読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.3 "Storybook Love" (翻訳その13)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

ゴルディロックスを撃退し、飛行機でニューヨークへ戻ってきたスノウとビグビー】

機内アナウンス「ご登場いただきありがとうございました。当便はニューヨークのラガーディア空港へ到着いたします」

※ラガーディア空港はニューヨークに実在する国際空港。

スノウ「まずは一週間ぶりのお風呂を楽しみたいわね」

ビグビー「まずはジャックを見つけて絞り上げなきゃならんな」

青髭がかがせた魔法の薬のため、洗脳状態になっていたのはジャックのせいだと思い込まされている。

スノウ「ビグビー、他のみんなに顔を合わせる前に、あの夜話したことについて言っておきたいんだけど…」

ビグビー「俺が“ストーキング”を続けると思っているのなら、心配は無用だ。きみを悩ませてしまうのなら、ウッドランドビルの事務所から退去しても構わない」

スノウ「違うわ、そうじゃないの。フェイブルズのみんなのためにも、私たちはもっとお互いを信頼し合うべきだったのよ。それが結局はお互いのためになるんだわ。今は、私たちは以前よりも親密になっている」

【スノウ、ビグビーに顔を近づけて話す】

ビグビー「ふむ、ちょっと待ってくれ。何が言いたい?」

スノウ「妹を助けるためとはいえ、策を弄してダンスに誘ってきたりする人からお世辞を言われて喜ぶような女じゃないのよ、私は。でも例えば、来週あたり映画かディナーに誘ってくれるような人で、ゆっくりとことを進めてくれる人なら、いい男かもって思うかもしれないわ。こっちの世界での夜の外出も、気にならないでしょうね」

ビグビー「そりゃいいな」

<それから幾日かが過ぎて──>

【かつて青髭のものだった屋敷はプリンス・チャーミングが乗っ取った。プリンスは執務室で青髭の執事だったホブズに話しかけている】

プリンス「ホブズ、君は今日から私のために働いてもらう。無論、非人間タイプのフェイブルズとしてファームへ行くつもりがなければ、だが」

ホブズ「私は主人に仕えるつもりです。あなた様は生まれついての紳士でございますからな」

プリンス「よろしい、それを聞いて安心した。では君は今から勝ち組コースのバスに乗車できたというわけだ」

ホブズ「それはどういった意味でございますか?」

プリンス「まずは、君の以前の主人の財産を手中に収める必要がある」

ホブズ「それはもう共同体全体の財産になったはずですが、いったいどうやって?」

プリンス「要するに、俺はコミュニティーの指導者にならなければいかんということさ。コール老王が市長になってどれくらいだ? 数百年は経っている。ならどうして選挙が行われないんだ?」

ホブズ「なるほど。理解できてきました、サー」

プリンス「では最初の任務だ。君は書庫にアクセスできる権限があるな。ビジネスオフィスに行って、フェイブルタウンの選挙法について調査してくれ」

【場面転換。スノウの部屋。ドクター・スウィンハートがスノウに話しかけている】

スウィンハート「いやいや、薬は必要ありませんよ、スノウさん。毎日適度に運動してください。その他としては、空腹時にはしっかり食べ、疲れを感じたら寝て、胃の調子が悪ければソーダクラッカーでも食べて落ち着かせてください」

※ソーダクラッカーは重層で発酵させたクラッカーのこと。

スノウ「ありがとう、先生」

スウィンハート「おめでとうございます、スノウさん。数週間したらまた診察に来てください」

【スウィンハートが出ていくと、スノウは受話器を取り上げビグビーに電話する】

スノウ「ビグビー? すぐに私のアパートまで来て! 5分以内に、忙しくてもとにかく来て!」

<4分54秒後──>

スノウ「今朝も、昨日の朝も、おとついの朝も吐いたわ!」

ビグビー「まさか! 妊娠したのか? 俺が父親に?」

スノウ「どうして喜べるのよ! あのとき『私たちは何もしていない、自分はテントの外で寝ていた』って言ったわよね」

【ビグビーに詰め寄るスノウ】

ビグビー「どうやって俺がそれを知ったと? 魔法の支配下にあったときのことは記憶が全くないんだ。どうして俺の責任だと言える?」

ビグビー「それに、もしかしたら君のほうから誘ってきたかもしれないだろう。そうは考えなかったのか?」

スノウ「ウソだったのね。あなたは自分の特別な嗅覚のことを自慢してたわよね。私たちが何をやったか知ってたはずよ。でもそれを隠してた!」

ビグビー「あのときは、君を落ち着かせるのに必要なことと、危機的状況に集中させるのに必要なことを言ったまでだ」

【困惑した表情で話すビグビー。しかしスノウは目に涙を浮かべるしかない】

ビグビー「それで、今はどうすればいい?」

スノウ「出ていって。ひとりになりたいのよ」

Fables vol.3“Storybook Love” 完