The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(3)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード7と8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード7 "The Aftermath"

アモンの率いるイコーリストらの大会襲撃からしばらくのち、アリーナに間借りしていたマコとボリンの2人は引っ越すことになった。コラは、テンジンから居候してもいいと許可を得たと伝えるが、すでに2人はアサミ、およびヒロシ・サトウのマンションに住むことが決まっていた。

そのころ、リン署長の率いるメタルベンダー警察隊は、食品会社の支社からイコーリストらの武器や宣伝ポスターを発見。その会社の社長を逮捕する。

コラは警察署をおとずれ、大会襲撃時にベンダー能力を奪われたウルフ・バッツのリーダーと面会する。お互いにいい感情はもっていなかったものの、コラは彼にアモンを倒すことを約束した。

警察署でテンジン、リンと会話したのち、コラはマコやボリンが借りたサトウ家のマンションをおとずれる。アサミの運転するレースカーを楽しんだコラだったが、マンション内で偶然にもヒロシ・サトウの電話を立ち聞きしてしまう。電話口でヒロシ・サトウは、食品会社が逮捕されたことはいい時間稼ぎになったこと、そして次の攻撃の用意ができたと話していた。

コラはヒロシ・サトウがイコーリストに通じていると直感し、テンジンとリンに知らせる。そこでコラは、ヒロシ・サトウの妻が、かつて火のベンダーの強盗に殺されていたことを知る。

早速リンとテンジン、コラはヒロシ・サトウのもとを訪れ、問い詰める。ヒロシ・サトウは、「電話の会話は会社買収の話で、イコーリストとは何の関係もない。会社の倉庫を調査してもいい」と話す。

リンとメタルベンダー警察隊は、フューチャー・インダストリーズの倉庫を捜査するが何も出てこない。コラもその場に駆け付けるが、イコーリストとのつながり示唆するものは得られない。しかしそのとき、ひとりの工場職員が、コラにそっとメモを渡す。

メモの指示に従って、コラとテンジン、リンの3人は、元イコーリストのメンバーと接触することができた。その男性によると、ヒロシ・サトウは確かにイコーリストのメンバーであり、アモンの計画のために働いているという。アモンの計画とは、ベンダーと非ベンダーの戦争を引き起こすことだ。また男は、ヒロシ・サトウの自宅の地下に秘密工場があると告げる。

3人は、マコ、ボリン、アサミもともなってヒロシ・サトウの自宅の別館を調査する。土のベンダーの振動探知術によって、地下に大規模な工場があることがわかった。

地下工場へと降り立ったコラとテンジン、リンが目にしたのは、多数の武器や装甲メカタンクと、その搬出を支持するヒロシ・サトウだった。プラチナでできた装甲メカタンクは、メタルベンダーにも操作することができない。リンやテンジン、コラ、そして警察のメタルベンダーたちも装甲メカタンクに倒されてしまう。

イコーリストたちに捕らわれてしまうかと思われたが、間一髪、地上を見張っていたマコ、ボリン、アサミたちが駆け付ける。ヒロシ・サトウは、娘のアサミに対し、「母さんが殺されたのはベンダーたちのせいだ。イコーリストに加わり、アモンとともに革命を起こそう」と説得する。アサミは父親の差し出す電気ショックグローブを手に取るが、逆にそれを使ってヒロシ・サトウを昏倒させる。

マコ、ボリン、アサミらによってテンジン、リン、コラは救出され、どうにか地上へ逃げ出すことができた。しかし多くの警官隊はとらわれてしまった。

アサミは、マコやボリンと同じく、テンジンの住むテンプル島へ身を寄せることにする。テンプル島へ向かう飛行船の中で、リンは警官隊が全員捕まってしまったのは自分の落ち度だとして、署長の座を退くことを決める。一方、コラはマコに対し、アサミを慰めてあげるようにうながす。マコは戸惑いながらも、アサミを抱きしめた。


●エピソード8 "When Extremes Meet"

飛行船に乗ってテンプル島へ降り立ったマコ、ボリン、アサミ。3人はコラに案内されて、テンジンの子どもであるジノーラ、イッキ、ミーロとあいさつする。

コラはアサミを新たな住居へと案内する。途中、イッキからマコとの三角関係について質問されるが、コラはそれを制して早々にアサミを個室へ案内する。その後、テンジンがコラを訪ねてやってきた。テンジンによれば、リンが署長を辞したため、新たな署長が就任するという。

新署長、サイカンの就任式に駆け付けたコラとテンジン。サイカンはマスコミを前にして、「これまで警察内で処理していたイコーリストの問題に関し、今後は評議員のタラクと連携して取り組む」と宣言する。その場に出席していたタラクは、コラに再び対イコーリスト部隊に加わるように要求するが、タラクに権力が集中することを危惧する彼女はこれを拒否。タラクはコラの態度を非難し、「訓練中の半人前アバター」と揶揄する。そして、部隊に加わらないのなら、イコーリストへの対応方法について口出ししないよう警告した。

就任式の帰り、半人前と言われたことが図星のコラは、「気の技の型はおぼえたのに、自分はなぜ気の技が使えないのだろうか」とテンジンに尋ねる。テンジンは、「アバター・アンには指導者だけでなく、過去のアバターからの導きもあった」と話す。「自分には精神的素質が欠けている」と嘆くコラ。過去のアバターたちとのつながりは非常に微妙なものだとなぐさめるテンジンに対し、少しだけアバター・アンやその仲間たちのビジョンを見たとコラは語った。

その後、テンプル島に戻ったコラは、マコ、ボリン、アサミに自分は半人前で今までで最低のアバターだと打ち明ける。しかし3人は「アバター・アンだって火の国に向かうまで4つの技をマスターしていなかったし、仲間たちのサポートも受けていた」と彼女を元気づける。ボリンは、俺たちもアバター・アンと同じく“チーム・アバター”だなと喜ぶ。そして4人は、チームとして共和城の安全を守ることを決め、アサミの運転する車で市内をパトロールすることにする。

トロール中、警察無線を傍受した一行は、逃亡中のイコーリストのメンバー数名を捕らえ、タラクに引き渡す。コラはタラクの仕事が遅いことを指摘し、彼の面目をつぶす。

翌日、タラクはイコーリストの活動を抑えるために、非ベンダーに対して夜間外出禁止令を発布することを提案。他の評議員の賛成も受けて、提案は可決される。

その夜、タラクからイコーリストとの嫌疑をかけられた非ベンダーたちが大量検挙されると聞き、コラと仲間たちは現場に駆けつける。コラは無実の人を開放するようにタラクに食って掛かるが、逆にタラクはマコら3人を逮捕する。コラは署長のサイカンに仲間たちを開放させるよう迫るが、聞き入れてもらえない。結局、マコ、ボリン、アサミらは連行されてしまう。

深夜、コラは一人でタラクのオフィスをおとずれる。タラクは秘書を帰宅させ、コラと一対一で対峙する。コラは、力で人々を屈服させるやり方は、アモンの言う間違ったベンダーのやり方そのものだと批判する。しかしタラクは、コラもまた仲間を開放するよう、力で脅していると言い返す。そのうえでタラクは、将来、自分の要求に従うのであれば仲間たちを自由にすると持ち掛けるが、コラはこれを拒否。コラはタラクを「アモンと同じように悪だ」と指摘する。

この指摘にタラクが激怒。水の技を使ってコラに攻撃を仕掛ける。コラも応戦し、2人のベンダーの激しい応酬が繰り広げられる。アバターとしての能力で、コラがタラクを追い詰めるものの、突然、コラの体の自由が利かなくなる。

タラクが使っているのは、法で禁じられている技、ブラッドベンディング(人体の血中の水分を操る、水のベンディングの特殊技。水のベンダーの中でも一部の才能あるものだけが使える)。コラは、ブラッドベンディングは本来、満月のときしか使えないはずだと驚くが、タラクは「貴様に教えていないことはまだある」として、コラを気絶させる。

気絶したコラは、薄れる意識のなかで再びアバター・アンたちの幻影を見た。その中で、警察署長のトフと共和城の評議員のサカ、そしてアバター・アンが、ヤコンと呼ばれる犯罪者の裁判に出席していた……。

その後、タラクは彼女を拘束し、トラックの荷台に乗せて共和城から離れた人目につかないところに隔離することを告げた。