他者の幸福が許せない人

支援を求める難民や妊婦さん、生活保護受給者、在日外国人といった層を悪しざまに排撃する人って、「なりすましが~」とか「利権が~」とか正義漢ぶった理由づけしてるけど、要は単に「他者の幸福が許せない人」だよね。  

例のシリア難民のイラストレーターさんとかが分かりやすい。テロリストなりすまし説を後出しジャンケン的に持ち出してるけど、イラストに書かれてる文章は、紛れもなく、難民が助けられることへの嫉妬そのものだもん。

  

んで、こうした人々が攻撃対象にするのって、決まって自分と同レベルか、もしくは自分よりも社会的弱者な人よね。上位層とはケンカしないんだよ、勝てる相手しか攻撃しない。しかもほとんどの場合、徒党を組んでケンカをしかける。フェアじゃねえよな。 

皆さんの周りにもいるんじゃないですか、上を目指すのではなくて、自分と同レベルの他者の足を引っ張ってばかりな人。嫌だわー、ディザスタームービーで我先に逃げようとしたあげく周囲を巻き添えにして死ぬタイプだ。 

 

おまけに「わたしは誰にも助けを求めない、だからお前も誰にも助けを求めるな」みたいに変な理屈を押し付けてくるから始末が悪い。周りに助けを求めないのが当然だ、だから困難に直面しても耐えるのが正しい、という理屈。

別に「困難に耐えることを良しとする」のは個人の価値観だからいいよ。だけど、「お前も困難に耐えろ、耐えられないならお前が悪い」と押し付けてくるのなら、それはあまりにも他者への想像力と思いやりを欠いているでしょう。

 

なんで自分が利益を得られるわけでもないのに、他者の幸福をねたむのか。

結局、自尊心がないことのあらわれなんだろうね。健全な自尊心があれば、仮に他者が卑怯な方法で自分より良い境遇になったとしても、不平不満を感じたりはしない。感じたとしても、他人をどうこうする前に、自分自身をどうにかしようと試みる。それは、他人と比べたってどうにもならないと知っているし、認識のよすがとなる「ぶれない軸」を持っているから。

自尊心がない人は、他人と自分を比べてばかりで、その差にしか目がいかない。「あいつは自分より助けを受けている」「自分は支援を受けてないのに、あいつらは支援を受けている」。そんな気持ちが高じて、他者の幸福が許せなくなっていく。利権が~自作自演が~なりすましが~とか発言する。(ついでに言うと、自分に自信がないから、「同じ日本人として誇りに思う」とか平気で口にする)

 

あー、やだやだ。ホントにうんざりだよ。