読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.4 "March Of The Wooden Soldiers" (翻訳その3)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

<チャプター2:赤、白、青>

【ベッドで寝ているブルーボーイ。あくびして起き上がる。ベッドから降りるが、床にはオモチャの兵隊が並べられており、その槍が彼の足に刺さってしまう】

ブルーボーイ「いってえ!」

【オモチャの兵隊を取り上げてまじまじと見つめるブルーボーイ】

ブルーボーイ「何だこりゃ」

【パジャマのままピノキオを叱るブルーボーイ。ピノキオは椅子に座って読書している】

ブルーボーイ「ピノキオ! このいたずら小僧! オモチャの兵隊で足を切っちゃったじゃないか!」

ピノキオ「怒鳴らなくても聞こえているよ、ブルー」

ブルーボーイ「怒鳴るなって? でも足を怪我したんだぞ!」

ピノキオ「最低でも言っておくべきことが2つあるね」

ピノキオ「第一。オモチャの兵隊コレクションをベッドルームの周りに並べたのは僕じゃない。あの兵隊たちは、ホームランドから逃げ出した時に持ち出すことができた唯一の持ち物であり、ゼペット爺さんが彫刻したものであり、他の誰にも作れない」

【憮然とした表情で身の潔白を主張するピノキオ】

ピノキオ「爺さんはもう死んじまってるか、そうでなくてもずーっと囚われの身だろう。ってことは、この兵隊たちがゼペット爺さんを思い出させてくれる唯一のものなんだ。そういうわけだから、僕がこの兵隊を単なるオモチャのように扱うわけがない」

ブルーボーイ「でも…」

ピノキオ「でもフライキャッチャーにはこの考えは通じないみたいだね。あいつ、この兵隊で遊ぶために部屋に忍び込んだみたいだ。これが第二の点」

ピノキオ「もし君が昼過ぎまで寝ていなかったら、フライが爺さんの形見で遊ぶまえに気づいていただろうね。そういえば、フライから伝言があるよ。ビルの外でひと騒ぎあったみたいだ。目が覚めたら、できるだけ早くオフィスに来るようにビグビーが言ってる、だとさ」

【場面転換。スノウのオフィスに、スノウとビグビー、コール老王、そして逃亡してきた赤ずきんがいる】

赤ずきん「ホームランド侵攻後、私は帝国兵たちに捕えられたの。私は兵士として利用され、囚われの女性として扱われたわ」

【外では雨雲が立ち込め、通行人たちは嵐が来ることを心配している】

赤ずきん「その後は、何世紀も強制労働に従事していたわ。結果的に帝国兵どもからの信頼を得て、それが帝国からの脱出につながったの。北カンダとつながってるオズの門へと逃げ出したわ」

ビグビー「カナダ、な」

赤ずきん「2人のフェイブルズの駐屯兵が北カナダゲートまで同行してくれたんだけど、彼らは私を虐待していたゴブリン達に殺されちゃったわ」

※駐屯兵とは冒頭に登場したトラック運転手のことを言っているらしい。

赤ずきん「やつら、私をゲートまで尾行していたのね、全然気づかなかったのよ。ともかく駐屯兵の2人もゴブリン達も死んじゃって、私は逃げ出したの」

スノウ「ここまでの道のりは一人で?」

赤ずきん「そうよ」

コール老王「実に賞賛すべき偉業ですぞ、赤ずきん。あなたは、この一世紀の間でホームランドから脱出してきた最初の1人。あなたの到着がコミュニティーの士気高揚にどれほど効果を上げるか、想像できますかな? すでに効果を上げているのがお分かりか?」

赤ずきん「それほど大したこととは思えないわ」

コール老王「大したことをやったんですよ。あなたはこの街の人気者になるでしょう!」

【場面転換。フェイブルタウンのキャンディー店で、プリンス・チャーミングが演説している。聴衆は十数人ほどだ】

プリンス・チャーミング「皆さん、我々は問題に直面しています、このフェイブルシティーで!」

聴衆「フェイブルタウンよ」

プリンス「どっちでもいい。さてタウンが運営され始めたとき、その金庫はお金でいっぱいでした。財源は十分にあり、どんどん蓄えられていきました。しかしその金が、一般市民の生活を豊かにするために支払われたことは?」

プリンス「もちろん、そんなことはありません。我らが愛すべき市長──彼はまだ自分が指導者としての能力があると信じているようですが──、彼が私たち共同体の財布のひもを固く締めているからです。つまり彼は、財源が自分のものだと考えているんです」

プリンス「コール老王がクロイソスより金持ちになっていく間、我々は自力で生活するよう捨て置かれました。失敗するか、なんとか生き延びるか、どちらかだ、と。選挙で選ばれた政府から、なんの援助もないままにです。その一方、現世人はどうでしょうか。彼らはゆりかごから墓場までケアを受けています」

※クロイソスは紀元前6世紀に実在したリュディア国の王。莫大な富の持ち主で、大金持ちの代名詞として知られる。

プリンス「現世人は職を失えば失業保険が得られます。病気になったときにどうすべきかは、最寄りの病院へ行けばわかります。追い返されることはありません、医療保障は義務だからです」

プリンス「もし現世人が学校やスポーツイベント、社交クラブに参加することを拒否されたら、その人はそれを提訴することができるし、政府はそうした組織に対して、人々に門戸を開くよう強制するでしょう」

プリンス「コーヒーをこぼしてしまっただけで、何万ドル分も提訴することができるんです。それは現世人たちが彼らの政府に手厚くケアされているからです。ひるがえってフェイブルタウンでは、何もかもが違っています。私たちに何か不幸が起きても、政府は『それは大変でしたね。早く解決策を探すか、ファームへ行った方がいいですよ』と言うだけです」

※「コーヒーをこぼして~」はマクドナルド・コーヒー事件のこと。

プリンス「おお、なんということでしょうか、私たちフェイブルズは、最もみじめでよぼよぼに年老いた現世人よりも裕福でないのです。さあ皆さんにお聞きします、これは正しいことなのでしょうか?」

聴衆「ノー!」

プリンス「では、このままでいいのでしょうか?」

聴衆「ノー!!」