The Legend of Korra - Book Two : SPIRITS 日本語ストーリー紹介(14)

The Legend of Korraの日本語ストーリー紹介です。Book Two(シーズン2)の全14エピソードのうち最終エピソードを紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード14 "Light in the Dark"

ヴァートゥーと融合したことで、暗黒の巨人と化したウナラク。彼は「闇のアバター」として、手始めに共和城を襲撃する。港に終結した複数の戦艦から砲撃が加えられるが、まったく意に介しない。逆に、巨大な波を起こしただけで戦艦を行動不能にしてしまう。

戦艦を撃退した後、ウナラクはヴァートゥーの触手を地面に突き立てる。すると、共和城のあちこちで巨大なツタが地面から生え、ビルや建物に巻き付く。警察庁舎の牢屋に入れられていたヴァリックは、壁面がこのツタで壊されたすきに、秘書のジュリとともに逃げ出す。

一方、コラとマコ、ボーリンらは、テンジンらに救助され、精霊界へと避難する。水のベンディング能力を応用した治癒術で目を覚ますコラたち。テンジンは、無事にジノーラを見つけ出したものの、彼女にはまだやることが残っているようだとコラに伝える。コラは「私との融合が解けたラーヴァは、ヴァートゥーにやられてしまった。過去のアバターたちを感じ取ることもできない。私が最後のアバターになってしまった」と答え、深く悲しむ。

カイヤにうながされ、テンジンはコラに助言を与える。「コラ、君は単なるラーヴァの片割れではなく、それ以上のものだ。そしてアバターが持つ精神以上のパワーを持っている」。テンジンはそう言い、ヴァートゥーがとらえられていた「時の樹」へとコラを連れていく。テンジンいわく、時の樹は「すべてを記憶している」。そしてヴァートゥーやラーヴァよりもなお古く、空洞になった内部で瞑想することで宇宙そのもののエネルギーを感じ取れるという。

「君が際立っているのはラーヴァと融合したからじゃない。力強く、決して屈しない“内なる精神”のためだ」。時の樹の内部に、アバター・ワンの記録が浮かび上がる。「アバター・ワンも同じだ。彼はラーヴァと融合するまではただの人だった」。「でもワンは強く、賢かったわ」。そう話すコラに、テンジンは「彼が伝説になれたのは、アバターになったためじゃない。まさに彼自身のためなんだ」。テンジンはコラに、彼女自身の内部に眠る宇宙のエネルギーと結びつくように促す。

コラは時の樹の内部で瞑想する決心をする。そして、ワンの記憶の中で語られたラーヴァの言葉を思い出す。「光と闇は一心同体。片方が滅びては、片方が生きていることもできない」。そのまま深く瞑想し、自分自身に内在するエネルギーと向き合い、融合する。するとコラの精神体は体から抜け出し、青く光り輝く巨大な姿へと変化、共和城へと一瞬でテレポートする。

共和城の港湾で対峙する、巨大なコラとウナラク。ウナラクは黒く輝くエネルギーを放射してコラを攻撃する。一方、コラはウナラクの触手を掴み、岸壁へと叩きつける。ヴァートゥーが生きているのなら、ラーヴァも消え去っていないはず。コラはウナラクの体内に残されたラーヴァのかけらを探すが、今度は触手に締め上げられてしまう。

精霊界では、残されたマコとボーリン、テンジン、カイヤ、ブミらが闇の精霊たちに襲われていた。残されたコラの肉体が狙われている。全員でコラの肉体を守るなか、エスカとデズナも手助けに回ってくれた。ボーリンは喜び、エスカのほほにキスをする。

身動きが取れないコラに対し、ウナラクは水のベンディング能力を使って、その精神を闇のエネルギーでむしばんでいく。赤黒く変容していくコラの身体。しかしそのとき、ジノーラの精神体が光とともに現れ、激しい光とともにその束縛を解く。自由になったコラは、ウナラクの胸の内側にかすかな光を見つける。それがラーヴァだと確信したコラは、ウナラクの体内に手を伸ばし、ラーヴァを引っ張り出す。光の精霊の力を取り戻したコラは、闇の精霊たちを鎮静化させるように、ウナラクの内部から闇の精霊を追い出すことに成功する。ウナラクの巨体は虚空に溶けるように、光の粒子へと変わっていった。

コラは精霊界へと飛び、残された肉体に戻る。それとともに、マコやテンジンらを襲っていた闇の精霊たちも消え去り、調和収束も完全に終わった。コラはラーヴァと再び融合することができ、1つになっていた南北の精霊門も、元通り2つに分離した。ジノーラの精神も肉体へと戻り、看病していたカタラに「コラが世界を救ったわ」と告げる。

エスカとデズナの姿を認めたコラは、「あなたたちの父親を救うことができなかった」と謝る。しかし双子は「悪行をなしたあの父親のことを嘆くことはない」と述べ、コラを気遣う。ボーリンはエスカを「共和城に来ないか?」と誘うが、ウナラクが死んだ以上、エスカとデズナが北の水の部族を率いることになる。エスカは誘いを断り、「それでも、あなたは私の心の大切な部分に残り続けるわ」とボーリンに告げる。

テンジンとコラは精霊界側の「北の精霊門」を閉じるべく、門の前までやってくる。コラは、ラーヴァとのつながりは元に戻ったものの、過去のアバターたちとのつながりはもう感じ取ることができないと告げる。北の精霊門を閉じるため、手を伸ばすコラ。しかし「ウナラクは、精霊と人とが分断されることなく、ともに生きていくことを目指した。それ自体は間違っていなかったのでは?」とためらう。テンジンは、コラには自分自身で決められるだけの能力があるとして、彼女が決めたことをサポートすると告げる。結局、コラは精霊門を開いたままにして、人間界へと戻る。

水の部族の宮殿で、マコとコラは二人きりで話す。マコは、コラとケンカ別れしたことを告げる。「そのことについては、時の樹の中で思い出したわ。なぜ再会したときに教えてくれなかったの?」。コラに問われたマコは、2度も君を傷つけたくはなかったと答える。コラは「私たちの人生のゴールは、きっと別々なのね」と告げ、最後のキスを交わす。

集まった南の水の部族の人々の前で演説するコラ。南北の戦争は正式に終わり、南の部族が独立を取り戻したことを宣言する。また、新たな首長に父であるトンラクが就任することを述べ、人々は拍手を送る。

そして彼女は、人間と精霊が友好的に生きていくために、南北の精霊門を開いたままにしたことを人々に話す。「“人間と精霊の架け橋になる”というアバターの役割はもう終わりです。でも、ラーヴァとともに、調和と平和をもたらす役割は続けます。この星のエネルギーの在り方は変わりました。新たな時代が幕を開けたのです」。演説会場の上空には、色とりどりの精霊たちが飛び回っていた。 

LEGEND OF KORRA: BOOK TWO - SPIRITS

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