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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.1 "Legends in Exile" (翻訳その14)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【前回からの続き。ビグビーによる“応接間のシーン”】

スノウ「なるほど、そういうことね。でもまだ私に本当のことを言わなかった説明にはなっていないわよ」

ビグビー「なっているさ。君は容疑者の1人だったんだからな」

スノウ「容疑者? どうして私が? どうやって起きてもいない殺人事件の容疑者になれるのよ?」

ビグビー「ローズだって何か正当な理由があって、自分の死を偽装したんだろう。捜査の最初の日から、俺は“彼女を殺した人物”を追いかけていたんじゃなくて、“彼女を恐れさせていた人物”を探していたんだ。彼女をここまで“努力”させた人物をな。それが決まってからは、ローズがまだ生きているということは誰にも話せなかったんだ」

コール老王「では誰を恐れていたのかね?」

ビグビー「みんなに話してくれるか、ローズ」

ローズ「青髭よ」

スノウ「どうして彼を?」

【ビグビー、書類封筒をみんなに見せる】

ビグビー「これのせいだ。覚えているか、スノウ。多額のカネの見返りに、ローズが去年サインした結婚誓約書だ」

ビグビー「簡単に言えば、この誓約書が犯行理由だ。完全に証明はできないが、いくつかの証拠がそれを裏付けている」

ビグビー「1年以上前、ジャックは儲け話の詐欺に多数引っかかっていた。そのひとつがドットコム・バブルに乗って会社を立ち上げることだったんだ。すでにバブルの時期は過ぎ去っていたのに、その時流に乗ろうとした」

ビグビー「起業はカネがかかる。よくある話だが、ジャックはガールフレンドを頼った」

回想シーンのジャック「確実に儲かるんだ。うまくいったらお金は返すし、君もあいつに返せばいいだろ」

回想シーンのローズ「どうすればいいのよ、ジャック…」

ビグビー「必要なカネを得るために、ローズは公衆の面前でジャックと破局したように見せかけた。その後、青髭との結婚に同意した。こうした事情があったから、青髭に多額の“持参金”を要求し、婚約を1年間秘密にしておくことを望んだ」

ビグビー「それはジャックがひと財産つくるためには十分な時間だった。そうしたあと、青髭にカネを返し、秘密の婚約を破棄するつもりだった、残念そうにね。しかし不幸なことにジャックはカネをすべて失ってしまった。ITバブルに失敗した人々がブラックホールに落ちていったのと同じように」

ビグビー「1年間が経とうとするにつれて、青髭のような人間は借金だとか自分たちがやった汚いやり口を簡単には許しはしないだろうということを知った。ジャックとローズは、間近に迫った婚礼から逃げ出すために、この芝居を打ったんだ」

スノウ「だから自分の死を偽装したの? バカなこと! どれくらいだませる気でいたのよ!」

ローズ「時間を稼ぐ必要があったのよ、ほかの方法が見つかるまで…」

ビグビー「それはもとの状況よりも一層困った状態に陥ることか?」

プリンス「ローズもジャックも、君たちの知性では名声を得ることはないだろうな。ともに協力し合っても、バカさ加減の記録を更新せずにはいられないとは」

ジャック「クズの平民だって言いたいのか? 俺がバカ野郎でお前がお利口さんだって言うんなら、いま俺がお前の土地と称号を手にしているのはどういうことだよ!」

プリンス「それはただの運だと考えないのかね、お猿の王子様」

コール老王「十分じゃ! もうやめろ、2人とも! 神の名において命ずる。ジャック、君を処分するやもしれぬ」

コール老王「ウルフ氏よ、まだほかに明らかにすることはあるかね?」

ビグビー「いいえ。すべて話終わりました」

コール老王「ならば我々はどうすべきかね?」

ビグビー「誰がそれを知りましょうか。真相を明らかにしたことで、私の仕事は終わりました。この問題について何を行うかは、あなたとスノウ次第です。が、聞く気があるというのなら、いくつか提案したいことがあります。非公式の場でね」

青髭「私はこのパーティーでの被害者だ。カネと婚礼をだまし取られたとはな。彼らからの賠償を要求するぞ。ジャックには刃を、ローズには婚約を。彼女が契約したようにな」

プリンス「私も金を得られるはずだぞ。スノウ、私の称号と土地をくじの抽選にかけた分、君たちは私に数百万ドルを支払うべきだ」

スノウ「裁定は追って決めます。今晩はもう遅いわ。みんなは帰宅して連絡を待っていて。市長とウルフと私は協議に入ります。必要があれば呼び出しがあるから、寄り道せずに帰ること」