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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.1 "Legends in Exile" (翻訳その9)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【コール老王の演説。数ページにわたって、かつてのホームランドの様子が描写される】

<かつて我々は、百の魔法世界に広がる千の王国に住んでいた。我々は王国の主であり、靴の修繕屋だった。魔法使いであり、木彫り師でもあった>

【こびと、ピノキオを作るゼペッと爺さん、巨大な豆の木に登るジャック、赤ずきんなどの姿が描かれる】

<罪人も聖人もいた。成り上がりを狙う野心家もいた。そして偉大な領主から百姓の娘まで、たいていはお互いが見知らぬ者同士だった>

【ページ見開きで魔王軍の侵略を受けているシーンの描写。さまざまなおとぎ世界のキャラクターが見て取れる】

<それが、侵略によって団結させられた>

<遠く離れた岸壁の向こう側、人里離れた王国に魔王は住んでいた。他の者たちが彼奴を無視するにしたがい、何世紀にもわたってその力と野望は育っていった>

【魔王はヤギの足を持った悪魔のような姿で描かれている。赤い目を持ち、顔ははっきりと描かれていない】

<ある者は「あいつは森の小妖精に過ぎなかった」と言う。しかし、別の者は「奴は広大な天界から堕天された神だった」と唱える。神々が看過できないほど堕落してしまった神だ、と>

<その出自がなんであれ、彼奴は無限の貪欲さを持つ暗黒へと成長していった。複数の領地を征服したあと、それぞれの領地の王たちを権力から遠ざけると、彼奴の欲望は我らのほうへと向けられた>

【人々を殺戮する魔王軍。その兵士たちは、フェイブルタウンのトロルたちよりも凶悪な怪物のような面構えをしている】

<エメラルド王国が敵の手に落ちたとき、我らは舌打ちしたい気分であったし、哀れな魂たちの運命を悲しんだが、しかし侵略に介入しようとは思わなかった>

※エメラルドの国は、「オズの魔法使い」に登場する国。

<何といってもエメラルド王国の人々は風変りな人たちだったし、あらゆるものが私たちと違っていた。介入は我らの仕事ではなかったのだ>

<そうして “偉大なライオン”の王国が陥落したときも、我々は何もしなかった。我らはあの老いたライオンが尊大で、我らの流儀からすればいかにも聖人ぶっていると常々感じていたからだ>

※“偉大なライオン”は「ナルニア王国ものがたり」に登場する巨大なライオン、アスランのこと。

<ばらばらだった我らの国々は、まるで魔王の肥大化した帝国に飲みこまれるかのように、一国ずつ彼奴らの軍勢の手に落ちた。我らが早期に結束していれば、彼奴らを止められたかもしれない>

【人々を鎖で拘束し、虐待を加える魔王軍】

<魔王がそれらの国々と人々を単に征服することには興味がないと気づいたときには、そしてついに我らのところまでやって来たと気づいたときには、事態はもう遅すぎた>

<彼奴は力をつけた。多くの人々は、逃げ出すチャンスさえなかった>

<我々の幾人かは生き延びた。あまりにも少数だが。単独で、少数のグループで、何年もの時間と人生を費やしながら、彼らは追っ手から逃げ隠れしてきた。この不毛な現実世界に根を下ろすまで、我々はアウトローとして、亡霊として生きてきた。この地は敵勢力が興味を持たないと思われる唯一の土地である>

【パーティー会場の演壇に立ち、演説を続けるコール老王】

コール老王「ここに、我々は共通の敵によって団結し、古き遺恨を捨て去った。お互いの盟約のため、多くの不平不満を許した。今、強き者も弱き者も、王子も貧乏人も、我々は皆、ひとつのコミュニティーである」

コール老王「我らのコミュニティーはホームランドの不滅の記憶と、いつの日にか憎むべき敵を退けて土地を奪い返すという確固たる決意のもとに結びついている」

「では、紳士淑女の諸君、グラスを掲げ、私に合わせてくれ。ホームランドのために乾杯!」

【グラスを掲げるフェイブルズ。スノウやビースト夫妻、フライキャッチャーなどのほか、獣人など非人間キャラなどもいる】

<コール老王「シティ以外の別の場所、個人個人の自宅や秘密の集会場所でもグラスが掲げられておる」>

【パーティー会場以外でも、個人宅やファームなどで、人間や動物キャラや妖精たちが集まって乾杯をしている描写】

<コール老王「都市部を離れた場所には数多くの人間以外のメンバーが居住し、彼らもグラスを掲げておる。今夜は我々と合流できなんだが、彼らもまたフェイブルタウンの市民であり、我らと同じ決意を抱いておるぞ」>