読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.1 "Legends in Exile" (翻訳その11)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

前回から会話の続き】

スノウ「お望みならキッチンを捜査することもできるわ。盗みを働いている給仕係を縛り上げて、横流し品をいただくこともね。もちろん、わらの家を吹き飛ばす必要はないわよ」

ビグビー「それだ」

スノウ「何が?」

ビグビー「君は、このミステリーのやっかいな謎を解いたんだよ」

スノウ「私が?」

ビグビー「その通り。ローズはパーティー好きだった。フェイブルズも現実世界の人間も、彼女のアパートに定期的に出入りしていた。ローズがいようといなかろうとだ。彼女はみんなから“美味しい料理”をとっておくため、冷凍庫に南京錠をかけていた」

スノウ「どういうことか、ついていけないんだけど」

ビグビー「そのことは重要じゃないんだ。ただ、それこそ俺が見つけられなかったパズルの最後のピースだったんだ。ようやく完成したんだ。誰がローズ・レッドを殺したか知りたいか?」

スノウ「当たり前よ!」

ビグビー「それなら、何が起きたか・誰がやったか知りたい奴らに、くじ引きの抽選会が終わった直後、屋上のコール老王のテラスに向かうよう知らせるんだ、慎重にな」

会場のアナウンス「そして当選ナンバーは……」

【場面転換。会場があるビルの屋上、コール老王のペントハウスにあるプールで、ビグビーが泳いでいる】

ジャック「あんたがプールに忍び込んでること、あのお偉いさんは知ってるのか?」

ビグビー「知るはずもない。知っていても、とがめないさ」

ジャック「タバコ、1本いいかい?」

【ビグビー、プールから上がり、バスローブを着る】

ビグビー「かまわん。お使いは終わったか、ジャック?」

ジャック「頭が高い。ジャック王子、だぜ」

ビグビー「おいおい、まさか…」

ジャック「そう。土地の抽選券が当たったんだよ。冗談半分で1枚買っただけなのにな」

【タバコを吸いながら話すジャック】

ジャック「ひどい話じゃないか? これまでの人生、成功するための馬鹿げた方法に何度も挑戦してきた。で、本当にやるべきことだったのは、1枚のくじを買うことだったのさ」

ビグビー「そのくじで得られる土地が無価値だというのが、残念だな」

ジャック「本当にな。俺たちはみんな、魔王軍のケツを蹴り上げてホームランドから──俺の土地も含むわけだが──追い出す日を夢見ている。けど、空想家か馬鹿でもなけりゃ、そんな日が起きないってことは誰でも知ってるのさ」

【スノウをはじめとするパーティーの参加者が集まり始める】

ジャック「ショーを始める準備は? いなか者たちが集まってきたみたいだぜ」

ビグビー「自分の出番を覚えておけよ、王子様」

【一同を前に話すビグビー】

ビグビー「お待ちどうさま。推理小説では“応接間のシーン”と呼ばれるところだな。優れた探偵が、謎をすべて解き明かすシーンだ。もしこれがフィクションの読み物なら、まだすべての手がかりを組み立て終えていない読者のために、作家はここで物語を一時停止するんだが」

コール老王「おお、早く続けてくれ、ビグビー」

ビグビー「申し訳ない、老王。しかし事件の核心に迫っているときや犯人をとっつかまえようとしているとき、警官というものはこうした瞬間にあこがれるものです。好きにさせていただきたい」

ビグビー「ジャック。犯人をここに呼べるか?」

【ジャック、誰かを呼びに行く】

ジャック「おっしゃる通りに、マスター」

スノウ「ローズの殺人犯をここで捕まえたの?」

ビグビー「ああ。犯人は記念集会に参加せずにはいられないと疑っていた。そこで俺は彼女を見つけるためにジャックに会場を見回らせたんだ」

青髭「彼女?」

スノウ「誰のこと?」

【ジャック、黒髪ロングの女性を連れてくる】

女性「やらなきゃだめ?」

ビグビー「絶対にね」

ビグビー「さあ皆々様、ローズ・レッド殺しの犯人とは…」

【ビグビー、女性のウィッグを取る。赤毛のショートヘアがあらわになる】

ビグビー「ローズ・レッド」

【一気に話し出す面々】

青髭「いったいどういうことだ? 殺されていなかったとしたら…」

コール老王「説明を求めるぞ! 取り調べだ!」

プリンス「どんなトリックを使ったんだ?」

スノウ「ローズ! どうしてそんなことを?」

フライキャッチャー「あんなに血が残されてたのに!」

ブルーボーイ「僕らが掃除した血がね」

ローズ「いっぺんに言わないで!」

ビグビー「とりあえず座ってくれ」

ジャック「座ってくれ、あわてるな。“生き返った”ばかりの女の子だ」

スノウ「どうやって…どうしてこんなことをしたの?」

ローズ「私のせいじゃないわ!」

ビグビー「みんな落ち着け。座って、しばらく話すのをやめてくれ。彼女が何をしたか、どうやったか、なぜやったか、それから話そう」