The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(8)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうちエピソード8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード8 "Beginnings, Part 2"

昏睡状態にあるコラを見て、神官たちは不安げだが、老女の神官は「アバターの記憶と結びつくことで、彼女は過去と対峙することになる」と話す。そして引き続き、原初のアバターであるワンの記憶をたどるコラ。

闇の精霊ヴァートゥーを解き放ってしまったワン。彼はラーヴァに、ヴァートゥーを再び捕らえる手助けをさせてほしいと話すがラーヴァは二度と干渉するなと答え、その場を去る。

仕方なく、旅を続けるワン。精霊たちから言われていた通り、気の技を操る人々が住む、別の街を見つける。自らの故郷と同じように、獅子亀の甲羅の上に作られた街だが、故郷と違い、人々は小さな精霊たちとともに暮らしている。ワンは街の人々に歓迎されるが、そのとき、おとなしかった精霊たちが急に凶暴化し、人々を襲いだした。見れば、ヴァートゥーが現れ、悪影響を及ぼしているようだ。ヴァートゥー追いかけてきたラーヴァがそう説明する。ワンは火の技を使って人々を守る。ヴァートゥーは「調和収束(ハーモニック・コンバージェンス)の日に、貴様を打ち倒すのが楽しみだ」とラーヴァに話し、闇の精霊たちを引き連れてその場を去る。

ワンは自分の犯した過ちを償うため、ヴァートゥーを捕らえることを決意する。その力を得るため、街を支える獅子亀に気の技を操る力を授けてほしいと話す。獅子亀は「一人の人間に複数のベンダー能力が与えられたことはない」とためらうものの、ワンの決意に触れ、気の技を授けることにする。その代わり、ラーヴァの指導を受けながら、気の技をマスターしなければならないと話す。ラーヴァは、自分ひとりではヴァートゥーを倒せないとし、仕方なくワンと行動を共にする。

ラーヴァは、ワンに調和収束について説明する。ラーヴァ曰く、調和収束は1万年に一度起きる超自然的なイベントで、南極と北極の精霊門がひとつになる日だという。その日、ラーヴァとヴァートゥーが戦い、勝ったほうがその後の世界の運命を決めるのだ。光と影は表裏一体であるため、ラーヴァもヴァートゥーも、お互いを完全に滅ぼすことはせず、拘束し・封印しようとするだけだ。しかしそれでも、ヴァートゥーがラーヴァを封印すれば、次の1万年間、世界は暗黒に包まれて滅びの運命を歩むことになるだろう。

調和収束のその日まで、残すところあと1年ほどしかない。ワンは、修行しながらほかの獅子亀を探し、水の技、土の技も身に付ける。その過程で、ワンの体内にラーヴァが宿ることで、大幅に能力が向上することもわかる。

調和収束の日が近づいてきたある日、ワンは故郷の友人たちが、火の技を使って森林を切り開いている現場に遭遇する。再会を喜ぶワンだったが、その開拓地は、人間と精霊との争いの原因になっていた。森を荒らされて激怒する精霊たちが現場に大挙し、人間たちと一触即発の状況になる。タイミングの悪いことに、そこへヴァートゥーが現れ、精霊たちは闇の精霊へと変化する。ワンはラーヴァを体内に取り込み、ベンダー能力を使って両者を鎮めようとするが、ラーヴァとの融合に不慣れなため、すぐに気を失ってしまう。結局、争いを鎮めることはできず、ワンとラーヴァはその場から退却する。

ヴァートゥーが世界に怒りと破壊、混沌を広めるにしたがって、ラーヴァの能力は日に日に弱くなっていく。調和収束の日、ワンとラーヴァは南極の精霊門を訪れ、精霊界に入る。そこへヴァートゥーが現れ、ワンとヴァートゥーとの戦いが始まる。怒りや破壊といった負の感情を吸収して強大になったヴァートゥー。ワンはラーヴァと融合して対抗するものの、精霊の力にワンの身体が耐えられなくなっていく。

戦いのさなか調和収束が始まり、南極と北極、それぞれの精霊門が融合。精霊門に膨大なエネルギーが集まる。このままでは勝てないと悟ったワンは、そのエネルギーを利用するという危険な賭けに出る。ワンの手が精霊門に触れると、膨大なエネルギーが体内に流れ込んできた。ワンはアバターの覚醒状態に入り、地・火・気・水の4つの力でヴァートゥーを拘束。そしてそのまま、“時の樹”と呼ばれる巨木のうろに封じこめることに成功する。

ヴァートゥーを封じたワンは、人間界と精霊界の両者のバランス役となることを決める。その最初の一歩として、人の世に住む精霊たちを精霊界へと帰還させた。そして人間が物理的に精霊界を訪れることができないように、精霊門を閉じた。また獅子亀たちも、世界が新たな時代に突入したこと、守護者としての獅子亀の役割は終わりを迎えたことを、人間たちに告げる。ワンは世界の調整者として残りの人生を過ごすことを決めるが、ベンダー能力を得たこと、そして異なる文化を持つ人々が交わることで、各地で大きな争いが続いた。

数十年ののち、戦場では老いたワンがまさに死の瀬戸際にある。ワンはラーヴァに、世界に平和とバランスをもたらすことができなかったと謝り、「ヴァートゥーを封じこめたあとでさえ、人の世には破壊と混沌が残り続けている」とつぶやく。ラーヴァは彼を慰め、常にワンとともにあること、そして世界に調和を取り戻すことを決して諦めないと告げる。ワンが息を引き取ると、その体から黄金色の光が立ち上り、新たなアバターへと受け継がれていった。

ワンの見せたヴィジョンは終わり、コラも目を覚ます。無事に記憶も取り戻せた。外に出ると、そこにはたくさんの飛行バイソンが育てられていた。百年戦争で絶滅したと思われたいたが、秘密裏にかくまっていたのだという。老女の神官はコラに、調和収束の日が数週間後に迫っていると告げる。コラは精霊門を閉じなければならないと告げ、飛行バイソンに乗って島を後にする。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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