東京魔人學園剣風帖

このブログ初のゲームです。初代PSの名作『東京魔人學園剣風帖』。

とうきょうまじんがくえんけんぷうちょう、と読みます。

たぶん俺の人生でもかなり上位に食い込むくらい好きなゲームで、

わざわざファンクラブに入ったのは、後にも先にもこの作品くらいです、ハイ。

ジャンルはADV(アドベンチャー)+SLG(シミュレーション)。

エピソードごとにADVパートとSLGパートを繰り返して進行します。

サクラ大戦』に近いですが、SLGパートの完成度はこちらが上、だと思う。

物語は高校3年生の主人公が都内の私立学園に転校してきたところからスタート。

クラスメイトらと付き合ううち、東京を巡る宿命の戦いにまきこまれていくのですが、

その宿命とやらが、まあ実にディープ。

特殊な≪力≫に目覚めた主人公たちと、

東京を破壊しようとする“鬼”たち、その背後にある巨大な陰謀など、

とにかく中2テイスト全開。

風水思想をメインとして陰陽五行や式神

はてはブードゥー教クトゥルフ神話までも飛び出します。

つっても、専門用語は説明してくれますし、

風水陰陽道の理論をうまくストーリーに絡めているので、

菊地秀行夢枕獏とかの伝奇小説を読んでいるような気分にひたれるのが◎。

「ワタシも特別な力を持った高校生だったら…」

などと妄想したそこのアナタ(そして俺自身)には、もうたまりませんね。

逆にそっち系に興味ない人だと辛いかも。

仲間になるキャラは総勢25名。

忍者の末裔やアヤしいアメリカン&中国人、暗殺者、双子の巫女さん、

アイドル、メガネの新聞部員、ナース見習い、女王様や特撮戦隊、リアル魔女などなど。

もちろんホモい妄想も可能なので、女性プレイヤーだってハァハァできます。

なお仲間との会話は、用意されたセリフを選択するのではなく、

「友」や「怒」、「愛」といった感情で応じるシステムを採用。

主人公の言葉はプレイヤーが好き勝手に想像することができるので、

あんなことやこんなことも(頭の中では)言い放題。いやあ、青春ですね。

世界観、物語、システムが絶妙に融合して、

学園伝奇ジュヴナイルというジャンルを見事に体現していると思います。

なお現在プレイするのあれば、

追加ディスク『東京魔人学園朧綺譚』同梱版の『東京魔人學園剣風帖繪巻』を。

記事の上にあるやつです。PS2でもPS3でもプレイできます。

もしくはPS3PSPによるプレイステーションアーカイブスで

東京魔人學園剣風帖』と『東京魔人学園朧綺譚』を同時購入すること。

ただ、10年以上昔の作品なのでビジュアルはやや古臭いです。塗りが甘い。

ビジュアルメインで購入するならDS版『東京魔人學園剣風帖』。

『朧紀譚』の内容を同梱し、グラフィックも新規描き下ろしされてるんですが、

完全移植がなされておらず、仲間加入のフラグ立てがやたらと難しくなってます。

また、『朧紀譚』に一部回避不能のバグを含みます。

ほんまにマーベラスはやらかしてくれるよな。詳細はグーグル先生に。

いずれにしても面白いことに変わりないので、旧作ゲームに抵抗がない人、

かつて中2病にかかったことがある人には文句無しでおススメ。

ちなみにボク様の最萌えキャラは遠野杏子。メガネで新聞部員とかイカス。