読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.1 "Legends in Exile" (翻訳その2)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたファンタジーコミックです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【前回から引き続き、ビグビー・ウルフとスノウの会話】

「今朝、彼女のボーイフレンドから、彼女のアパートが荒らされていると聞かされたところだ」

「なんだ、それだけ?」

<「驚かさないで、ウルフ。妹はパーティー狂いなの。生まれついての“鬼っ子”なのよ」「聞いた話じゃ、彼女のアパートはいつも驚くほど散らかっているそうだし」>

「今回はそうじゃないようだ。大量の血がまき散らされていたと聞いている。俺はこれから調査に行くが、君はすぐに知りたいだろうと思ってな」

「ええまったく、知りたかったわ。私も行くわよ」

「いい考えとは思えんな。俺が直接状況を見に行くまではやめとけ」

「あなたがどう考えているか、何がいい考えかなんてどうでもいいの。彼女は私の妹で、私はあなたのボスなの。ついて行くわよ」

「ボスでもなんでも、俺の仕事の邪魔はさせないぞ、スノウ。これは好意で言っているんだが、シロウトに現場を踏み荒らされたり、証拠を台無しにされたくないんだ」

「あらそう、交渉は行き詰まりってわけ。なら妥協しましょう。妥協案は“私はあなたについて行く、あなたがそれを望まないなら、オフィスを引き払ってこのビルから出ていく”。これでどう?」

【場面変わってモリーのアパート。プリンスとモリーの情事】

モリー「ああ、そうよ、もっとして!」

モリー「いいわ、あなた最高」

プリンス「知ってるよ」

プリンス「真に完成された貴族の男は、剣士の精神を磨くのと同じくらいにジゴロ精神を磨くものと信じているからね」

プリンス「いつ押し通すのか、受け流すのか、抑えるのかを知っておくべきだ。いつ退くのか、リポースト(突き返し)するのかも」

モリー「リポーストが何だか知らないけど、まだやめちゃダメ」

【モリーに覆いかぶさるプリンス、抱きつくモリー】

プリンス「そしてもちろん、最後に深く突くタイミングもね」

モリー「きゃあっ! マイヒーロー!」

【場面変わって、タクシーで移動するウルフとスノウ】

スノウ「で、どうしてジャックをオフィスで待たせなかったの?」

運転手「旦那、車内禁煙なんですがね? 旦那?」

【ビグビーはタバコを手放す気配はない】

ビグビー「ジャックには犯行現場をガードしておくように言ってある。現場を見るまでは誰にも現場を荒らされたくない」

スノウ「ジャックに現場を? キツネに雌鶏の小屋を守らせるようなもんじゃないの?」

ビグビー「現在のところジャックは唯一の信頼できる人物だ。やつが現場を発見したんだから、もしやつが現場の証拠を改ざんする気なら、俺に事件を報告する前にすでにやっていただろう。そして、もしそうなら、まだ誰にも来てほしくないはずだ」

【ビグビーとスノウ、タクシーを降り、アパートへと向かう】

ビグビー「つりは取っておいてくれ」

運転手「うれしいね。これでかみさんが待ち望んでた腎臓の手術ができる」

スノウ「私はまだ彼のことを信用していないわよ。なぜローズが彼を部屋に入れたのかわからない」

ビグビー「君がジャックを非難する理由は、ローズにとっては魅力的に映ったものなんじゃないのか。いつもそんな印象を受ける」

スノウ「そうかもね。私とローズは何年も疎遠になっていたし」

ビグビー「疎遠になったんじゃない。彼女は君に苦しみと恥を与えることに生活を捧げていたと、そう思えるがね」

スノウ「詮索が過ぎるわよ、ウルフ」

【スノウを振り返って言う。壁に移った彼の影はオオカミの形をしている】

ビグビー「そう気づいてしまうんだよ、スノウ。なぜ君が俺をフェイブルタウンの保安官として雇ったかは、知ってるつもりだ」

【ローズの部屋の前で座っているジャック】

ジャック「やあ」

ビグビー「全部そのままだろうな、ジャック」

ジャック「まだ誰も来てないよ」

ジャック「2回も見る気はないね。ひどい有様なんだ」

スノウ「ドアを開けて」

【部屋はめちゃくちゃに荒らされている。床や壁に大量の血が飛び散っている】

スノウ「ああ、なんてこと。ローズ!」

ジャック「なあ、ひでえだろ」

【スノウにタバコを手渡し、部屋の中に入るビグビー。嫌な顔をするスノウ】

ビグビー「これを持っていてくれ、頭をクリアにしなきゃならん。何があっても部屋に入るな。もし誰か来たら、ドアを閉めてホールで待たせとけ」

ビグビー「この事件は絶対に俺たちの中にとどめておかないとな。誰も“こっち側”の警官に漏らすんじゃないぞ」

【壁に血文字で以下のように描いてある】

<不幸せにすごしましたとさ> (※1)

【辺りを調べるビグビーにスノウが声をかける】

スノウ「何してるのよ。床なんか見てないで、ローズを探しなさい! ベッドルームを調べて!」

ジャック「そこは俺が調べたよ。ローズはいなかった」

ビグビー「2人とも黙れ。仕事をさせてくれ」

スノウ「ローズは妹なのよ!」

ビグビー「ジャック、今度彼女が口を開いたら、家に連れて帰れ。叫んだり抵抗したりしたら、殴って気絶させてもかまわん」

スノウ「わかったわよ、静かにして入ればいいんでしょ」

【ジャックに言う】

スノウ「触ったら後悔するわよ、バカ」

【ビグビー、調査を続行する。床に落ちた血まみれの灰皿を持ちあげると、下にはタバコの吸い殻がある。灰皿の下は血で汚れていない。オーディオ機器の前にはCDが散乱している。ラック内のCDは無傷。床のCDは血まみれになっている】

【ビグビーはキッチンへ。冷蔵庫には何かをネジを打ちつけていたかのような小さい穴がいくつかある。ビグビーが近くの引き出しを探ると、南京錠とそれをつける掛け金があった。かつて冷蔵庫に取りつけられていたもののようだ】

ビグビー「なるほどね」

【調査を終えて部屋から出るビグビー】

ビグビー「ジャック、すまんが俺はお前をだましていた」

ジャック「えっ、何のために?」

ビグビー「それはどうでもいい。逮捕するから抵抗しなよ」

【怒って殴りかかるジャック】

ジャック「俺はやってない!」

ビグビー「やっぱりね」

【ビグビー、ジャックの腕を取り、壁に抑えつける】

ジャック「ぐあっ!」

ビグビー「これで暴行未遂も加わったな。お前は時おり小利口ではあるが…賢くはないな」

ジャック「うぐっ! 権力の横暴だ! 証言してやるぞ!」

ビグビー「黙れジャック、別の罪状を重ねる前にな」

スノウ「彼が犯人なの?」

ビグビー「さあどうかな」

(チャプター1終了)

※1:1月26日に訂正。血文字は「NO MORE HAPPILY EVER AFTER」とある。Happily ever afterで、おとぎ話の決まり文句「それからずっと幸せに過ごしましたとさ(めでたしめでたし)」だが、それを否定するNo moreがつくので、「不幸せにすごしましたとさ」と訳した。