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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.4 "March Of The Wooden Soldiers" (翻訳その19)

Fables vol.04

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【負傷者を乗せた担架が、医療班によって運ばれていく】

医療班「通してくれ」「どけどけ!」

【ウッドランド・ビルの内部に入る医療班。そこではピノキオとジャックが言い争いをしている】

ピノキオ「話せ、バカ! どうなってるか見たいだけだよ!」

ジャック「ダメだ。ビルの中の安全な場所にいとけ」

ピノキオ「お前も一緒について来ればいいだろ」

ジャック「俺もまだここに残る」

ピノキオ「弱虫!」

ジャック「うるさい!」

【急ごしらえの救護室には人間・動物問わず、何人ものフェイブルズが寝かされている。すでに遺体袋も何体も並んでいる。部屋の中央ではスウィンハート医師が手当てを行っている】

医療班「スウィンハート先生! 重傷です」「どこに置けばいいですか?」

スウィンハート「部屋のどこでもいい。この患者を終えたら、もう一度トリアージを行う」

【場面転換。司令部のスノウとフライキャッチャー。スノウは双眼鏡で戦場の様子をうかがっている】

スノウ「やられたわね」

フライキャッチャー「何がです?」

スノウ「黒服たちは、倒れた仲間から使えるパーツを拾って、それを別の兵士に付け替えているのよ。長く戦えるわけだわ」

【見れば、片腕を失った黒服に、別の黒服が新たな腕を取り付けている】

スノウ「クラクションで合図を送って、大型兵士たちを下がらせるのよ。それと、ローズにクラーラを投入するよう伝えて。木彫りの時間は終わりよ」

【戦場のグリンブルらが合図に気づく】

グリンブル「合図だ! スクラムを組め」

ビースト「おう!」

ローズ「行きなさい!」

【ローズが合図を飛ばすと、クラーラが飛び立つ】
※クラーラはかつてドラゴンだったカラス。ドラゴンの名残で口から火炎放射が可能。

ブルーボーイ「行くぞ! 道路から離れるんだ、今すぐ!」

【退避しようとするブルーボーイと三匹のクマたち。そこへ黒服らが銃弾を浴びせる。子グマのブーが銃弾に倒れる】

母クマ「ブーちゃん!」

【飛び立ったクラーラは、道路にいる黒服たちに上空から強力な火炎を吹きかける。道路は燃え上がる黒服たちで火の海と化す。それを見ているのはピノキオ】

ピノキオ「なんてことするんだ、スノウ!」

ジャック「部屋に戻れ、アホ」

ピノキオ「彼女は分かっちゃいない! あいつらは俺と同じように作られてるんだ。堅木からできてるんだよ。そりゃ最後には燃え尽きるさ。でもすぐじゃない。それまであいつらは歩けるし殺しもできる。触ったものをなんでも燃やせる。スノウは200体以上のヒューマントーチを作ったようなもんだぞ!」

【ピノキオの言う通り、黒服たちは激しく燃えながらも立って会話を続けている】

黒服たち「なんと無慈悲な新展開だ」「我々は、どうしようもないほdの不運に見舞われたようだぞ」「だが、敵をとらえる時間はありそうだ」

黒服「“肉”どもを料理してやろうじゃないか、兄弟」

ピノキオ「行けよ、ジャック! スノウに何が起きてるか報告しろ!」

【ジャックから離れるピノキオ】

ピノキオ「これじゃ狂気そのものだ! 俺だけがこれを止められるんだ! 戦うのはやめろ! やめろ!」

【戦線へと駆けつけるピノキオ】

コール老王「撃ち方やめ! あの少年に当たる!」

ピノキオ「戦いうのは終わりだ! 俺だ、ピノキオだ! 命令だぞ! 戦うのはやめるんだ!」

【黒服たちの前に飛び出すピノキオ。しかし黒服たちはそれに気づかず、斧でピノキオの首をはねてしまった】

黒服「黙れ!」「今のは誰だ? 俺たちと知り合いみたいな口ぶりだったが」「知るかよ。こんな炎の中じゃ、ほとんど見えないからな」「人間どもの頭の中なんて推測もできん。あいつらは全員マヌケだからな」

【最悪の事態に気づいたスノウ】

スノウ「ああ、うそでしょ。大失敗だわ。グループリーダー全員に通達、可能なら消火活動を行うこと。できないなら、ブルフィンチ通りの両側の建物内に撤退すること」

フライキャッチャー「いま伝えてます!」

スノウ「裏道を通って撤退させるのよ。燃え盛る兵士どもの間は避けること。それと13階につないで、今すぐ!」

【13階では魔法使いたちが集まって呪文を唱え続けている。そこへスノウからの緊急電話。魔法使いのリーダーである魔女フラウが応える】

スノウ「雨を降らせて! 豪雨を!」

フラウ「しかしながらミス・ホワイト、現世人の眼をあざむくことに集中するよう、我々に明言されたでしょう」

スノウ「豪雨が降れば現世人たちは室内に入って、私たちのことにも気づかれなくなる。議論の余地はないわ。命令に従いなさい。私がムカつく相手をどれだけ罵倒するか、知りたくはないでしょ」

【電話を切ったフラウは、部屋から出て行く】

フラウ「まったく、なんて言いぐさだい。好きなだけ降らせてやるとするか。ここはアタシ抜きでも大丈夫だろ」

魔女「どこにいくの?」

フラウ「ちょっと外にね。とある恥知らず女に、ふさわしいレッスンを受けさせてやるのさ」

【一方、戦場では消火活動が行われている】

タウンの住民「オーケー、ホースの用意はいい。水を出せ」

【消化ホースを構えた父クマと母クマ】

母クマ「これは私のブーちゃんの分よ、化け物ども!」

【コール老王とプリンス・チャーミングも、戦線へと向かう】

コール老王「雨はまだ降らない! ここで戦わなければ、我々の負けだぞ!」

プリンス「やつらを切り倒せ! ビルに入れさせるな!」

コール老王「勇気を示すのだ!」

【しかしその時、あたりに強い風が吹き始める】

プリンス「ん? 待て、市長! 伏せるんだ!」

ローズ「何なの!?」

【次の瞬間、暴風があたりを吹き抜ける。黒服たちは激しく吹き飛ばされ、何百体もガラクタのように積み上げられた。もちろん、火は消えている】

ビグビー「バースデーケーキにしては、キャンドルが多すぎだな」

コール老王「ビグビー!」

【暴風は、オオカミの形態になったビグビーのしわざだった】

ビグビー「遅れてすまない、みんな。息を吹きかけてしまったか? 狙いをつけるのは簡単じゃないんでな。火の取り扱いには、何にもまして気を配った方がよさそうだ」

【一方、ビグビーがやってくる少し前のこと。13階から出たフラウは、ウッドランド・ビルの最上階にある市長のペントハウスにいた】

フラウ「誰かいるかい? いないね、よし。ここならよさそうだ」 

 

Fables Vol. 4: March of the Wooden Soldiers

Fables Vol. 4: March of the Wooden Soldiers