすべてウナラクの仕業だったことを説明する。かつてトンラクが北の部族から追放された件についても、ウナラクの手引きだったのだ。コラとマコ、アサミはトンラクを救出するため刑務所に向かうことを決意。そのとき、首に悪趣味なドクロのチョーカーをつけたボーリンが現れる。エスカと恋人関係を解消することはできたものの、今度は婚約相手として、このチョーカーを無理やりつけさせられたのだという。ヴァリックはボーリンに逃亡の手助けを依頼する。

トンラクが囚われている刑務所とやってきたコラたち。しかしトンラクがいた部屋は空っぽだった。「すでに北の部族のもとへ移送させた」と、現れたウナラクが話す。「あなたが望むのは南北の融和ではなく、権力だ」と非難するコラ。ウナラクは「南北間の内戦がおこれば、闇の精霊たちが南の部族を破壊するぞ」と話すが、コラはこれ以上ウナラクの言いなりにはならないと返答する。ウナラクはそんなコラをあざけり、「お前無しでも、すでに目的は果たした」と言い放つ。コラはウナラクに気の技で爆風をぶつけ、その隙に刑務所から逃げ出す。

トンラクたちを移送する船を追うため、一行はヴァリックのスピードヨットに乗り込む。港は北の部族の艦隊によって封鎖されていたものの、ヨットに備え付けられている軽飛行機、そしてコラのアバター能力を生かして、包囲網を脱出。北へと向かっていた移送船に追いつく。コラとマコが船に乗り込み、トンラクを含む反乱グループのメンバーを救出することに成功した。

一方、南の気の寺。テンジンとともに帰って来たイッキを、母のペマとジノーラ、ミーロが迎える。イッキをひとりぼっちにしたことを謝るジノーラとミーロ。イッキは2人の謝罪を受け入れ、また3人で遊び始める。テンジンもまたブミとカイアに対して、昨日の大人げない振る舞いを謝罪し、ブミとカイアもテンジンに自らの言動を詫びた。カイアは出発前に母(カタラ)からもらったという写真を2人に見せる。そこには生前のアンとカタラ、幼いブミ、カイア、テンジンの3人が写っていた。

ヨットの船上、コラからウナラクのしたことを聞かされたトンラクは、「弟を北の部族へと帰さなければならないな」とつぶやく。反乱グループのメンバーもコラもそれに賛同するが、トンラクは「コラは共和国へ向かって連合軍にこのことを報告し、南の部族側についてもらうよう説得してほしい」と伝える。同意するコラ。トンラクとほかのメンバーは浜辺に降りて、南の部族へと引き返していった。

共和国へ向かう船上、ようやくエスカから離れられたことを喜ぶボーリン。しかし水のベンダーが海上を猛スピードで追いかけてくる。望遠鏡で見るとまさにそのエスカ本人だった。ボーリンはヴァリックに頼み、その場を全速力で離脱してもらうのだった。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(3)

だいぶ放置してしまいましたが、再開します。2週に1回くらい更新できれば。The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード3を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード3 "Civil Wars, Part 1"

前回、南極の精霊門を開放したコラたち。しかし南の水の部族の街に戻ると、港には北の水の部族の戦艦が大挙して押し寄せていた。不安なコラに対し、北の族長であるウナラクは「暴走した精霊たちから人々を守るためだ」と話し、コラに北極の精霊門も開いてほしいと話す。

しかし南の部族の人々は納得しない。リーダーであるトンラクのもとにヴァリックをはじめとした十数名が集まり、話し合うことに。コラは集まった人々にウナラクの説明を伝えるが、みなは不信感をいだいたままだ。一方、ヴァリックは北の部族の行為は、南の人々の生活と財産、慣習をおびやかすものであり、団結して立ち向かうことを熱弁する。人々はその言葉に同意。トンラクは娘のコラに、「ウナラクに戦艦を退かせるよう説得してくれないか」と頼む。部族のためなら、と了承するコラ。

一方、南の気の寺で休暇中のテンジン一家。テンジンの兄・ブミ、テンジンの姉・カイアも交えて休暇を楽しんでいたが、娘のイッキの姿が見えない。テンジンはブミ、カイアとともに探しに行くことに。

南極ではコラがウナラクに面会する。コラは、南の人々が北の行為は侵略だと感じているとウナラクに伝える。「もし内戦になれば、精霊と人間との関係は崩壊してしまうだろう。しかしアバターであれば、南北の緊張関係も止められるだろう」とコラに信頼を寄せる。コラは自信がないと伝える。帰り道、コラは北の戦士たちと南の人々が小競り合いをしている現場に居合わせる。双方を取り持とうとするが、お互いに聞く耳を持たない。通りかかったトンラクの説得でようやく南の人々は退くが、コラはさらに自信をなくしてしまう。

再び気の寺へ。イッキを探すテンジン、ブミ、カイアだがなかなか見つからない。自分のせいだと自らを責めるテンジン。カイアは「ほかの仕事で忙しくて、子どもたちと過ごす時間が持てていないんでしょう。そういうところは父さん(アバター・アン)と同じよね」と小言を言う。

気落ちしたコラは、マコに誘われてディナーに行くことに。しかしボーリンとエスカ&デズナも加わったことで微妙な雰囲気に。エスカ&デズナは早々に席を離れる。マコは「さっさとエスカを捨てればいいってアドバイスしただろ」と告げるが、ボーリンいわく「別れようと言おうとしたら、手足を氷の手錠でロックされてピラニアの餌にされそうになった」と嘆く。

テンジンたちは、大きな滝つぼへ下る坂道でイッキのものらしき足跡を見つける。制止する声も聞かず、崖をつたってショートカットしようとするブミ。テンジンとカイアはベンダー能力で崖下まで安全に降りるが、案の定、ブミは足を滑らせて転落。頭をぶつけてしまった。

南極のシーンへ。家に戻ったコラに、母・センナが「父さんと何かあったの?」と問う。コラは精霊門へ向かう途上で、父親がかつて犯した大きな罪とそのために追放されこと身だったことを知ったと伝える。それをずっと隠してきたこと、自分はちゃんとアバターになりたいのに父親とテンジンとが自分を子ども扱いすることが嫌なのだ、「自分たちは、娘をごく普通の子のように育てたかった」と説くセンナ。コラは「でもこのままでは内戦になってしまう」と反論するが、センナは「南と北との間には、あなたが生まれる何十年も前から複雑な事情があるの」と話す。

コラはいら立ちを抑えきれず、再び家から出ていく。向かった先はウナラクの邸宅だが、衛兵たちが縄で縛られている。見れば覆面の男たちが気絶したウナラクを抱きかかえて逃げ出すところだ。コラは覆面グループに父親がいると思い込み、ウナラクを解放しろと説得する。当然、聞く耳を持たない覆面たち。

実力行使に出たコラは、すんでのところでウナラクを救出する。どうしてこんなことをするのかと男の覆面をはぐコラだったが、父と思い込んだその男はまったくの別人。男は「あいつは反乱に参加することを拒んだ」とトンラクを非難する。コラは、救出されたウナラクに対し「ヴァリックや反乱グループを牢屋に入れるのではなく、公正な扱いを与えてほしい」と頼む。

ぶつけたブミの頭を、水のベンディング能力で治癒するカイア。「あなたはベンダーみたいな能力はないんだから」と諭すが、ブミは「母親みたいに振る舞うな」と反発。一人だけ気の技の継承者となったテンジン、アンを亡くしたカタラを世話するカイア、長男なのにベンダー能力のないブミ…。お互いの立場を理解しあえない3人は、その場で口論になってしまう。テンジンはうんざりした調子で、「先に寺に戻ってイッキが帰ってきていないか確かめてきてくれ」と話し、カイアとブミはそれを了承。テンジンひとりでイッキの探索を続けることに。

再び家に帰ったコラ。そこに父の姿を認めたコラは、「父さんが反乱グループに加わったんじゃないかと疑ってしまった」と、涙ながらに謝罪する。トンラクもまた彼女に謝る。センナは 「いつかあなたがアバターとしての世界から必要とされる日が来る。そして私たち親の力は、もうあなたには必要なくなるでしょう」と語りかける。コラは「私にはいつだって、父さんと母さんが必要だよ」と答え、2人を抱きしめる。

家族が和解したのもつかの間、そこへウナラクがやって来る。ウナラクは衛兵たちに、トンラクとセンナを捕らえるように命じた。2人がウナラク暗殺を画策したというのだ……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

2016年に楽しんだ映画、アニメ、漫画を振り返り

ぜんぜん更新できてませんでした。申し訳ない。2016年に楽しんだゲームや映画、漫画など、面白かったものを今さらざっくりと振り返る。

映画『バットマン vs スーパーマン ‐ジャスティスの誕生』 

評価はいろいろ分かれてるけど、個人的にはすごく楽しめた一作。ノーラン三部作を終え、そしてマン・オブ・スティールから続くDCEUとして、よくも悪くもザック・スナイダー監督の趣味嗜好・変な勢い・暴れっぷり、観客の置いてけぼり具合が如実に表れている、と思う。観終ったあと、ツレと一緒に「よかった」「すごい」などの語彙力低い感想しか出てこず、「せーの、BvSサイコー!」みたいなCMは存外に真実だったのだなと思い知った。

観る前は「どうせスーパーマンが傲慢になって、それをバットマンが止めて、共通の敵が現れて2人+1人で立ち向かうんやろ」みたいに思ってたんだけど、実際は「は? なんやこのバットマン、気狂いか。クラークかわいそう。ダイアナさん結婚してくれ」だった。スーパーマンが悪に染まるとは何だったのか。あとバットマンの戦闘ムーブがゲームのアーカムシリーズそのまんまでウケた。

結局、DC映画はマーベル映画(あるいはディズニー)になれないんだし、周囲の声は無視して突っ走ったほうがいいのかもわからんね。『スーサイド・スクワッド』も面白かったです。あのジョーカーはあり。2017年のワンダーウーマン単独作も期待大。そういえばBDのアルティメット版、買ったけどまだ観てない。

映画『シン・ゴジラ』 

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

 

 BvSが「観終ったあとに言葉を失う映画」だとすれば、シンゴジは「観終ったあと誰かと語りたくなる映画」だった。無人在来線爆弾。

いや、そこまで期待してなかったんだけど、スゴイスゴイ、すごく面白かった。いろんな観方ができる映画だと思うんだけど、怪獣映画にありがちな「謎の痕跡」「大人に信じてもらえない子供」「無能な政治家と軍隊」が出てこないだけで、これだけスピーディーな展開になるのか、というところに一番感心した。開始15分ですぐ二ホン対ゴジラだからね。これほどまでに「監督が撮りたいものを本気で撮ったんだな」と伝わってくる作品も珍しい。

正直、エヴァって一度も観たことなくて、庵野秀明監督の作品を観るのすら初めてだったんだけど、感服した。将来的に、宮崎駿監督のポジションにつけるのはこの人かもしれないな。

アニメ『Avatar The Last Airbender』 と『The Legend Of Korra』 

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

 

過去記事でも取り上げた『Avatar The Last Airbender』と翻訳紹介が止まっている『The Legend Of Korra』に出会えたのが、今年の一番の収穫かも知れんです。いや面白い。アジアンテイストな世界観、火風土水の技を操る多彩なキャラクター、連綿と続く大小さまざまな物語、ハイクオリティで手に汗握るアクションシーンなどなど、俺の好物がたくさん詰め込まれてます。作品自体は2016年以前のものだけど、夏以降のオタク生活の50%くらいを占めてた。

もちろんアニメは終わってるんだけど、ATLAのほうはコミック新作が続刊しているし、TLOKのほうもコミック版が刊行開始されるというので、まだまだ伝説は終わらない。新シリーズとかやるのかしらね。

まあなんといっても、この作品を紹介するため、本格的にお絵かきを始めたくらいだからな。もっとたくさん描いて広めるぞ。別にどうでもいいんですけど、PixivでKorraちゃんを検索すると半分くらいは成人向けイラストで、そのうち半分くらいはちんちんが生えています。

漫画『Megahex』 

Megahex

Megahex

 

このMegahexも、発行は2014年ですが2016年1月にゲット。前々からWeb上で見かけるCreepyな漫画として気にはなっていたんですが、紙の本で出てるじゃんということで。魔女のメグ、その使い魔?である猫のモグ、フクロウ男のオウル、オオカミ男のジョンらが過ごすダウナーでドラッギーなダメ生活を描く、というオルタナティブコミック。

とにかく登場人物のほとんどがクズで、基本は全員無職。飲んでるか草やってるか、趣味の悪いイタズラをしているかという毎日。読んでいると脳の一部が壊死していく感覚が味わえるとともに、下卑た笑いがこみあげてきてとてもグッドです。2017年には最新作も刊行されるようなので楽しみ。

 

 

こんなところで以上。ゲームは基本的に『Fallout 4』が中心で、それにとって代わるほどの作品には出会えなかった。『No Man's Sky』とか『Wastland 2』とか買いましたが。国内の漫画は引き続き買い続けている『ヴィンランド・サガ』や『シュトヘル』、『衛府の七忍』を楽しんでましたね。あと『ワンパンマン』や『ダンジョン飯』など。

今年はどんな作品に巡り合えるかね。映画は前述通り『ワンダーウーマン』にまず期待。せっかくAmazonプライム入ってるんだから、できるだけ毎月3~4本くらいは映画観たい。ノーランの『ダンケルク』って今年だっけ? ゲームは『Horizon Zero Dawn』。ニンテンドースウィッチもちょっと気になる。あとイラストももっと練習して、より思い通りに・より早く描けるようになりまっしょい。あ、ブログもちゃんと更新しないと。でも時間ないんですよ、マジで。以上。

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(2)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード2 "The Southern Lights"

闇の精霊の襲撃から一夜明け、コラはウナラクのもとで精霊たちを扱うためのトレーニングを始める。その第一ステップとして、南極点へ向かう必要があると話すウナラク。コラはそれを了承する。

一方、テンジンは家族と兄・ブミ、姉・カイアとともに南の気の寺へとやってきた。寺を守る侍者(気のベンダーではない)たちから歓迎を受けるテンジン一家だが、ブミとカイアに対してはテンジンのように気のベンダーではないと知ると、いささか落胆した表情。ブミとカイアはそれにすねた様子を見せる。

コラとマコ、ウナラクは南極点へ向かう準備を始めていた。そこへコラの父・トンラクが現れ、自分も同行すると話す。ウナラクは彼の存在がコラの集中力を妨げてしまうとしてそれを断るが、トンラクは譲らず、結局ついてくることになった。コラは、2人の話しぶりから、過去に何かあったことに気づき、それを父にたずねる。しかしトンラクは質問をしりぞけ、一行にブリザードに注意するよう警告する。父の態度にいら立つコラ。

南極点へ向けて出発する間際に、ボリンとエスカ・デズナの3人も加わることになった。コラは父に対し、トレーニングの邪魔はしないように告げる。

南極点への道中、ウナラクが説明する。「南極点での目的は、コラが精霊門を開くことだ。精霊門の付近には光と闇の精霊がおり、精霊たちのバランスが崩れれば、闇の精霊が勝ってしまうだろう。明日の冬至が終わる前に、コラが門に到達する必要がある」。

雪原で闇の精霊たちに狙われていることに気づいた一行は、洞窟でキャンプを張る。そしてウナラクは、トンラクこそが闇の精霊に狙われている原因だと指摘する。トンラクはついに自分の過去について話す。

トンラクは若いころ、北極の水の部族の一員だった。軍の指揮官として、街を襲う蛮族たちから街を守っていたが、あるとき蛮族たちが“聖なる森”と呼ばれる森林地帯へ逃げ込む。トンラクとその部隊は蛮族らに攻撃をしかけ、その過程で“聖なる森”も破壊されてしまった。

それが森に棲む精霊たちの怒りを買った。部族の首都が闇の精霊たちに攻撃され、街は大きなダメージを負う。ウナラクが精霊たちを中立化させたものの、トンラクは責任を取るために街を追放され、南の水の部族で暮らすことになった……。

話を聞いたコラは、なぜ今まで教えてくれなかったのかと問い詰める。トンラクは「家族の問題で、お前に心配をかけたくなかった」と答えるが、コラは「秘密もお守りも、もう必要ない」と言い返す。

そのころ、気の寺ではジノーラたちが過去のアバターについて学んでいた。ミーロやイッキは遊んでばかりだが、歴代のアバターたちの石像が並ぶ部屋で、ジノーラは何か不思議な気配を感じ取る。

再び南極。南極点に近づく一行。トンラクはコラに話す。「お前が怒りを感じるのはもっともだ。だがお前には私と同じ過ちを繰り返してほしくない。われわれの物質界と精霊界とは、2つに分かれているべきなんだ」。しかしコラは、「アバターは物質界と精霊界の懸け橋になるべき存在でしょう。これはそのためのチャンスなの」と言い返す。

トンラクは、精霊に関するウナラクの考えは間違いだと言う。一方、ウナラクは「火の国による100年戦争で、南極では物質界と精霊界のバランスが崩れてしまった。だから闇の精霊たちが怒り狂っているのだ」と話す。

そうこうしているうちに、ブリザードに巻き込まれる。さらに突如、闇の精霊たちが一行を襲撃。ウナラクの精霊術でどうにか切り抜けられたものの、物資を奪われてしまう。トンラクは引き返すべきだと訴えるが、コラはそれを拒否し「引き返すのは父さんよ」と返答する。トンラクはそれを受け入れ、一行から抜ける。

しばらくのち、ようやく南極点付近にまでたどり着いた。ウナラクが言うには、精霊門は南極点にある凍り付いた森の中に位置するという。そして、精霊門を開き、物質界と精霊界の均衡を回復するためには、アバターひとりでそこへ行かなければならないという。

コラはそれを承諾し、ひとり森へと入っていく。内部ではたくさんの闇の精霊たちから攻撃を受けるものの、アバターの真の力を解放して、すんでのところで精霊門を開くことに成功する。

コラが精霊門を開いたと同時に、空が光を放つように輝き始めた。同じころ、気の寺にいたジノーラは、とあるアバターの木像が光を放っていることに気づく。

森から出てきたコラをマコ、ボリン、ウナラクらが迎える。ウナラクは彼女の働きを褒め、南極だけでなく世界中のバランスが回復に向かうだろうと述べた。

精霊門の開放に成功した一行は、街へと引き返す。しかしそこで待っていたのは、港に続々と到着する北の部族の戦艦だった。不安げなコラに対し、ウナラクは「南極での精霊の弱まりを治すためだ」と告げる。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。今回はBook two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード1を紹介。ネタバレ注意でお願いします。あと今回から、あんまり詳しく書きすぎないようにしていきます。本編で楽しんでほしいので。

 

●エピソード1 "Rebel Spirits"

アモンの率いるイコーリストらとの戦いから半年、共和国では評議会制度は廃止され、初代大統領としてライコーという政治家が選出された。テンジンの兄・ブミは共和軍を引退し、弟たち家族とともにテンプル島で生活を始めていた。

マコとボリンはともに新しい生活を始めていた。マコはプロベンディング選手をやめて、警察官として働いていた。一方、ボリンはファイアフェレッツのリーダーとして2人の選手に激を飛ばしているものの、その2人は明らかにヤル気がない。試合でも負けてしまい、ボリンはマコがいないことを嘆くのだった。

アサミは逮捕された父に代わり、会社経営をおこなう立場に。しかしヒロシ・サトウ前社長が逮捕されたことで、フューチャー・インダストリーズの製品は深刻な不振にあえいでいる。このままでは倒産だと知らされたアサミは、他社との提携を考える。

一方、コラはテンプル島での生活・修行を続けていた。ジノーラやイッキ、ミーロを相手に、気の技を使ったレースをしていたところ、安易にアバターの能力を使ったとしてテンジンにたしなめられる。「まだ気の技・気の民のことを学ぶ必要がある」といさめるテンジンに対し、コラは「気の技ならもう使いこなせる」と反発。テンジンは「世界各地にある気の民の寺院を巡りながら、古い気の技もマスターしなければならない」と話す。

気の民の寺院を訪問すると聞き、ジノーラたちは喜ぶ。それを聞いていたブミも、「まるでテンジン・バケーションだな」と茶化す。またコラは、寺院へ向かう前に、南の水の部族でおこなわれる精霊祭に行かないかと提案。子ども達とブミもその案に賛成する。

精霊祭へはマコとボリン、アサミも同行することになった。南の水の部族へ向かう船上。コラとマコはお互いの近況を話し合う。マコは最近の活躍やリン署長に評価されていることを話す。それをうらやむコラに対してマコは「テンジンは君の成長を助けようとしているだけだ」とさとすが、コラは機嫌をそこねてしまう。

船が港に到着すると、テンジンの母であるカタラと、テンジンの姉・カイア(つまりアンの長女)、そしてコラの父・トンラク、母・センナが一行を迎えてくれた。

さらに別の船も港に到着する。船から降りてきたのは、トンラクの兄(つまりコラの伯父)にして北の水の部族の長・ウナラク、そしてその息子・デズナと娘・エスカだった。デズナとエスカは男女の双子で、顔も背格好もそっくりである。端正な顔立ちのエスカに、ボリンは興味を抱く。

精霊祭の様子を目にしたウナラクは、精霊をたたえるかつての意義が失われたと失望する。また彼はコラに対し、必要なら自らが精霊界への導き手役を引き受けようと語るが、トンラクとテンジンは「コラは気の技の習得で手いっぱいだ」とその申し出を退ける。コラは、父と伯父との関係が穏やかなものではないと気づく。ウナラクは、最近特に精霊たちがざわめきだしていると述べ、漁船も襲われたと語る。

そのころ、アサミはボリンを即席アシスタントとして、とある実業家のもとを訪れる。実業家の名前はヴァリック。ベンダーではないものの、世界最大級の貿易会社の設立者であり、卓越した発明家でもある。ヴァリックは社長に見えないほどあけすけにものを言い、自説をまくしたてるエキセントリックな男だった。ボリンの率直な発言を気に入った彼は、アサミの目を数秒見つめただけでフューチャー・インダストリーズとの提携を決める。そして2人に、自ら発明した映写機(彼の名づけによれば「ムーバー」)を披露する。

精霊祭の宴会場。ウナラクは改めて南の水の部族では、精霊とのつながりが欠けていると指摘、今後はそうさせないようにするつもりだと述べる。またコラは、ウナラクと父の会話から、幼少期に僻地の訓練所で長期間の修行生活を送っていたのが、父とテンジンの意向によるものだったと知り、反発心を覚える。

宴会場から出て、マコとボリン、コラの3人は祭りの出し物を楽しむ。ボリンは群衆の中にデズナ・エスカを見つけ、アプローチすることに。デズナはボリンを気にもかけない様子だが、エスカのほうはボリンに興味を持つ。しかしそれは珍しい奴隷を手に入れたかのような態度だった。危険な女性に手を出したと気づくボリンだったが、エスカは彼に「私を楽しませなさい」と命令し、ボリンを引きずり回す。

コラはマコに対して、「ウナラクが言うように、精霊とのつながりをもたらすのがアバターの役割ではないか」と述べる一方、自分の生き方はテンジンや父に命じられるままだと不満を述べる。マコにどうすればいいか意見を求めるが、マコは「君が決めたことであれば、どんなことでもサポートするよ」と返すだけ。コラは不満げにすねる。

深夜、みんなが寝静まったころ、突如、ナーガが遠吠えする。コラがナーガについていくと、雪原に闇の精霊が現れた。闇の精霊はコラを襲いはじめる。止めに入ったマコやトンラク、テンジン、そしてアバターの境地に入ったコラでも歯が立たない。とどめを刺されるかと思われたそのとき、ウナラクが水のベンディング能力を用いて、闇の精霊の攻撃本能を鎮める。精霊は金色の光に姿を変え、やがて立ち去って行った。

ウナラクは「精霊とのつながりを学べば、君もできるようになる」とコラに話し、精霊界への導き手になることを再び申し入れる。テンジン、トンラクが説得するも、コラはその申し出を承諾することにした。

翌朝、テンジン一家はブミ、カイアとともに各地の気の民の寺院をめぐる旅へと出発する。コラは自らの判断が正しかったのかマコに尋ねる。マコはわからないとしつつも「君の心は正しいものだと信じている」と返答する。そこへウナラクが現れ、コラに「君のために素晴らしい計画がある」と話す……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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