The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード11を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード11 "Skeltons in the Closet"

テンプル島が敵の手に落ち、評議会も制圧されたことで、共和城はイコーリストたちの支配下に置かれた。ヒロシ・サトウは、広場に集まった人々に向かって「ベンダーたちの暴政は終わり、アバターも逃げ出した。イコーリストは連合軍の艦隊を打ち負かし、ベンダーのいない世の中をつくる」と説く。

それを聞くのは、イコーリストに変装したコラとマコ。コラとチーム・アバターは、テンプル島襲撃以来、共和城のホームレスたちが暮らす地下の隠れ家に身を寄せていた。その晩、コラはマコと会話をする。「数か月前まで南極でアバターの訓練をしていたのに、今は戦争の真っただ中にいる。信じられない」とコラ。マコは「誰だって将来のことはわからないさ」と答え、「君がいない世界も想像できない」と伝える。見つめあう2人だったが、コラはもう寝ようと告げる。

翌日、ついに連合軍の艦隊がやってくる。海岸からそれを眺めるコラたちだが、イコーリストの軍勢は見当たらない。旗艦に乗るアイロー将軍も何かがおかしいと気づく。次の瞬間、機雷の攻撃を受ける。同時に、山の向こうから軽飛行機の編隊が襲来する。

機雷と軽飛行機が落とす爆弾で身動きが取れなくなる連合軍艦隊。コラは海に飛びこみ、艦隊の助けに向かう。アイローは甲板に出て火のベンディングで果敢に軽飛行機を撃墜するが、多勢に無勢、海中へ転落してしまう。コラは彼を救出して隠れ家へと戻る。

アイローは、イコーリストたちの戦力が予想以上だったことを認め、連合軍第二部隊への救援を決める。彼はホームレスらが隠し持っていた電信を通じて、連合軍司令官のブミ(テンジンの兄、アバター・アンの長男)に救援のモールス信号を送る。

その後、アイローはボリン、アサミとともに第二部隊が来る前に飛行場を攻撃しに向かう。一方、コラはアモンにやり返すときがきたとして、彼との直接対決を望む。マコもコラに同行し、テンプル島へと向かう。

変装してテンプル島へと忍び込んだコラとマコは、隠れてアモンを待ち伏せしようと判断。寺院内部へと向かう。その途中で、共和城のアリーナでアモンによる演説会があるとの情報も得る。

待ち伏せのため、2人が寺院の屋根裏へと上がると、そこにはアモンによって牢屋に入れられたタラクがいた。「なぜあなただけが特別に捕らわれているのか」と問うコラに対し、タラクは「私がアモンの弟だからだ」と答える。驚く2人に対し、タラクは自分の過去を語って聞かせる。

稀代の犯罪王にしてブラッドベンダーだったヤコンは、アバター・アンに捕らえられたのち、刑務所から脱獄した。彼は整形手術によって顔と身分を変え、北極の水の部族へとやって来た。ヤコンはそこで部族の女性と結婚し、2人の兄弟をもうける。それが、のちのアモンであるノアタクとタラクだった。

一家はごく平穏に暮らしていた。しかしノアタクとタラクが10代になり、水のベンダーとして目覚めると、ヤコンは彼らを特訓するようになった。ヤコンは2人だけに過去の秘密を聞かせ、自らのベンダー能力をうばったアバターと共和城への復讐こそが、兄弟に課せられた使命だと力説する。

それからノアタクとタラクは、ヤコンから過酷な訓練を受ける。ブラッドベンディングの能力にも目覚め、父と同じく満月が出ていないときでも、その能力を使えるようになった。特にノアタクの才能はすさまじく、軽く手を動かすだけで5匹のオオカミを同時に意のままに操れるほどだった。

しかしあるとき、息子たちを復讐の道具としか見なくなったヤコンに対し、ノアタクがついに反発。父親をブラッドベンディングで打ち倒すと、そのまま失踪した。母は悲しみに打ちひしがれ、ヤコンもまた息子を失ったショックから抜け出せないまま数年後に姿を消した……。

タラクの過去を聞いたコラは、「私が聞いた中で一番悲しい話だ」とつぶやく。タラクはコラに対しておこなった無礼を謝罪した。そして、「アモンは、過去の不幸と、世の中の悪のすべてがベンダー能力に起因していると信じている」と話し、血流を操ることで他者のベンダー能力を除去しているのだろうと説明した。

話を聞いた2人は、この事実を演説会で皆に暴露すれば、アモンを支持する人もいなくなり、イコーリストたちの革命も失敗するはずだと確信。コラは演説会場へ向かう前にタラクを牢屋から出そうとするが、タラクは「私の逃亡が知られれば、君たちの計画も頓挫するかもしれない」としてこれを拒否。そしてコラに対し、「君の手でこの哀れな物語を終わらせてくれ」と頼むのだった。