転職について(1):転職するしないの判断基準、転職理由、事前の準備
前提
- この記事内に書いてあることは一般論です。「私の場合に応用するには?」を考えながら読んでみてください。
- 「なんとなく辞めて、なんとなく次の会社を選び、なんとなくまた転職する」というのが最悪の失敗パターンです。これを避けるため、「判断基準・判断軸を決める」ということを意識した内容になってます。
- 転職を決意しても、まずは在籍期間1年以上は耐えてみてください。1年未満での退職は、企業側に早期退職とみなされるケースが圧倒的に多く、書類選考で落ちるケースが増えます。「2020年1月入社~2020年11月退職」と「2020年11月入社~2022年2月退職」は3カ月差ですが、受ける印象が段違い。場合によっては2年未満でも早期退職とみなされるケースもありますが、肌感覚では10~15%くらい。
- ただし、犯罪や法令違反の片棒を担がされる(贈賄、建築基準法違反等)、身体的被害を加えてくる、給与の天引きがある、といったケースであれば即退職してOK。
- 「上司に嫌な人がいる」「仕事がキツい」くらいのフワッとした言語化しかできない状態であれば、まだ転職しないほうがいい。「上司のどこがどう・どれくらい嫌か(どれくらいなら耐えられるか)」「仕事のどの部分がどういう意味でどれくらいキツいのか(キツくないと思えるレベルはどこか)」、が分かったうえで転職しないと、同じ轍を踏む可能性が高い。
転職するしないの判断基準
- 仕事内容が好き・嫌い
- 人間関係がいい・悪い
- 給与待遇がいい・悪い
- 将来性がある・ない(仕事スキルが身につく、事業が伸びる等)
- 職場の住環境がいい・悪い(騒音、粉塵、汚染など身体的害の有無)
- 上記1~5のうちから「嫌い・悪い・ない」だったら絶対に耐えられない、というものを1つ選んでおく。そしてスマホのカレンダーにでもメモしておく。
- 1カ月たったら見直して、「嫌い・悪い・ない」と思うか考える。思うのであれば、「なぜ・どこが嫌い・悪い・ない」かを文章にしてみる。
- さらに1カ月たっても同様に「嫌い・悪い・ない」と思い、その「なぜ・どこが」を語れるのであれば、転職を決断してOK。
転職理由
- 転職理由を明確にしてから転職しよう。「~~が嫌だから」という理由が多いと思いますが、その「~~が嫌」の裏返しが転職理由になることが多いです。 「~~が嫌」があるためにできないことは何か? を考えてみてください。
- 【例】「営業が短納期案件しか取ってこないのが嫌」→「もっと1つのWebデザインをじっくり取り組みたい」
- 【例】「体育会的な営業スタイルが嫌」→「もっとロジカルで再現可能な営業活動を行いたい」
- 【例】「社長のえこひいきが嫌」→「社員の成果、頑張りを公正に評価する環境で働きたい」
事前の準備
- 「無収入状態」「金銭的なタイムリミットがある」といった状態での転職活動は避けることを強くオススメ。焦って決断を間違いがち。
- 3カ月後~6カ月後を目安に、「この日までに次の職場で仕事開始する」とゴールを決めておく。
- よほど仲の良い人でない限り、社内の人間に転職活動することは知られないようにする。
- 引き継ぎ資料を並行して作っておく。