ガチャフォース
小さな勇者 ガチャボーグゥ!
秘めた力は 無限大
集めろキミの ガチャフォースゥ!
無敵のチームを組むぞ
ビームをぶっ放せ ソードでぶった切れ
極めてやるぜ必殺技をぉぉぉ! ガ! ガ ! ガ! ガチャフォースだぁぁ!!
はい、もうこれだけでいいんじゃないでしょうか。
ジャンルはアクション。
いろんなタイプの戦闘ユニット(=ガチャボーグ)を集め、決められたコスト内でチームを組み、
ユニットを実際に操作して戦って、新たなユニットを手に入れ、
またチームを編成して……というゲームです。
一度にチーム全部のユニットを操るんじゃなくて、柔道の団体戦みたいな感じで、
あらかじめ決めた順番に従って、1体ずつ操作。負ければ次のユニット、全滅したら負け。
戦闘パートは三人称視点。『バーチャロン』形式。
基本的に攻撃ボタンは1つしか使いませんが、敵との距離やレバーとの組み合わせで、
近距離攻撃や遠距離攻撃、対空、対地、コンボなどが決まるため、
簡単そうに見えて、実はかなり奥深い戦い方が可能になってます。
上級プレイヤー同士の戦いだと、格闘ゲームさながらの駆け引きが繰り広げられるんですが、
ま、そこらへんは俺っち詳しくないので割愛。
本作で最も注目すべきは、登場するユニットへの徹底的なこだわりっぷりです。
上記に書いたとおり、ガチャボーグ、つまりユニットにはいろんなタイプがいます。
この“いろんな”が、いろんな意味ではっちゃけてる。
オーソドックスな万能タイプ、スピード&格闘タイプ、遠距離タイプなんかは序の口。
ナイトやサムライやニンジャ、戦車や戦闘機、巨大ビーム砲、
人型⇔乗り物で変形できるトランスフォーマー、味方と合体可能なロボも当たり前。
戦闘フィールドに爆弾をばらまくボンバーマン、味方を回復させる看護婦、
敵を強制的に回転させるアイドル、味方を巨大化させる魔法使いも出てくる。
果ては超巨大ドラゴンや超巨大戦艦や自分自身が大爆発するICBMまで!!
もう、漫画なりアニメなり、バトルものに出てくるキャラクターを勢ぞろいさせたようなもの。
なんてったって全部で205種類。無駄に豪華、無駄にこだわり、無駄にハイクオリティ。
小学生男子による「僕が考えた最強バトルチーム」を堪能することができます。
これらのガチャボーグを揃えて、自分だけのチームを組むってのが本作の醍醐味。
そしてまた、このユニットの種類の豊富さが、ゲームの楽しさにつながっている。
近接から遠距離、高機動、補助系までさまざまなタイプのユニットがいるわけだから、
ユニットによって立ち回り方も、当然、ガラッと変わる。
例えば、遠近両方で戦えるマシンボーグタイプのGレッド(主人公機)は、
プレイヤーのスキルと戦闘スタイルに合わせて、オーソドックスに使える。
対するヒーローボーグのメタルヒーローは、近づかないとなかなかダメージを与えられない。
その代わり、宇宙刑事風の変身を遂げると、大抵のキャラを一撃で屠る必殺技が使用可能に。
プレイしているとお気に入りのユニット、使いやすいユニットが当然出てくるので、
強力なユニットより操作の慣れたユニットのほうが勝てるということだってあるわけです。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でない」とゆーやつですね。
さらに、強力なユニットほど、チームに組み入れるためのコストがかかる。
攻撃力・防御力の高い高機動ロボット3体のチームを組むより、
そこそこの攻撃力、そこそこの防御力の人型ユニット9体のほうが勝つ、ということもある。
「ただ単純に強いユニットを揃えて勝利」ではなく、
「非力なユニットでも工夫と戦い方次第で勝利できる」という幅の広さを持たせる。
そのための“205体”なのだということが、しっかり伝わってくる。だから面白い。
あと、ビジュアル面でいうなら、ユニットの造形がよくできているのがグッド。
子ども向け過ぎず、かといってリアル過ぎない、絶妙のバランスです。
ちなみにストーリーモードでの人間キャラも妙にかわいかったりカッコ良かったり。
ゲームキューブというハードもあってあまりセールス的にはパッとしなかったですが、
今でも熱狂的なファンがいるほど愛されている稀有なゲームです。
一時期かなりのプレミアがついてましたが、現在なら数千円~1万円内で買えるはず。
押入れのゲームキューブ本体がかびてしまう前にプレイすることをオススメ。
あと、一緒にプレイする人(ライバル)がいると、なお楽しいです。
おまけ。ガチャフォールのPV。戦闘の様子がわかるはず。