読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.3 "Storybook Love" (翻訳その12)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【ニューヨークのフェイブルタウン。プリンス・チャーミングが何やら大きな荷物を担ぎながら、フェイブルズらしき少女に話しかけている】

<翌日>

プリンス「おはよう、ミス・マフェット。素晴らしい一日じゃないですか?」

※ミス・マフェットはアメリカの童謡「Little Miss Muffet」に登場する女の子。イスに腰掛けてチーズを食べていたら、突然現れたクモに驚かされた、という内容。

マフェット「今は“ミズ”・ウェブよ」

※Fables内ではそのクモと結婚したということになっているらしい。

プリンス「そうだったのかい? まだこの街のゴシップ事情にはうとくてね。今さらだけどおめでとう」

マフェット「何を持ってきたのよ」

プリンス「これ? ただの死体さ、心配ご無用。では、よい一日を」

【プリンスはウッドランド・ビル(スノウらの事務所のあるビル)に入っていき、守衛のグリンブルに挨拶する】

プリンス「おはよう、グリンブル。オフィスは開いているかい?」

グリンブル「え? あー、うん。そいつは何なんですか?」

プリンス「知りたいならついて来るといい。何度も説明したくないからね」

【スノウの事務所では先にブルーボーイが出勤していた。かごで寝ているバフキンに声をかける】

ブルーボーイ「朝だぞ、バフキン。昨日は来られなくてごめんよ。僕がいない間、何か問題はなかった?」

バフキン「バフキンタウンでは特に何もなかったよ」

ブルーボーイ「いま何て言った?」

バフキン「バフキンタウン。バフキンが担当官の間に名前を変えたんだよ」

ブルーボーイ「バカなこと言ってないで起きろよ、モンキー」

【ちょうどそこへプリンスがやってくる】

プリンス「おはよう、ブルーボーイ。市長に電話して、全速力でここまで来るように伝えてくれないか」

ブルーボーイ「無理だよ、コール老王は事務所まで下りて来ないんだ。それは?」

プリンス「青髭の死体だよ。昨日殺したんだ。証拠を残しちゃいけないから、こいつは魔法の井戸に投げ捨てる。コール老王は理由を知りたがるだろうな。さあ、彼を呼ぶんだ」

グリンブル「どこであれ、死体を投げ捨てるのはよくねえと思うんですがね」

プリンス「たぶんね。だがやめるつもりはない。さあ手を貸してくれ」

<1時間後…>

【コール老王がやってきてプリンスを非難している】

コール老王「まったくひどいことをしでかしたな!」

プリンス「そうは思いませんよ、老王。青髭は殺されるべきだったんです。彼が我々のおきてに背いて、戦略的かつ戦術的なマジックアイテムを隠し持っていたことはご存知でしたか? 彼は恐ろしい兵器庫も隠し持っていたんです。私がどうにか探し当てましたがね」

コール老王「そういうことではない。タウンに毎年最大の寄付をしてくれる者を殺すなんて、受け入れがたいことだぞ」

プリンス「なんだ、そんなことですか。それならいいニュースがありますよ。私たちフェイブルズは基本的に不死ですから、青髭は遺言状を残さず死にました。それはつまり、彼の全財産は残らずフェイブルタウンのものということです。そうでしょう?」

コール老王「遺言状なし? 確かかね?」

プリンス「青髭は想像もつかないほど金を持っていましたからね。これからは、わずかな寄付のためにあいつに頭を下げる必要も、金をかき集める必要はないんですよ。最後の1ペニーまであなたのものです」

コール老王「なんと…見事な! しかし、まだ話を聞いたばかりだからな。厳密かつ手続き重視で、正確にことを進めなければ」

プリンス「それなら今から相談しましょうか。スノウとビグビーが帰ってくる前にね。彼らときたら、物事を必要以上に複雑にしてしまいますから」

コール老王「帰ってくる? 本当かね。彼らから聞いたのかね?」

ブルーボーイ「ええ。10分ほど前に2人から電話があったんです。どこかのキャンプで休んでいるそうですが、ニューヨークに戻る一番早い便で戻ってくる予定だそうです」

コール老王「実に良い日だ! まったく素晴らしい」