転職について(4):求人票での注意点、よさげな求人

前提

  • この記事内に書いてあることは一般論です。「私の場合に応用するには?」を考えながら読んでみてください。
  • 「なんとなく辞めて、なんとなく次の会社を選び、なんとなくまた転職する」というのが最悪の失敗パターンです。これを避けるため、「判断基準・判断軸を決める」ということを意識した内容になってます。
  • 今回の記事は俺個人の意見も混ざっています。参考程度に。

求人票での注意点

  • 良い求人に見えても、「ここがこうなら要注意」というのを挙げます。
  • 月給に含まれるみなし残業代(固定残業代、固定残業手当とも言う。名称はいろいろ)の時間・金額が不明な求人。「月給25万円にみなし残業代が含まれます」「月給24万円に20時間分のみなし残業代が含まれます」などは要注意。月給にみなし残業代が含まれる場合、その時間・金額の表記はMUSTなので、それがない場合は怪しいと思ってください。
  • 最低賃金以上かどうかを確認できない求人……すなわち1日の勤務時間、年間休日数、毎月固定的に支払われる給与(みなし残業代、残業代、歩合給、賞与、通勤手当等は含まない)がわからない求人。これらの要素で時間当たりの給与を計算することができます。なので、記載がない場合は要注意です。
  • 当然ですが最低賃金を下回っている求人。最低賃金以上かどうかの確認方法はこちらを参考にしてください。ちなみに残業代・みなし残業代は最低賃金の計算に含まれないので要注意。
  • 年間休日120日未満の求人。毎週2日休み、かつ国民の祝日が休みだと、だいたい年間休日120日になります。この日数を下回るということは、つまりそういうことだと思ってください。
  • 「稼げる」が最推しの仕事。稼げないと思います。あと稼げるなら人辞めてないし、辞めてないなら採用していないはずです。
  • 配属先(常駐する顧客先)との面談・面接・見学が終わるまで、内定が出ない。無期雇用派遣や客先常駐エンジニアの求人でありがち。顧客先がその人の内定可否にかかわるのはおかしいだろ、ってことで法律で禁止されてます。
  • 大量採用の求人。人が定期的かつ大量に辞めている証拠です。
  • 求人の文章がやけに馴れ馴れしかったり、ウケ狙いの変な口調だったりする。「~~だなんて~~ですよね!」「~~を販売せよ!それが君のミッションだ!」みたいなやつ。採用に困っていて、手を変え品を変えの苦し紛れの策である可能性が高いです。つまりそれくらい人が定着しない、不人気のポジション。

よさげな求人

  • BtoB、すなわち法人向けの事業を展開している企業。対法人の仕事は、基本的には土日祝が休みなのがその理由。また、お金のやり取りは契約書や発注書などを通じて行われるので、言った言わないの話や理不尽なクレームには展開しにくいです、比較的。もしくは一般消費者と対面でやり取りしない会社。メーカーなど。
  • 本業がWebサービスの企業。比較的ですが、社風が時流に即しているケースが多いです。残業に対する考え方、有給休暇の取りやすさ、仕事への取り組み方など。なお、一例として「自社生産のお菓子をネット販売している会社」なんかは、本業がWebサービスではないです(この場合はお菓子の製造販売が本業)。なにがメイン事業か、は注意しましょう。
  • 自社サービスを展開している会社。いわゆる下請けでないほうがいいです。自由度が高いので。特に納期に関しては、下請けには調整できる権限がないケースが圧倒的に多い。自社サービスであれば、一定程度自分たちで納期、サービス内容、品質などを決められます。
  • 事業の強みが「プロダクト(物理的なモノやWebサービス等)」である企業。基本的にプロダクトは、やろうと思えば着実に改善を続けていけるのが理由。逆に事業の強みが「人」であると、不確実性が高く、経営方針にも属人的な動きが大きくなり、スケールしにくい。
  • 試用期間中、給与待遇の変更がない求人。変更があること自体は法的に禁止されておらず、「試用期間3カ月、期間中は月給が20万円となります」みたいなやつも問題はない。ただ、個人的にはそういう細かいこと変更を加える企業に限って、正式採用後の待遇がいいわけでもないイメージ。