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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

Fables vol.4 "March Of The Wooden Soldiers" (翻訳その2)

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界“ホームランド”から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

【スウィンハート医師のところで妊娠の経過を診てもらっているスノウ】

スウィンハート「顔色が優れませんな」

スノウ「それも診察?」

スウィンハート「厳密に言えば単なる意見ですよ、スノウさん」

スノウ「昨日はよく眠れなかったのよ、悪夢を見たわ」

スウィンハート「ほう、何かあったんですか?」

スノウ「覚えていられたらよかったんだけど、どうもぼんやりしてて思い出せないのよ。傷んだ豚肉でも食べたせいかしら」

スウィンハート「服を着てよろしい。赤ちゃんは順調ですよ」

【診察服を脱ぎ、着替えるスノウ】

スノウ「まさか、何が順調なのよ。そのせいで私の生活と、この街での立場と評判はメチャクチャだわ」

スウィンハート「そう感じているのなら、他の“選択肢”もありはします。ここは21世紀ですからね」

スノウ「そこまでよ、スウィンハート先生。最後まで言わないで」

スウィンハート「しかし、私は…」

スノウ「現世人とフェイブルズの患者を区別する方法も忘れたのかしら、先生? それとも私がこっちの人間のようになってしまったと思ってるの?」

スウィンハート「あなたが明らかに幸せそうに見えないから言ったまでですが…」

スノウ「いつから私たち夫婦の幸せが優先課題になったのかしら? 片割れのほうはまだ仕事できるし、その義務も責任もあるのよ。フェイブルタウンの住民でいたかったら、さっきのことはもう言わないことね」

【場面転換。タウンのウッドランドビルから外出しようとしているプリンス・チャーミングと、執事のホブズ】

プリンス「では行こうか、ホブズ。今日はいい頃合いだ」

ホブズ「結構ですな」

【ドアマンのジョンが入り口ドアを開けながら声をかける】

ジョン「今日は天気が荒れそうですよ。上着をお持ちになっては?」

プリンス「ありがとう、ジョン。しかしちょっとそこまで行くだけだ」

ジョン「ホブズさん、変身するのをお忘れなく」

【ドアを通過する際に、大きなゴブリンの姿から中年の人間男性の姿に変わるホブズ】

ホブズ「もちろんでございます。外出時には、身だしなみを整えなければなりませんからな」

【外へ出た2人を待っていたのはビグビーだった】

ビグビー「ならず者ペアのご登場か。会いたかったぜ」

プリンス「ビグビー。何の用だい?」

ビグビー「お前は俺の手を逃れて青髭を殺し、市長をも巻き込んだ策略で安全な身になったつもりだ…今のところはな。だがあんたは違うぞ、ホブズさんよ。あんたはまだこの悪だくみに関して起訴されうる立場にいる」

プリンス「いや、そんなことはない。彼は元主人の略奪行為を数えきれないほど討ち明かしてくれた。その見返りとして、僕は彼に恩赦を与えたんだ」

ビグビー「お前にそんな権限はない」

プリンス「それはこれから手に入れるところさ。私とホブズは新しい事業に乗りだそうとしているところなんでね。それでは失礼するよ。500ほど署名を集めなければならんのでね。よい午後を過ごしたまえ」

【道沿いを歩きながら話すプリンスとホブズ】

プリンス「階上の住民を訪問する前に、路地に面したお店のから始めよう」

【彼らと入れ違いにタクシーでビルへと帰ってきたスノウ。運転手にチップを渡す彼女に、ビルの玄関前にいたビグビーが声をかける】

スノウ「お釣りはとっておいて」

ビグビー「ようやく来たか」

スノウ「ビグビー、ここで何してるのよ」

ビグビー「君を待っていたんだ。話し合う必要がある。何週間も前からな。だが、君は俺を避け続けてきただろう」

スノウ「だからここに潜んで、張り込みしていたわけ?」

ビグビー「そろそろドクターの診察から戻ってくるのは分かってたからな」

スノウ「しばらく一人にさせてって言ったでしょ」

ビグビー「もう十分だろう。ぶっちゃけて言えば、つながりを完全に断たれたくない。良くも悪くも、俺はこの子の父親だし、君が立てた出産計画について話し合わなきゃならない。俺と一緒にいるのが、どれほど不快であってもな」

スノウ「私は……あなたも……そうね、その通りよ。あなたにはその資格があるわ。かなり話し合うことになるでしょうね。だけどお願い、もう少しだけ待って。心の準備ができていないの。もう1日か2日だけちょうだい」

ビグビー「オーケー。だがそれとは別に話し合うべき仕事の問題がある。一緒に行こう。オフィスに行くのか? それとも最上階の部屋か?」

【玄関前からビル内へと移動する2人】

スノウ「オフィスよ。仕事を放ったらからしにしていたから、急いで間に合わせないと」

ビグビー「自分の部屋に戻って、ベッドに直行したほうがいいと思うがな。疲れているように見えるぜ」

スノウ「今はまだ優しくしないで。プレッシャーになるのよ」

ビグビー「分かった。仕事の話にしよう。君の元旦那が妙なことを言っていた。なぜプリンス・チャーミングは500もの署名を集める必要があるんだ?」

スノウ「さあ、まったく分からないわね。何か別のたくらみをしていることは疑いがないけど…。いや、ちょっと待って」

ビグビー「何だ?」

スノウ「まさかそんな!」

【何かを思いつき、オフィスへと急ぐスノウ】

スノウ「ブルー! どこにいるの?」

バフキン「ブルーはまだ寝てます。夜勤だったもんで」

スノウ「ならあなたでいいわ、バフキン。フェイブルタウンの選挙に関する資料を探して」

バフキン「それはできません。ホブズがそれを持ち出してしまったんです」

スノウ「ああもう、なんてこと」

ビグビー「いったいどういうことか教えてくれ」

スノウ「思いもしなかったことだから、確証はないんだけど…。私の記憶が確かなら、500人分の署名を集めることができれば、フェイブルの市民は誰でも特別選挙を実施することができるのよ。プリンスは市長になろうとしている」

<それからしばらくして…>

【コール老王も呼びつけて、プリンスへの対応策を練る3人】

ビグビー「それで、プリンスに対してどうすればいい? 何ができるんだ? 規則は彼の味方だぞ」

スノウ「そうね。彼のために働くつもりはないから、もし彼が選挙で当選したら辞めるしかないわね」

コール老王「なぜ私の立場を狙うのかね? 私の仕事が良くなかったのかね?」

ビグビー「早とちりしないでくださいよ。あいつはまだ500人分の署名を集めていないんです。とはいえ、その動向には注意しなきゃならない。あなたがプリンスに対して、青髭の後釜に座れるフリーパスを許してなければ、もっと打つ手はあるんだろうけどな」

【そこへドアマンのジョンがやってくる】

ジョン「お取込みのところ失礼します。外がちょっとした騒動になってまして、見に行ったほうがよろしいのではないかと考えたものですから」

ビグビー「今度はなんだ?」

スノウ「きっと新たなトラブルね、間違いないわ。泣きっ面に蜂って言うし」

ビグビー「迷信だろ」

【ビル前には人だかりができていた。その中心にいるのは、冒頭(翻訳その1)でトラックに乗っていたあの若い女性だった】

赤ずきん「こんにちは、私は赤ずきん。帝国から逃げてきたばかりなの。フェイブルタウンに避難することを正式に要請するわ」