アメコミだと日常的にクロスオーバーしてるし
ジャスティス・リーグやアベンジャーズのようなヒーロー大集合チームも登場する。
基本的に「下敷きとしている世界は一緒」という認識だからできるワザですね。
日本はどうかというと、AはA、BはBと、作品ごとに世界観がバラバラ。むしろそれが当然。
特に漫画ではなかなかクロスオーバーもオールスターも起こらない。
たまに世界観を共有しているシェアード・ワールド作品とかもあったりするけど、
作者が同じだからとか、年末特別企画号とか。
だけども、ゲームだと結構そういう夢の競演が果たされたりします。
古くは『ファミコン・ジャンプ』、『コナミワイワイワールド』に始まり、
『プロジェクト・クロス・ゾーン』などなど。ゲーム作品のクロスオーバーだったり、
漫画作品のクロスオーバーだったりと、まさにお祭り状態のカオスが楽しめますわ。
で、それら「作品の垣根を越えた」ゲームの中でも一番歴史の長いゲームが
『スーパーロボット大戦』シリーズであり、
かつその中で一番完成度が高いのが、今回の『スーパーロボット大戦Z』だと私は!
知ってる人には今さらだけど、知らない人向けに紹介するのなら、
『スーパーロボット大戦』シリーズは、アニメや漫画、ゲームを問わず、
さまざまなロボット作品が一堂に会して戦うシミュレーションゲームです。
3機合体ロボットの代表格「ゲッターロボG」をはじめ、
腐女子御用達(語弊のある言い方)の「機動戦士ガンダムSEED」、
皆殺し御用達(やな言い方)の「無敵超人ザンボット3」といった全20の作品が集結。
味覚オンチによる闇鍋よりもはるかにカオスな世界観のもとで共闘し、
宇宙を覆う巨大な悪をぶっ倒すというステキすぎる内容となってます。
1作品につき1体の参戦ってことはないので、
実際にはつまり、20以上のロボットが登場するってわけであって、
さらにゲームオリジナルのロボットまでやってくるんですから、
もうロボ作品好きにはこれだけでティッシュが足りなくなるほどですな、うへへへ。
こういうクロスオーバーものだと、登場作品を知っているかどうかが
作品を楽しめるかどうかの分かれ道だったりするんですが、そこは心配ご無用の介。
好きな作品ばっかりだから、俺は。俺にとっては、フェイバリット作品ばかりだから。
だってさ、「∀ガンダム」でしょ、「戦闘メカ ザブングル」でしょ、
さらに「オーバーマン キングゲイナー」に「THEビッグオー」、
これだけ出てればもうご飯10杯はいけるわ。
「SEED」とか弁当の付け合わせのパセリだよ、ペッ(敵を作る発言)。
まー好き・嫌いは置いておくとしても、ゲームとしてすごくよくできてるのは確かです。
戦闘時のアニメーションは、単なる演出とは思えないほどよく動くし、考えられてる。
ぬるぬる動くし、バリバリしゃべるよ。原作再現率も高い。
演出が長いなーと思ったらボタン1つで早送りできる機能も搭載し、
プレイアビリティは前シリーズよりも格段に向上してます。
PS2の末期に発売されたとあって、セーブやローディングの処理がが異常に早い。
具体的には、「簡易セーブ→ソフトリセット→コンティニュー」の一連の流れが、
ゆっくりやっても10秒以内に終わる。これは何気に拍手すべきことだと思います。
ユーザーのことを考えた製作陣の頑張りが、手に取るように感じられる。
さらに、1ユニット=3機編成という小隊制を導入しているため、
原作でサブキャラだったロボットたちも、運用次第でサポート要員として役立つ。
これにより、参戦作品の多さからくる「使わない機体が空気」状態も緩和されている。
無論、小隊の3機は自由に編成できるので、
「俺の俺による俺ベストな組み合わせ」が可能になり、妄想はアクセルMAX状態。
ターンエーのピンチをキンゲが救う! とか、
そういう妄想を楽しめれば、2倍にも10倍にも面白くプレイできます。
(まあ妄想を膨らませると楽しいのは本作以外でもそうですけど)
ストーリーも全体的にカオスだし、もちろん主人公であるオリジナル勢も何かしら濃い。
特に敵側の狂いっぷりはネットでもネタにされるほど濃いです。
現在は、続編である『第2次スーパーロボット大戦 破界篇』と
『~再世篇』がPSPで発売済み。こちらも面白いです。(『再世篇』は未プレイだけど)
個人的には来年あたり「第3次」の発表かと期待してます。
対応ハードはPS3で、できれば小隊制が復活してほしいなー。
おまけ。また本編映像のMAD。
楽曲は作品のテーマ曲「Crest of “Z’s”」。コメント非表示を推奨。
ぶっちゃけこの映像で満足するんじゃないかって気持ちはあります。