読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.4 "March Of The Wooden Soldiers" (翻訳その8)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【前回からの続き。プリンス・チャーミングの選挙用チラシを抱えたホブズが、フェイブルズの家々のポストに投函している。店の前にいるコックにも声をかける】

ホブズ「ポストに入れてもかまいませんかな、ヴォルコさん?」

ヴォルコと呼ばれたコック「あー…、ああ、もちろん」

【路地裏の近くを通りかかるホブズと、それを見送る黒服の1人。路地の奥には倒れたジャックの姿がある】

黒服3人組「ブラザー・ルー、さっきの人間は俺たちを見たと思うかい?」「見てないと思いたいね、ブラザー・ドリュー」「よし、こいつにまだまだしつけを教えてやれそうだ」

ジャック「させるかよ!」

【ジャックは勢いよく起き上がって、黒服の1人を壁に叩きつけた。するとそいつの頭髪が、かつらのようにするりと脱げ落ちてしまう】

ジャック「人生で必要なことは全部学校で教えてもらったっての!」

黒服「この野郎!」

【ジャックはそのままアパートの非常用ハシゴを上る。かつらを落とした1人は、髪型をセットしている】

黒服3人組「あいつ逃げるぞ、兄弟!」「思ったよりタフだな」「早く追うんだ、兄弟。俺も後を追う。すぐに任務に戻る」

【ジャックを追ってハシゴを上る2人の黒服。一方、屋上に着いたジャックは、武器になるものを探し回る】

黒服2人「俺たちからは逃げられないぞ、人間!」「俺たちは人間のように傷つかないし、疲れもしない」

ジャック「頼むぞ、頼むぞ、頼むぞ…。これだよ」

【大きな角材を見つけたジャック】

ジャック「早く登ってこい! こっちには…おっと、そこか」

【黒服1人が頭を出したところに、思い切り角材を叩きつける。黒服はハシゴから転落した】

黒服「良くない展開だな、兄弟」

下にいる黒服「よし。兄弟よ、髪型がなおったぞ、これで人間らしく見える。いま行く…ぞ」

【髪型を整えた黒服の上に、ジャックにやられたもう1人が転落してきた。すると、片方の足が1本折れてしまう】

【ジャック、ハシゴに残っているもう1人に聞く】

ジャック「オーケー、次は? もう上がってこないのか?」

黒服「ああ、取引はいったん保留することに決めたよ、たった今な」

ジャック「なら5分やる。下へ降りて、お前らの兄弟とやらを病院へ連れて行くんだな。もう戻って来るなよ」

黒服「また会うだろう、ジャック・ホーナー。間違いなくな」

【話し合いながら、3人組はその場をあとにする】

黒服3人組「体は無事か、兄弟」「ほとんどは。落下中に足を壊してしまったようだ」「頭がクラクラするが無傷だ」

黒服3人組「急いでこの付近から立ち去らなければ」「確かに。人間どもが騒ぎを聞きつけて集まってくる」「ルー、お前の壊れた足はどこだ?」「放っておいていい、ブラザー・ヒュー。簡単に取り換えられる」「そうだ。修理のために隠れ家に戻ろう」「今すぐにな」

黒服3人組「隠れ家へ行く前に銃を手に入れよう」「賛成だ。今分かったことだが、我々はそれを先に考えるべきだったな」「同意する。この奇妙な世界に人間たちは、銃器にしか敬意を示さないようだ」

【場面転換。オフィスでビグビーとスノウが話し合っている】

ビグビー「俺がいない間、赤ずきんから目を離すなよ。あいつは今日、どこかのタイミングで帰ってくるだろう。たぶん、幾人かのフェイブルズがそれを確かめにくる。そうなったら彼女は、悲痛な犠牲者として振る舞うだろう。俺やブルーみたいな卑劣漢におとしめられた、とな。みんなからの注目を集めるための、有利な点が欲しいに違いない」

スノウ「本気で彼女がスパイだと思ってるの?」

ビグビー「彼女がここに来たのは、いささか…奇跡的すぎる」

スノウ「そうね。でもそれを言うなら、フェイブルタウンの存在そのものが奇跡的よ」

ビグビー「カナダの<門>は200年近く閉ざされていたんだぞ、それも反対側から、つまり魔王軍の手によってだ。俺たちじゃない。なら誰がそれを開けたんだ? 俺はそれを確かめに行く。君は俺がいない間、赤ずきんを見張っていてくれ」

ビグビー「赤ずきんは俺たちの組織構成を知りたいはずだ。誰がいて、ホームランドのために何を計画しているのか、そしてどれくらいの軍事力があるのか」

スノウ「じゃあ彼女の質問には、一般的なことだけ答えておく。これまでずっとタウンを運営してきたのよ、ダブルスピークなんてどうってことないわ」

ビグビー「それと、どんなことがあっても、彼女にフェイブルタウン憲章にはサインさせるな。まだ赤ずきんに大赦による庇護を与えるわけにはいかんからな」

【そのとき、オフィスに満身創痍のジャックが入ってきた。手には、あの黒服の壊れた足をつかんでいる】

ジャック「ビグビー、話がある! 強盗事件の報告だぜ」