漫画(国内)

名言の宝庫としての漫画『シュトヘル』

伊藤悠による漫画『シュトヘル』。モンゴル国によって滅ぼされつつある西夏文字を救うために旅を続ける少年・ユルールと、モンゴル国への復讐に生きる女戦士・シュトヘル、そんな2人を取り巻く無数の人々と思惑とが苛烈に交錯する壮大な歴史ロマンです。スピ…

『ブラック・ジャック』の個人的な名エピソード ベスト10

みんな大好き手塚治虫の『ブラック・ジャック』。居酒屋での「とりあえずビール」並みに面白さの安定感がありますね。もう何度も読んでいるんですが、こないだひさしぶりに文庫全巻を読み返したので、その中でも特にオススメのエピソードをベスト10として紹…

ピエタ

ピエタ 1 (YOUNG YOUコミックス) ピエタ 1 (YOUNG YOUコミックス)の他のレビューをみる» 榛野 なな恵 集英社 どうも、前回は初めてアメコミ翻訳をしてみました。 今後も続けますよ、もちろん。とはいえ普通の更新も続けていくのですが。 さて、ツイッタやら…

PEACH!!

PEACH!! 1 (まんがタイムコミックス) PEACH!! 1 (まんがタイムコミ...の他のレビューをみる» 川島よしお 芳文社 やあ、食べ物が美味しい季節ですね。(年がら年中、何食っても割と美味いですが)食べ物が美味いと酒も美味い。仕事がまとめて数日休みなら無問…

のはらのはらの

のはらのはらの (ミリオンコミックス) のはらのはらの (ミリオンコ...の他のレビューをみる» 雁 須磨子 大洋図書 こんな僕でも恋愛漫画くらい読みます。BLくらい読みます。と、ゆーわけでー、雁須磨子作品、2回目。『のはらのはらの』。タイトルにあんまり…

関よしみ傑作集 マッドハウス

関よしみ傑作集マッドハウス (ホラーMコミック文庫) 関よしみ傑作集マッドハウス ...の他のレビューをみる» 関 よしみ ぶんか社 せっかくのホラー特集なので、たまにはオーソドックスな作品も。関よしみ『マッドハウス』。短編集です。関よしみは、ホラーMと…

りんたとさじ

りんたとさじ 作者: オガツカヅオ 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/03/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 時間が空いたな。夏だからね。ダルいねん。で、同じく夏だから、ホラー漫画でも取り上げる。オガツカヅオ『りんたとさじ…

不安の種

不安の種 (1) (ACW champion) 不安の種 (1) (ACW champion)の他のレビューをみる» 中山 昌亮 秋田書店 いやいやいや、どうも。旦那、おばんです。しっかしマアじめじめと蒸し暑いですな。これでまだ6月だってんですから、エエ、8月にゃ茹でダコんなっちまう…

寄生獣

はいはーい。そろそろ作品紹介という、このブログの本筋に戻りますよ。このままだと放置しそうだ。放置プレイでええやん。えーっと、前回でちらっと話した『寄生獣』、いきましょうか。 『寄生獣』、いいよね。名作だよね。どこがどう名作か、物語の面白さな…

地獄組の女

地獄組の女SABE久保書店久しぶりにエロ漫画(?)の紹介です。2009年に急逝してしまった孤高のブルマ漫画家SABEの長編『地獄組の女』。エロなので、商品レビュー用の検索に引っかからない。ので、画像は自前。あ・ら・す・じ。世間を騒がせる無差別暴力集団…

百鬼夜行抄

百鬼夜行抄 1 (ソノラマコミック文庫 い 65-5) 百鬼夜行抄 1 (ソノラマコミ...の他のレビューをみる» 今 市子 朝日新聞社出版局 どーん、またホラー漫画です。ひねりのないヤツ!もう96本目だからね、ジャンルのかぶりもしょうがないね。今市子『百鬼夜行抄…

さくらんぼ論理

さくらんぼ論理 第1巻 (ヤングチャンピオンコミックス) さくらんぼ論理 第1巻 (ヤン...の他のレビューをみる» 川島 よしお 秋田書店 『グルームパーティー』に続いて2回目の登場です、川島よしお。今回は『さくらんぼ論理』。同じく秋田書店。4コマ漫画です…

富江

伊藤潤二傑作集 1 富江 上 (朝日コミックス) 伊藤潤二傑作集 1 富江 上 (...の他のレビューをみる» 伊藤潤二 朝日新聞出版 いえーい、ホラー漫画大好き。でもホラー映画はちょっと苦手。だって恐いんだもん。で、ひさしぶりに伊藤潤二先生の作品です。今回は…

おひっこし

竹易てあし漫画全集 おひっこし (アフタヌーンKC) 竹易てあし漫画全集 おひっこ...の他のレビューをみる» 沙村 広明 講談社 いやあ、いつの間にか『無限の住人』が完結してて、おじさん驚愕。ちゃんと買い直すべきなのかしらね。それとは関係なしに、いや関…

炎の筆魂―島本和彦傑作選

炎の筆魂―島本和彦傑作選 (Asahi Sonorama comics) 炎の筆魂―島本和彦傑作選 (As...の他のレビューをみる» 島本 和彦 朝日ソノラマ 漫画読みの間で、結構な知名度&評価はあるけれども、そのキャリアの割には、一般からは過小評価されている漫画家なんでは?…

LA QUINTA CAMERA-5番目の部屋

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX) LA QUINTA CAMERA―5番目の部...の他のレビューをみる» オノ・ナツメ 小学館 基本的に漫画は「漫画として面白ければそれでOK」と思っているので、絵柄で選り好みは(あまり)しないし、どんな絵柄であっても驚かな…

山原バンバン

山原バンバン (おきなわコミック) 山原バンバン (おきなわコミ...の他のレビューをみる» 大城 ゆか ボーダーインク 地方コミックというものがあります。東京ではなく、それ以外の地域で出版されたコミック。さらにその地方コミックの中に沖縄コミックという…

光る風

光る風 光る風の他のレビューをみる» 山上 たつひこ 小学館クリエイティブ この漫画、江東区の図書館に置いてたんだぜ。 はい、山上たつひこの『光る風』です。山上たつひこは、あの『ガキデカ』および『喜劇新思想体系』の作者であり、一般的にはギャグ漫画…

変わってるから困ってる

変わってるから困ってる 変わってるから困ってるの他のレビューをみる» 藤枝 奈己絵 青林工芸舎 グチだとか懐古だとか、そういうんじゃないですけど、昔は、ダメ人間でも許容できる何かが・どこかにあった気がします。ダメ人間でもダメ人間なりに社会に出て…

団地ともお

団地ともお(1) ビッグコミックス 団地ともお(1) ビッグコミックスの他のレビューをみる» 小田 扉 小学館 はい、前回はね、グチっぽくなっちゃって、悪かったね。気を取り直してね、行きましょうかね。とゆーわけで、小田扉『団地ともお』です。小田扉は『江…

中学生日記

中学生日記 (新潮文庫) 中学生日記 (新潮文庫)の他のレビューをみる» Q.B.B. 新潮社 いや昨日さ、友人宅で初めてドラマ版『孤独のグルメ』を観たんだけど、やっぱり実写でもゴローちゃんはゴローちゃんだったから、安心した。あと言うまでもないんだろうけど…

王様はロバ―はったり帝国の逆襲

王様はロバ―はったり帝国の逆襲 (1) (ジャンプ・コミックスデラックス) 王様はロバ―はったり帝国の逆...の他のレビューをみる» なにわ 小吉 集英社 コメント:王様はロバ―はったり帝国の逆襲 週刊少年ジャンプの何がスゴイって、そのフトコロの広さでしょう…

江豆町―ブリトビラロマンSF

江豆町―ブリトビラロマンSF 江豆町―ブリトビラロマンSFの他のレビューをみる» 小田 扉 太田出版 小田扉という漫画家に出会ったのが、だいたい10年くらい前です。以来、『団地ともお』、『マル被警察24時』、『男ロワイヤル』、『そっと好かれる』など複数の…

フランケン・ふらん

フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス) フランケン・ふらん 1 (チャ...の他のレビューをみる» 木々津 克久 秋田書店 “医”を扱った漫画といえば、やっぱり手塚神による『ブラック・ジャック』ですな。医療漫画というほどには、医療現場の実情をメ…

学校怪談

学校怪談 (1) (秋田文庫 (55-1)) 学校怪談 (1) (秋田文庫 (55-1))の他のレビューをみる» 高橋 葉介 秋田書店 高橋葉介って好きなんです。いや、平素からこぞって新刊を買い集めたり、作品リストを作ったりするような熱烈なファンってわけじゃあないんだけど…

拳闘暗黒伝セスタス

拳闘暗黒伝セスタス 1 (ジェッツコミックス) 拳闘暗黒伝セスタス 1 (ジェ...の他のレビューをみる» 技来 静也 白泉社 格闘技やってるわけじゃないし、カラダ鍛えてるわけでもないし、観戦趣味もないけど、ウィキペディアで格闘技関連の記事を読みまくったり…

江戸むらさき特急

江戸むらさき特急 1 (ビッグコミックススペシャル) 江戸むらさき特急 1 (ビッグ...の他のレビューをみる» ほり のぶゆき 小学館 まだ民放で時代劇ってやってるの?前振りおしまい。いや、水戸黄門が終わったのは知ってる。終わったよね?えー、ほりのぶゆき…

でろでろ

でろでろ(1) (ヤンマガKCデラックス) でろでろ(1) (ヤンマガKCデラ...の他のレビューをみる» 押切 蓮介 講談社 えー、あれですな、昔からよく「ホラーとギャグは紙一重」なんて言いますな。有名なところだと好美のぼる『あっ!生命線が切れている』とか、神…

グルームパーティー

グルームパーティー 1 少年チャンピオンコミックス グルームパーティー 1 少年チ...の他のレビューをみる» 川島 よしお 秋田書店 よくさ、「優れた漫画は、読者である子どもを“少し背伸び”させてくれる」……、みたいなこと、言うじゃない。いわゆる名作と呼ば…

孤独のグルメ

孤独のグルメ 【新装版】 孤独のグルメ 【新装版】の他のレビューをみる» 久住 昌之 扶桑社 食に関する漫画は、日本漫画の裾野の広さを物語る格好の例だと考えてます。たぶん、ですが、世界を見渡しても、食という文化をひとつの漫画ジャンルにしてしまった…