The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード7を紹介。ネタバレ注意でお願いします。
●エピソード7 "Beginnings, Part 1"
神官たちに運ばれて島の寺院に連れてこられたコラは、老女の神官の指示のもと、瞑想状態に入る。精神世界の中で、コラは歴代のアバターたちと、無意識下の自分に出会う。しかしそれでも自らがアバターであることを思い出せない。不意に若い男性の声が聞こえる。姿を現したのは、歴代最初のアバターであるワンだった。ワンはアバターの成り立ちについて語る。
遥か昔、精霊たちの世界と人間世界は同じ次元に存在していた。人々は小島ほどの大きさのある獅子亀(獅子頭の亀)の甲羅の上に城下町を築き、その加護を受けながら生活していた。まだ人々にはベンダー能力はなく、ワンもまだアバターでもなかった。
友人のジャヤ、ヤオとともに貧しい生活を強いられていたワンは、街の物資を牛耳る有力者に反旗を翻すことを計画する。その手段としてワンが選んだのは、獅子亀の加護を得ることだった。人々は普段、精霊たちから身を守るため、街の外に出るときには獅子亀から火のベンダー能力を貸してもらうのだ。
ワンは獅子亀から火のベンダー能力を借り、それをもって有力者の家を襲撃するが、善戦虚しく破れてしまう。結局、ワンは街から追放されることになった。しかし、「街の外で精霊たちに襲われたら生きていけない」として、ベンダー能力はそのまま保持することを許される。
精霊たちの暮らす森の中をさまよい歩くうち、ワンは人語を話すアイアイの精霊たちと知り合う。本来、精霊と人間が親しくなることは滅多にないが、ワンが狩猟の罠にかかったネコジカ(ネコ頭の鹿)を助けたことで、精霊たちも彼を認めることにしたのだ。
数年の間、ワンは火の技を磨きながら、精霊たちとともに穏やかな日々を過ごした。しかし精霊たちの話によれば、ワンの住んでいた街以外にも獅子亀がおり、そこにも大勢の人々が暮らしているという。自分の街しか知らなかったワンは、精霊たちに別れを告げ、そこを目指して旅に出ることにする。同じ頃、かつての友人であるヤオは、街に住むことを良しとしない人々を束ね、ワンと同じようにベンダー能力を授けてもらって街の外へと進出する。
別の街を目指して旅するワンは、巨大な2体の精霊の争いに遭遇する。ワンは「お前たちの争いで周囲に大きな被害が出ている。すぐに争いをやめろ」と警告するが、2体は戦いをやめそうもない。そのうちの1体、赤黒い精霊がワンに言う。「私はこのラーヴァに1万年以上も拘束され続けてきた。もし私の味方だというのなら助けてほしい」。ラーヴァと呼ばれた青白い精霊は、その言葉に耳を貸すなと警告する。迷った末に、ワンはラーヴァの腕に炎を放ち、赤黒い精霊が逃げる手助けをする。
ラーヴァは、ワンが大きな過ちを犯したと咎める。ラーヴァは自らを光と秩序の精霊だと話し、あの赤黒い精霊こそが闇と混沌の精霊・バートゥーだと説明する。バートゥーを1万年もの間、拘束していたのは、そうすることでようやく秩序と混沌のバランスが取れるからだ。それが逃げ出した今、人間と精霊たちとの世界にはいくつもの混沌がばらまかれ、やがてそれは崩壊をもたらすだろう。ワンは自らの過ちがもたらした結果を知り、深くうなだれる。