The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(9)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード9を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード9 "The Guide"

東の気の寺で休暇中のテンジンたち。ジノーラが数匹のトンボウサギ(トンボの翅を持った空飛ぶウサギ。精霊の一種)と遊んでいるが、テンジンの目には見えない。テンジンは子ども達に「島には今のうちに訪れておくべき古い遺跡がたくさんあるぞ」と話す。退屈そうな反応を占めるイッキやミーロ。

そのとき、入り口からコラがやってくる。突然の来訪に驚く一同。コラはこれまでの経緯を話す。ウナラクの計画によって水の国の内戦が勃発し、北の精霊門まで開かれようとしていること、アバター・ワンの記憶をたどったこと、調和収束の日までもう時間がないこと……。テンジンは、ウナラクの目的はヴァートゥーを解放することだろうと推測する。「以前から野心的だとは思っていたが、これほどとは」。そう話すテンジンに、自らの行いを責めるコラ。テンジンはそれを慰める。

ウナラクを止めるためにも、南の精霊門を封じなければならない。しかしウナラクの部隊が厳重に防衛しているだろう。「それならば、精霊界側から門に近づき、閉じるしかない」。コラの決断に、テンジンは彼女を精霊界まで導こうと話す。

一方、南極ではウナラクとエスカ&デズナの親子が、南の精霊門から精霊界に入る。北の精霊門を開くためにはアバターの力が必要だが、きっと何か手があるはずだと話すウナラク。

共和城。ボーリンは相変わらず映画の撮影を続けている。ヴァリックを探してやってきたアサミとマコ。マコは、ヴァリックの会社が製造する爆薬の起爆装置が、文化センター爆破事件の際に見つけたものと同一だと話し、ヴァリックを問いただすべきだと話す。そんなマコを、アサミとボーリンは疑いすぎじゃないかとなだめる。一人でヴァリックを探すマコのもとに、ヴァリックからの使いがやってくる。

再び気の寺へ。コラはテンジンとともに、精霊界へ入るための瞑想を行っている。しかしどれだけ瞑想しても精霊界へと入る気配はない。実は、テンジンも精霊界に行ったことがないというのだ。その言葉に驚く一同。

ジノーラが見えない何かと話しているシーンを目にしていたカイアは、彼女が何か手がかりになるかもしれないと話す。「ジノーラはまだ幼いうえに精霊界について学ぶべきことも残っている。危険だ」と話すテンジン。しかしカイアにうながされ、ジノーラはトンボウサギたちに姿を現すよう話す。すると、ジノーラ以外のものにもトンボウサギが見えるようになった。

ウナラクたちは、精霊界側から北の精霊門を開けようと試みていた。アバター・ワンの手によって封じられた精霊門に、水の激流をぶつけるウナラク。エスカとデズナに手を貸すように命じる。しかし、デズナが水流をぶつけたとき、精霊門からエネルギーがほとばしり、その体を吹き飛ばす。エスカはデズナに駆け寄り、治療が必要だと判断するが、ウナラクは精霊門を開けるほうが重要だと答える。エスカはデズナとともにその場を離れる。ウナラクはさらに激流をぶつけるも、精霊門はびくともしない。

ヴァリックと一対一で話すことになったマコ。ヴァリックは、南の水の国の船舶が襲われた事件について若い警察官が調査していることを耳にしたと話す。「世界は常に危険に満ちている。マコが私の会社の警備主任に就けば、アサミとボーリンの安全は保障されるだろう」。ヴァリックのやんわりとした脅しを拒否し、マコはその場を後にする。

コラたちは飛行バイソンに乗って、トンボウサギたちのあとを着いていく。父の不機嫌な様子に気づくジノーラ。カイアは「プライドが少し傷つけられたのかもね」と話す。コラも、ジノーラが単に幸運に恵まれていただけと話す。

飛行バイソンは古い遺跡のある谷底に到着した。精霊の力を強く感じると話すジノーラ。テンジンによれば、何世紀も前に使われていた瞑想場だという。テンジンは清めのお香を焚き、気の技で周囲を浄化する。すると、遺跡の地下の穴から蝙蝠型の闇の精霊たちが出現した。慌てる一度だったが、コラはスピリットベンディング(闇の精霊たちを鎮静化させる水の技の一種)でその場を切り抜ける。

闇の精霊たちが消えると、遺跡を覆っていた穢れも浄化される。ウナラクからスピリットベンディングの技を教わったと知り、テンジンは「私はコラを精霊界へ導くことすらできていない」と述べるが、コラは「ウナラクは私利私欲に従っただけ。あなたは本当に私のことを考えていてくれる」と答え、かつてウナラクのもとに走ったことを謝罪する。テンジンはそれを受け入れ、再び精霊界へ入るための瞑想を始める。

再び共和城へ。マコのアパートを訪ねるアサミ。一緒にディナーでもどうかと誘うが、そこへリン・ベイフォンと、刑事のルー&ガンのコンビがやってくる。以前、無断で三威会と組んでおとり捜査したことがバレたのだ。「三威会のメンバーによれば、フューチャーインダストリーズの倉庫襲撃の際、マコに手助けしてもらったのだそうだ。信頼性に欠ける証言だが、捜査はしなければならない」。そう話すリン署長。ルーとガンがマコの部屋を探すと、爆薬と札束が見つかった。アサミの抗議もむなしく、マコはその場で逮捕されてしまう。マコはアサミに、ヴァリックの手引きだと言い残し、連行されていく。

東の気の寺へ。浄化した瞑想場で瞑想を続けるテンジン。しかしやはり精霊界へ入る気配はない。カイアはテンジンに、「あなたはコラを精霊界へと導く運命ではなかっただけ、代わりにジノーラがいる」と話す。娘を危険な目に合わせたくないテンジンだったが、もう時間があまり残されていないこと、そしてジノーラ自身の決意もあり、役目を譲ることを受け入れる。「ジノーラと精霊界に行きなさい。その間、2人の身体は私たちが守ろう」と話すテンジン。しばらくの瞑想ののち、コラとジノーラの精神は、精霊界へと到達する。

同じく精霊界にいるウナラクは、ワンに封じられたヴァートゥーのもとを訪れていた。北の精霊門の開放に失敗したと話すウナラク。しかしヴァートゥーは「まだ失敗ではない。アバターは生きている」と告げる。コラが死んだものと思い込んでいたウナラクは驚き、すぐに彼女を見つけると話すが、ヴァートゥーは「アバターがお前を見つけるのだ」と返答する。そしてラーヴァの存在だけでなく、コラが精霊界に入ったことも感知していると話す。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(8)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード8 "Beginnings, Part 2"

昏睡状態にあるコラを見て、神官たちは不安げだが、老女の神官は「アバターの記憶と結びつくことで、彼女は過去と対峙することになる」と話す。そして引き続き、原初のアバターであるワンの記憶をたどるコラ。

闇の精霊ヴァートゥーを解き放ってしまったワン。彼はラーヴァに、ヴァートゥーを再び捕らえる手助けをさせてほしいと話すがラーヴァは二度と干渉するなと答え、その場を去る。

仕方なく、旅を続けるワン。精霊たちから言われていた通り、気の技を操る人々が住む、別の街を見つける。自らの故郷と同じように、獅子亀の甲羅の上に作られた街だが、故郷と違い、人々は小さな精霊たちとともに暮らしている。ワンは街の人々に歓迎されるが、そのとき、おとなしかった精霊たちが急に凶暴化し、人々を襲いだした。見れば、ヴァートゥーが現れ、悪影響を及ぼしているようだ。ヴァートゥー追いかけてきたラーヴァがそう説明する。ワンは火の技を使って人々を守る。ヴァートゥーは「調和収束(ハーモニック・コンバージェンス)の日に、貴様を打ち倒すのが楽しみだ」とラーヴァに話し、闇の精霊たちを引き連れてその場を去る。

ワンは自分の犯した過ちを償うため、ヴァートゥーを捕らえることを決意する。その力を得るため、街を支える獅子亀に気の技を操る力を授けてほしいと話す。獅子亀は「一人の人間に複数のベンダー能力が与えられたことはない」とためらうものの、ワンの決意に触れ、気の技を授けることにする。その代わり、ラーヴァの指導を受けながら、気の技をマスターしなければならないと話す。ラーヴァは、自分ひとりではヴァートゥーを倒せないとし、仕方なくワンと行動を共にする。

ラーヴァは、ワンに調和収束について説明する。ラーヴァ曰く、調和収束は1万年に一度起きる超自然的なイベントで、南極と北極の精霊門がひとつになる日だという。その日、ラーヴァとヴァートゥーが戦い、勝ったほうがその後の世界の運命を決めるのだ。光と影は表裏一体であるため、ラーヴァもヴァートゥーも、お互いを完全に滅ぼすことはせず、拘束し・封印しようとするだけだ。しかしそれでも、ヴァートゥーがラーヴァを封印すれば、次の1万年間、世界は暗黒に包まれて滅びの運命を歩むことになるだろう。

調和収束のその日まで、残すところあと1年ほどしかない。ワンは、修行しながらほかの獅子亀を探し、水の技、土の技も身に付ける。その過程で、ワンの体内にラーヴァが宿ることで、大幅に能力が向上することもわかる。

調和収束の日が近づいてきたある日、ワンは故郷の友人たちが、火の技を使って森林を切り開いている現場に遭遇する。再会を喜ぶワンだったが、その開拓地は、人間と精霊との争いの原因になっていた。森を荒らされて激怒する精霊たちが現場に大挙し、人間たちと一触即発の状況になる。タイミングの悪いことに、そこへヴァートゥーが現れ、精霊たちは闇の精霊へと変化する。ワンはラーヴァを体内に取り込み、ベンダー能力を使って両者を鎮めようとするが、ラーヴァとの融合に不慣れなため、すぐに気を失ってしまう。結局、争いを鎮めることはできず、ワンとラーヴァはその場から退却する。

ヴァートゥーが世界に怒りと破壊、混沌を広めるにしたがって、ラーヴァの能力は日に日に弱くなっていく。調和収束の日、ワンとラーヴァは南極の精霊門を訪れ、精霊界に入る。そこへヴァートゥーが現れ、ワンとヴァートゥーとの戦いが始まる。怒りや破壊といった負の感情を吸収して強大になったヴァートゥー。ワンはラーヴァと融合して対抗するものの、精霊の力にワンの身体が耐えられなくなっていく。

戦いのさなか調和収束が始まり、南極と北極、それぞれの精霊門が融合。精霊門に膨大なエネルギーが集まる。このままでは勝てないと悟ったワンは、そのエネルギーを利用するという危険な賭けに出る。ワンの手が精霊門に触れると、膨大なエネルギーが体内に流れ込んできた。ワンはアバターの覚醒状態に入り、地・火・気・水の4つの力でヴァートゥーを拘束。そしてそのまま、“時の樹”と呼ばれる巨木のうろに封じこめることに成功する。

ヴァートゥーを封じたワンは、人間界と精霊界の両者のバランス役となることを決める。その最初の一歩として、人の世に住む精霊たちを精霊界へと帰還させた。そして人間が物理的に精霊界を訪れることができないように、精霊門を閉じた。また獅子亀たちも、世界が新たな時代に突入したこと、守護者としての獅子亀の役割は終わりを迎えたことを、人間たちに告げる。ワンは世界の調整者として残りの人生を過ごすことを決めるが、ベンダー能力を得たこと、そして異なる文化を持つ人々が交わることで、各地で大きな争いが続いた。

数十年ののち、戦場では老いたワンがまさに死の瀬戸際にある。ワンはラーヴァに、世界に平和とバランスをもたらすことができなかったと謝り、「ヴァートゥーを封じこめたあとでさえ、人の世には破壊と混沌が残り続けている」とつぶやく。ラーヴァは彼を慰め、常にワンとともにあること、そして世界に調和を取り戻すことを決して諦めないと告げる。ワンが息を引き取ると、その体から黄金色の光が立ち上り、新たなアバターへと受け継がれていった。

ワンの見せたヴィジョンは終わり、コラも目を覚ます。無事に記憶も取り戻せた。外に出ると、そこにはたくさんの飛行バイソンが育てられていた。百年戦争で絶滅したと思われたいたが、秘密裏にかくまっていたのだという。老女の神官はコラに、調和収束の日が数週間後に迫っていると告げる。コラは精霊門を閉じなければならないと告げ、飛行バイソンに乗って島を後にする。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(7)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード7を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード7 "Beginnings, Part 1"

神官たちに運ばれて島の寺院に連れてこられたコラは、老女の神官の指示のもと、瞑想状態に入る。精神世界の中で、コラは歴代のアバターたちと、無意識下の自分に出会う。しかしそれでも自らがアバターであることを思い出せない。不意に若い男性の声が聞こえる。姿を現したのは、歴代最初のアバターであるワンだった。ワンはアバターの成り立ちについて語る。

 

遥か昔、精霊たちの世界と人間世界は同じ次元に存在していた。人々は小島ほどの大きさのある獅子亀(獅子頭の亀)の甲羅の上に城下町を築き、その加護を受けながら生活していた。まだ人々にはベンダー能力はなく、ワンもまだアバターでもなかった。

友人のジャヤ、ヤオとともに貧しい生活を強いられていたワンは、街の物資を牛耳る有力者に反旗を翻すことを計画する。その手段としてワンが選んだのは、獅子亀の加護を得ることだった。人々は普段、精霊たちから身を守るため、街の外に出るときには獅子亀から火のベンダー能力を貸してもらうのだ。

ワンは獅子亀から火のベンダー能力を借り、それをもって有力者の家を襲撃するが、善戦虚しく破れてしまう。結局、ワンは街から追放されることになった。しかし、「街の外で精霊たちに襲われたら生きていけない」として、ベンダー能力はそのまま保持することを許される。

精霊たちの暮らす森の中をさまよい歩くうち、ワンは人語を話すアイアイの精霊たちと知り合う。本来、精霊と人間が親しくなることは滅多にないが、ワンが狩猟の罠にかかったネコジカ(ネコ頭の鹿)を助けたことで、精霊たちも彼を認めることにしたのだ。

数年の間、ワンは火の技を磨きながら、精霊たちとともに穏やかな日々を過ごした。しかし精霊たちの話によれば、ワンの住んでいた街以外にも獅子亀がおり、そこにも大勢の人々が暮らしているという。自分の街しか知らなかったワンは、精霊たちに別れを告げ、そこを目指して旅に出ることにする。同じ頃、かつての友人であるヤオは、街に住むことを良しとしない人々を束ね、ワンと同じようにベンダー能力を授けてもらって街の外へと進出する。

別の街を目指して旅するワンは、巨大な2体の精霊の争いに遭遇する。ワンは「お前たちの争いで周囲に大きな被害が出ている。すぐに争いをやめろ」と警告するが、2体は戦いをやめそうもない。そのうちの1体、赤黒い精霊がワンに言う。「私はこのラーヴァに1万年以上も拘束され続けてきた。もし私の味方だというのなら助けてほしい」。ラーヴァと呼ばれた青白い精霊は、その言葉に耳を貸すなと警告する。迷った末に、ワンはラーヴァの腕に炎を放ち、赤黒い精霊が逃げる手助けをする。

ラーヴァは、ワンが大きな過ちを犯したと咎める。ラーヴァは自らを光と秩序の精霊だと話し、あの赤黒い精霊こそが闇と混沌の精霊・バートゥーだと説明する。バートゥーを1万年もの間、拘束していたのは、そうすることでようやく秩序と混沌のバランスが取れるからだ。それが逃げ出した今、人間と精霊たちとの世界にはいくつもの混沌がばらまかれ、やがてそれは崩壊をもたらすだろう。ワンは自らの過ちがもたらした結果を知り、深くうなだれる。 

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The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(6)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード6を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード6 "The Sting"

ヴァリックの助言に従って、南の水の部族に装甲メカを売ることにしたアサミの会社「フューチャーインダストリーズ」。その荷を運ぶ貨物船が海上で襲撃される。爆弾が投げ入れられ、船長を含む乗組員らは命からがら逃げ出す。

南極。ウナラクは精霊門を通じて精霊界へと出入りしているようだ。それを見て驚くエスカ&デズナ。「アバターはどうした」と聞くウナラクに対し、エスカは海上で闇の精霊に襲われて死んだと答える。

ボーリンはヴァリックの誘いを受け、プロパガンダ映画『ノクタクの大冒険』に出演を続けていた。南の水の部族のヒーローとして、ヒロインのジンジャーを助け、悪の首領ウナラクを倒すという筋書きの劇中劇で、観客の反応は上々。気をよくしたボーリンは、ヒロイン役の女優ジンジャー(役名と本名が一緒)にアプローチするが、相手にしてもらえない。映画館でボーリンと話すヴァリックは、秘書のジュリから貨物船が襲撃されたと伝えられる。

会社の貨物を積んだ船が襲われたと聞き、警察署を訪れるアサミ。マコは、リン署長と船長の取り調べを通じて、襲撃には爆発物が使われたと知る。文化センターの事件でも爆発物が使われたと知るマコは、自らも取り調べ室に入り、船長にあれこれと問い詰めるが、大した証言は得られない。リンや先輩刑事らは、貨物船を襲撃したのは南の水の部族を妨害する北の部族だと疑うが、文化センターの事件で火のベンダーを目撃しているマコは、それは早計だと話す。しかし結局、リンはマコの立場があくまで警察官でしかないことを盾に、その話を打ち切る。

警察署から出たマコとアサミ。2人はヴァリックの提案のもと、襲撃者をおびきよせるため、おとりの貨物船を出すことにする。そのためには人手が足りないが、コラはおらず、ボーリンは映画撮影のため体を休めなければならないという。マコは苦肉の策として、かつてつながりのあった三威会(Triple Threat Triad)に協力を頼む。その見返りとして、ベンダー能力を封じられた幹部メンバーをコラに回復させること(かつてアモンに封じられた)、そしてフューチャーインダストリーズの新型車の提供を約束する。

おとり用の貨物船上で、マコは三威会メンバーであるピンと話している。ピンはマコに対し「アバターとのデートはどうなのか」とおちょくり、マコはコラとは別れたと白状する。それを聞き驚くアサミ。

事件があった海上まで来ても、襲撃者は現れない。不審に思ったマコは、三威会のほかのメンバーの会話をこっそりうかがうことに。案の定、三威会はマコとアサミを裏切っていた。三威会のボスらの会話によれば、マコとアサミを海上に足止めさせておけば礼金がもらえるという。

裏切りを知ったマコとアサミは、三威会の追っ手を振り切って、スピードボートで陸へと引き返す。フューチャーインダストリーズが狙われていることに気づいたアサミは倉庫へと向かうが、装甲メカの全在庫が盗まれた後で、中は完全にカラだった。会社の破産を目の当たりにしたアサミは、「これでもうおしまいだわ」と悲しみに暮れる。マコはあきらめるなと話すが、アサミは誰かの助けにすがるように、彼に口づけする。驚くマコ。アサミは慌てて謝る。マコは証拠を探すため、その場をあとにする。

翌日、マコはピンを捕らえ、バックにいるのは誰かと尋問する。しかしピンも黒幕は知らず、連絡係からマコ・アサミを足止めしておくよう依頼を受けただけだと言う。次にマコは、ヴァリックを訪ねて撮影所へとやってくる。現場にヴァリックはいなかったが、そこで爆破シーンの撮影に使われているリモコンタイプの起爆装置を目にする。それはまさしく、マコが文化センターの爆破事件で見つけた起爆装置と同じものであった。

ヴァリックの撮影所で、事件に使用されたものと同型の起爆装置がある……。ヴァリックへの疑いを強めたマコは、アサミのオフィスへと急ぐが、そこにいたのはそのヴァリック本人だった。アサミ曰く、ヴァリックがフューチャーインダストリーズの買収し、会社は再び破産を免れることができたのだという。マコに犯人の手がかりはどうかと尋ねるアサミ。彼女の問いかけに対し、マコはヴァリックを見据えて「すぐ近くにまでたどり着いている」と答える。

一方、闇の精霊に襲われたコラは、火の国の南方にあるバーンティ島の砂浜に流れ着いていた。神官と思しき人たちに救助され、彼女は意識を取り戻す。神官の男性から「どうやってこの砂浜に?」と問いかけられるが、コラには何も思い出せない。コラはそのまま、疲れ果てるように砂浜に倒れ込んでしまう……。 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード5を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード5 "Peacekeepers"

父のアドバイスを受け、共和城(共和国の首都)へと戻って来たコラたち。連合共和軍の支援を取り付けるためには、共和国大統領・ライコーと面談しなければならない。が、その前に、コラは南の水の部族がおこなう平和デモに参加し、北の部族に対して撤退を訴えかけることにする。マコは「南北のどちらか一方に立つのは危険だ」とアドバイスするが、コラは耳を貸さない。ヴァリックは近々、大統領と面談する機会があると伝える。マコは本来の警官の仕事に、アサミは会社の経営状況を見るために自社へと戻っていく。また、ボーリンはヴァリックに誘われて彼についていく。

南極ではウナラクが精霊門の警戒増強を指示している。そしてエスカとデズナに対し、コラを連れ戻すよう伝える。北極の精霊門を開くことができるのは、アバターだけだからだ。ボーリンに逃げられたエスカは、コラが未来の夫を盗んだと怒りを見せる。

そのころ、気の寺ではミーロが飛行キツネザルのポキをしつけている。しつけというよりも遊んでいるようなそのやり方に、テンジンは正しいペットのしつけ方を教える。

その晩、平和デモの先頭に立つコラ。北極出身の水の民とおぼしき人々は、沿道からコラを非難する言葉を投げかける。マコは行進が向かう先の文化センターで警備を続けていた。と、そのとき、文化センターの裏口から怪しげな男たちが飛び出してくる。追いかけるマコに対して火の技で応戦する男たち。彼らが手元のリモコンでスイッチを入れると、センター内部で激しい爆発が起きる。コラと合流するマコ。北の部族をうたがうコラに対し、犯人は火のベンダーだと告げる。

同じころ、プロベンディング会場へ来賓としてやって来たヴァリックとボーリン。インタビューされるボーリンの話しぶりから、ヴァリックは「君の転職を見つけた」と話す。

翌日、コラはヴァリックとともにライコー大統領と面談する。連合軍の支援を希望するコラに対し、複雑な外交問題に発展しかねないとして大統領はそれを却下。爆発事件のせいで両部族の緊張はピークに達しているとヴァリックも口添えするが、それでも意見を変えない大統領。コラは憤慨して大統領府をあとにする。

そのままマコのアパートへとやって来たコラ。大統領の決定について不満を述べるが、マコは「連合国の戦争じゃないから仕方ない」と言う。コラは「あなたは何も手助けしてくれないじゃない」と怒りをあらわにするが、マコは「警官としてできることをやるだけだ」と反論。コラは怒って部屋を出ていく。

ヴァリックのヨットにやって来たコラとアサミ。戦争を回避しつつ、アサミの会社を倒産から救うため、ヴァリックは3つの提案をする。1つ目、コラは親交があるアイロー将軍に直接掛け合って、連合軍を動かしてもらう。2つ目、アサミは会社を通じて南の水の部族に装甲メカを売ることで利益を上げつつ、北へのけん制とする。3つ目、ヴァリック自身は、ボーリンを主演としたプロパガンダ映画を撮る。映画の主人公は、南の水の部族の英雄ノクタクだという。

主役扱いに気をよくしたボーリンは、アパートに戻ってヴァリックの提案をマコに話す。マコは「アイロー将軍に直談判するのはリスクが大きすぎる」と話す。ちょうどそのとき、爆発事件があった際に目撃した男の顔を、警察資料の中から発見。警察署へと向かう。

署長のリンに容疑者が特定できたと伝えようとするマコだが、署長室には大統領が訪れていた。マコは刑事であるルーとガンに、容疑者の男が特定できたと伝える。マコによれば、男は火のベンダーで構成されたギャング「アグニ・カイ・トライアド」のメンバー。しかしルーとガンは「犯人は北の水の部族に決まっている」として真剣に扱わない。また、マコが現場で見つけた爆弾のリモコンスイッチについても、おざなりにしているようだ。リンとの話を終えた大統領は、警察署から出ていく途中、マコの姿を認める。マコがコラと付き合っていることを知る大統領は、「アバター・コラとヴァリックが何かよからぬことをたくらんでいたら、知らせてくれ」と言う。マコはしばし逡巡したのち、ボーリンから聞いた話を彼に伝える。

コラはアイロー将軍に直談判しているところだった。アイローはコラに協力を約束すると応じるが、まさにそのとき大統領がその場を訪れ、アイロー将軍に許可なく連合軍の動かすことを禁じる。意気消沈するコラに対し、アイローは「火の国へ行って女王と祖父(=ズーコ)に談判してみてはどうか」と話す。

ヴァリックとボーリンはプロパガンダ映画の撮影に取り掛かっていた。そこへナーガに乗ったコラが訪れる。火の国に向かう間、ボーリンにナーガを世話してもらうためだ。ライコー大統領のせいでアイローから支援を得られなかったと説明するコラに、ボーリンはマコに計画を話したとこぼす。

コラは警察署に駆け込み、マコに「私と私の家族を裏切った!」と食って掛かる。マコも自らの仕事の責務について怒鳴り返す。お互いにやるべき仕事があり、それがお互いの仕事の邪魔をしていることに気づく2人。「つまり、私たちはもうおしまいってこと?」と聞くコラ。マコはためらいながらも「そうだ」と答える。コラは涙をこぼし、その場を走り去る。

ヴァリックのスピードボートを借り、コラは火の国へと向かう。その途中の海上で、エスカとデズナの襲撃を受ける。激しいベンダー戦が繰り広げられるが、突如、海の中から巨大な闇の精霊が浮上し、コラに襲い掛かる。闇の精霊に飲み込まれ、海中へと消えるコラ。それを見届けたエスカとデズナは、その場を去る。 

The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(4)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード4を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード4 "Civil Wars, Part 2"

ウナラクの部隊に捕らえられたトンラクとセンナ。両親が暗殺をたくらむなんてありえないと、コラは叔父に抗議する。ウナラクもそれに同意しつつ、反乱グループの裁判は、最も信頼しているホター裁判官の判断にゆだねると話す。

一方、マコとボーリン、アサミはヴァリックのマンションの一室に招かれていた。ヴァリック本人が現れるのを待つ間に、エスカとデズナがやってくる。聞けば反乱を計画した容疑でヴァリックを捜索中なのだという。部屋にヴァリックがいないことを確かめてその場を去るエスカとデズナ。と同時に、巨大な動物のはく製のなかからヴァリックが顔を出す。ヴァリックはボーリンに札束を渡し、それで反乱グループの裁判を有利に運ばせるよう伝える。

そのころ、南の気の寺でイッキの探索を続けていたテンジン。どこからかイッキの声が聞こえてくる。駆け付けると、イッキは洞窟の中でスカイバイソン(空を飛ぶバイソン。気の民が住む一部の島にしか生息しない希少種)の子どもと一緒におままごとをして遊んでいる。イッキいわく、新しい兄弟姉妹なのだという。

南の水の国では、ウナラク暗殺を企てた反乱グループの審問が始まっていた。アサミに対して「何人かにワイロを握らせてきた」と得意げに話すボーリン。しかしそれは裁判と全く無関係の男たちだった。頭を抱えるアサミ。間の抜けたやり取りをよそに審問は始まる。ヴァリックが反乱を計画していた場所はどこか、その場に自分自身が居合わせたのか、ホター裁判官からの質問に答えるコラ。コラは両親の無実を訴えるが、審問は一方的に進む。結果、センナは無罪放免されたものの、トンラクを含む残りの数名は死刑を宣告される。驚くコラはすぐさま抗議するが、ウナラクがそれを制止。彼女に代わってホター裁判官に再考をうながす。その結果、全員が刑務所送りとなった。

テンジンはイッキの遊びに加わる。イッキは「カイアとブミにも来てほしかったな」と話す。テンジンは2人が来たら雰囲気が台無しになるだろうと話すが、イッキはカイアは優しくてきれいだし、ブミは面白い人だと返す。テンジンはジノーラもミーロもカイアやブミのように優しくて面白いのではないかと諭し、家族になることの難しさを説く。イッキもそれに同意する。スカイバイソンの子どもたちは2人のもとから離れ、親バイソンのもとへと飛び去って行く。

コラとセンナは、収監されたトンラクと面会する。逃げ出そうと話すコラに対し。トンラクは「北と南の戦争になってしまう」として、軽はずみな行動を抑えるように諭す。コラとセンナはいったん家に戻るが、悲嘆にくれる母の姿を見て、コラはホター裁判官に直訴することを決意。シロクマ犬のナーガに乗って、彼が運転する車を追跡し、問い詰める。コラとナーガの剣幕に驚いたホターは、ウナラクの命令に従っただけだと口を滑らせる。さらに問い詰めると、ホターは以前からウナラクの配下だったこと、トンラクがかつて北の部族から追放されたことも含め、すべてがウナラクの計画だったことを白状した。

気の寺のシーンへ。寺院内の、過去のアバター像が立ち並ぶ部屋。ブミは父親であるアバター・アンの石像の前に立ち、「親父が望むような気のベンダーになれなくてすまなかった」とつぶやく。父に認めてもらいたくて、連合軍に入り、世界の治安を守ってきたのだ、とも。背後で聞いていたカイアは、ブミに対して「父さんはあなたを誇りに思っていたわ」と話し、ブミを抱きしめる。ブミもカイアに感謝の言葉を述べる。

再びヴァリックのマンションの一室。コラは仲間たちにすべてウナラクの仕業だったことを説明する。かつてトンラクが北の部族から追放された件についても、ウナラクの手引きだったのだ。コラとマコ、アサミはトンラクを救出するため刑務所に向かうことを決意。そのとき、首に悪趣味なドクロのチョーカーをつけたボーリンが現れる。エスカと恋人関係を解消することはできたものの、今度は婚約相手として、このチョーカーを無理やりつけさせられたのだという。ヴァリックはボーリンに逃亡の手助けを依頼する。

トンラクが囚われている刑務所とやってきたコラたち。しかしトンラクがいた部屋は空っぽだった。「すでに北の部族のもとへ移送させた」と、現れたウナラクが話す。「あなたが望むのは南北の融和ではなく、権力だ」と非難するコラ。ウナラクは「南北間の内戦がおこれば、闇の精霊たちが南の部族を破壊するぞ」と話すが、コラはこれ以上ウナラクの言いなりにはならないと返答する。ウナラクはそんなコラをあざけり、「お前無しでも、すでに目的は果たした」と言い放つ。コラはウナラクに気の技で爆風をぶつけ、その隙に刑務所から逃げ出す。

トンラクたちを移送する船を追うため、一行はヴァリックのスピードヨットに乗り込む。港は北の部族の艦隊によって封鎖されていたものの、ヨットに備え付けられている軽飛行機、そしてコラのアバター能力を生かして、包囲網を脱出。北へと向かっていた移送船に追いつく。コラとマコが船に乗り込み、トンラクを含む反乱グループのメンバーを救出することに成功した。

一方、南の気の寺。テンジンとともに帰って来たイッキを、母のペマとジノーラ、ミーロが迎える。イッキをひとりぼっちにしたことを謝るジノーラとミーロ。イッキは2人の謝罪を受け入れ、また3人で遊び始める。テンジンもまたブミとカイアに対して、昨日の大人げない振る舞いを謝罪し、ブミとカイアもテンジンに自らの言動を詫びた。カイアは出発前に母(カタラ)からもらったという写真を2人に見せる。そこには生前のアンとカタラ、幼いブミ、カイア、テンジンの3人が写っていた。

ヨットの船上、コラからウナラクのしたことを聞かされたトンラクは、「弟を北の部族へと帰さなければならないな」とつぶやく。反乱グループのメンバーもコラもそれに賛同するが、トンラクは「コラは共和国へ向かって連合軍にこのことを報告し、南の部族側についてもらうよう説得してほしい」と伝える。同意するコラ。トンラクとほかのメンバーは浜辺に降りて、南の部族へと引き返していった。

共和国へ向かう船上、ようやくエスカから離れられたことを喜ぶボーリン。しかし水のベンダーが海上を猛スピードで追いかけてくる。望遠鏡で見るとまさにそのエスカ本人だった。ボーリンはヴァリックに頼み、その場を全速力で離脱してもらうのだった。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(3)

だいぶ放置してしまいましたが、再開します。2週に1回くらい更新できれば。The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード3を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード3 "Civil Wars, Part 1"

前回、南極の精霊門を開放したコラたち。しかし南の水の部族の街に戻ると、港には北の水の部族の戦艦が大挙して押し寄せていた。不安なコラに対し、北の族長であるウナラクは「暴走した精霊たちから人々を守るためだ」と話し、コラに北極の精霊門も開いてほしいと話す。

しかし南の部族の人々は納得しない。リーダーであるトンラクのもとにヴァリックをはじめとした十数名が集まり、話し合うことに。コラは集まった人々にウナラクの説明を伝えるが、みなは不信感をいだいたままだ。一方、ヴァリックは北の部族の行為は、南の人々の生活と財産、慣習をおびやかすものであり、団結して立ち向かうことを熱弁する。人々はその言葉に同意。トンラクは娘のコラに、「ウナラクに戦艦を退かせるよう説得してくれないか」と頼む。部族のためなら、と了承するコラ。

一方、南の気の寺で休暇中のテンジン一家。テンジンの兄・ブミ、テンジンの姉・カイアも交えて休暇を楽しんでいたが、娘のイッキの姿が見えない。テンジンはブミ、カイアとともに探しに行くことに。

南極ではコラがウナラクに面会する。コラは、南の人々が北の行為は侵略だと感じているとウナラクに伝える。「もし内戦になれば、精霊と人間との関係は崩壊してしまうだろう。しかしアバターであれば、南北の緊張関係も止められるだろう」とコラに信頼を寄せる。コラは自信がないと伝える。帰り道、コラは北の戦士たちと南の人々が小競り合いをしている現場に居合わせる。双方を取り持とうとするが、お互いに聞く耳を持たない。通りかかったトンラクの説得でようやく南の人々は退くが、コラはさらに自信をなくしてしまう。

再び気の寺へ。イッキを探すテンジン、ブミ、カイアだがなかなか見つからない。自分のせいだと自らを責めるテンジン。カイアは「ほかの仕事で忙しくて、子どもたちと過ごす時間が持てていないんでしょう。そういうところは父さん(アバター・アン)と同じよね」と小言を言う。

気落ちしたコラは、マコに誘われてディナーに行くことに。しかしボーリンとエスカ&デズナも加わったことで微妙な雰囲気に。エスカ&デズナは早々に席を離れる。マコは「さっさとエスカを捨てればいいってアドバイスしただろ」と告げるが、ボーリンいわく「別れようと言おうとしたら、手足を氷の手錠でロックされてピラニアの餌にされそうになった」と嘆く。

テンジンたちは、大きな滝つぼへ下る坂道でイッキのものらしき足跡を見つける。制止する声も聞かず、崖をつたってショートカットしようとするブミ。テンジンとカイアはベンダー能力で崖下まで安全に降りるが、案の定、ブミは足を滑らせて転落。頭をぶつけてしまった。

南極のシーンへ。家に戻ったコラに、母・センナが「父さんと何かあったの?」と問う。コラは精霊門へ向かう途上で、父親がかつて犯した大きな罪とそのために追放されこと身だったことを知ったと伝える。それをずっと隠してきたこと、自分はちゃんとアバターになりたいのに父親とテンジンとが自分を子ども扱いすることが嫌なのだ、「自分たちは、娘をごく普通の子のように育てたかった」と説くセンナ。コラは「でもこのままでは内戦になってしまう」と反論するが、センナは「南と北との間には、あなたが生まれる何十年も前から複雑な事情があるの」と話す。

コラはいら立ちを抑えきれず、再び家から出ていく。向かった先はウナラクの邸宅だが、衛兵たちが縄で縛られている。見れば覆面の男たちが気絶したウナラクを抱きかかえて逃げ出すところだ。コラは覆面グループに父親がいると思い込み、ウナラクを解放しろと説得する。当然、聞く耳を持たない覆面たち。

実力行使に出たコラは、すんでのところでウナラクを救出する。どうしてこんなことをするのかと男の覆面をはぐコラだったが、父と思い込んだその男はまったくの別人。男は「あいつは反乱に参加することを拒んだ」とトンラクを非難する。コラは、救出されたウナラクに対し「ヴァリックや反乱グループを牢屋に入れるのではなく、公正な扱いを与えてほしい」と頼む。

ぶつけたブミの頭を、水のベンディング能力で治癒するカイア。「あなたはベンダーみたいな能力はないんだから」と諭すが、ブミは「母親みたいに振る舞うな」と反発。一人だけ気の技の継承者となったテンジン、アンを亡くしたカタラを世話するカイア、長男なのにベンダー能力のないブミ…。お互いの立場を理解しあえない3人は、その場で口論になってしまう。テンジンはうんざりした調子で、「先に寺に戻ってイッキが帰ってきていないか確かめてきてくれ」と話し、カイアとブミはそれを了承。テンジンひとりでイッキの探索を続けることに。

再び家に帰ったコラ。そこに父の姿を認めたコラは、「父さんが反乱グループに加わったんじゃないかと疑ってしまった」と、涙ながらに謝罪する。トンラクもまた彼女に謝る。センナは 「いつかあなたがアバターとしての世界から必要とされる日が来る。そして私たち親の力は、もうあなたには必要なくなるでしょう」と語りかける。コラは「私にはいつだって、父さんと母さんが必要だよ」と答え、2人を抱きしめる。

家族が和解したのもつかの間、そこへウナラクがやって来る。ウナラクは衛兵たちに、トンラクとセンナを捕らえるように命じた。2人がウナラク暗殺を画策したというのだ……。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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