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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ

ダークナイト』かと思った? 

バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ』だよ!

「えー」という声が聞こえる。いや幻聴。ホラー特集は1回休み。

本作はアメリカのワーナーが制作したバットマンのアニメで、

FOX系列にて1992年~1999年まで7年以上放映されたという人気作。

日本ではテレビ東京カートゥーンネットワークなどで放映されてます。

海外作品なので不確かな情報で申し訳ないんですが、

たぶんシーズン数は4シーズン。エピソード数は85話。これもたぶん。

でもコンプリートDVDボックスのチラシには109話と書いてある。

どういうことなの。線引きがあいまいなんでしょう。

ここでちょっとおさらい。

アメリカでは、アニメは(漫画も)子供が見るものという意識が強く、

どうしても“カートゥーン”が主流です。

ルーニー・テューンズとかアニマニアックスとかね。

「だからクオリティーが低い」ってわけじゃないよ。

というか、どちらも作品としてレベル高いです。子供をナメてない。

ただ想定している視聴者がキッズっていうだけ。

バットマンのアニメも、本作までの作品ではどっちかっつーと、

いや、かなり子供を視聴者として意識した作品でした。

明るくてポップで、現実にはありえない演出も詰め込まれてる。

わかりやすく言うなら『電光石火バットマン』(各自でググってね)。

ところが1980年代後半ごろから、『ウォッチメン』、

バットマンダークナイト・リターンズ』などの

大人向けコミックが登場し始め、さらには人気を博し、

それを受けたコミック原作の映像作品でも

ティム・バートン版『バットマン』みたいなダークな映画が制作された

この『~ジ・アニメイテッド』はこうした背景のもとで生まれたアニメで、

かつてのようなマンガチックでフィクション性の強いバットマンと、

現在主流になっているダークでアダルツなバットマン

両方の遺伝子を色濃く持っているのが最大の特徴、というふうに俺は観た。

マンガチックなバットマンとは、いわば“陽”のバットマン

ブルースの軽妙なジョーク、バカっぽい犯罪方法、

クレイフェイスマンバットみたいな現実にはありえないキャラ、

キョーダイ・ケンみたいな明らかに間違った日本観、などなど。

いささかご都合主義的な展開だって少なくありません。

(しょっちゅう鎖でしばられては、ギリギリのところで脱出する)

もちろん『電光石火~』ほどマンガチックではないものの、

それでもクリストファー・ノーランダークナイト』から入った人には、

「え、ありなのコレ?」的な演出が普通に出てきます。

対するアダルツなバットマンは、“陰”のバットマン

バットマンは必ずしも正義の味方ではなく、

ゴッサム市警内にその存在を快く思わない人もいる。

銃撃シーンのような子供向けとは言い難いシーンも当たり前に描かれ、

マフィアや誘拐犯・窃盗犯といった普通の犯罪者も登場。

結果、バットマンはヒーローとしての顔だけではなく、

クライムファイターとしての顔も強調されることに。

ストーリーは必ずしも勧善懲悪ではなく、

後味の悪いエピソードや、悪役に同情してしまうエピソードも多数。

(ペンギンが一般女性に恋する"Birds of a Feather"、

 キラークロックとフリークスたちの交流を描いた"Sideshow"など)

また、陰影を効かせたフィルム・ノワール風のデザイン、

オーケストラを使った重厚感のあるBGMなども、

明らかに青年層・成人層を意識した作りになっている。

この陽と陰の2つを絶妙なバランスで成立させたことが、

『~ジ・アニメイテッド』成功の秘けつではないでしょうか。

陽のバットマンと陰のバットマン

エピソードによってその配合バランスは強弱つきますが、

どちらもバットマンには欠かせない要素であり、

どちらかが完全に欠けてしまっては、やはりバットマンらしくない。

そのことを制作者は理解してたんだと思います。

「陰だの陽だの、なにを大げさな」と思いますかね?

そりゃあ最初は子供向けコミックの1キャラに過ぎなかったでしょう。

だけでも戦前から70年以上の歴史を重ねているんだぜ。

それくらいの深みと多様性を内包していないはずがあろうか。(反語

というわけで、「最もバットマンらしい作品は?」と問われたら、

俺はこのアニメシリーズを推します。面白いよ、ホント。

作画も動きも秀逸だし、バットマン役のケビン・コンロイや

ジョーカー役のマーク・ハミルルーク・スカイウォーカーね)といった

声優陣も非常にマッチしてる。

ここらへんはブルース・ティムの手腕が大きいのかなー。

ディベロッパーとしても関わってるし。

えー、なお実際に視聴するとなると、基本はDVDなんですが、

日本語版DVDは数エピソードしか販売されてないので注意。

英語でも無問題という人は、上にある海外版のボックスをどうぞ。

ある程度のバットマン知識があれば、

ストーリーは何となく追えます。

それにしても、アメコミアニメはもっと翻訳されるべきだよなー。

以前も書いたっけか、このグチ。

オマケ。『~ジ・アニメイテッド』のオープニング。

Wooo COOOOL!!!!