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読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(3)

The Legend Of Korra 映像作品(アニメ)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード7と8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード7 "The Aftermath"

アモンの率いるイコーリストらの大会襲撃からしばらくのち、アリーナに間借りしていたマコとボリンの2人は引っ越すことになった。コラは、テンジンから居候してもいいと許可を得たと伝えるが、すでに2人はアサミ、およびヒロシ・サトウのマンションに住むことが決まっていた。

そのころ、リン署長の率いるメタルベンダー警察隊は、食品会社の支社からイコーリストらの武器や宣伝ポスターを発見。その会社の社長を逮捕する。

コラは警察署をおとずれ、大会襲撃時にベンダー能力を奪われたウルフ・バッツのリーダーと面会する。お互いにいい感情はもっていなかったものの、コラは彼にアモンを倒すことを約束した。

警察署でテンジン、リンと会話したのち、コラはマコやボリンが借りたサトウ家のマンションをおとずれる。アサミの運転するレースカーを楽しんだコラだったが、マンション内で偶然にもヒロシ・サトウの電話を立ち聞きしてしまう。電話口でヒロシ・サトウは、食品会社が逮捕されたことはいい時間稼ぎになったこと、そして次の攻撃の用意ができたと話していた。

コラはヒロシ・サトウがイコーリストに通じていると直感し、テンジンとリンに知らせる。そこでコラは、ヒロシ・サトウの妻が、かつて火のベンダーの強盗に殺されていたことを知る。

早速リンとテンジン、コラはヒロシ・サトウのもとを訪れ、問い詰める。ヒロシ・サトウは、「電話の会話は会社買収の話で、イコーリストとは何の関係もない。会社の倉庫を調査してもいい」と話す。

リンとメタルベンダー警察隊は、フューチャー・インダストリーズの倉庫を捜査するが何も出てこない。コラもその場に駆け付けるが、イコーリストとのつながり示唆するものは得られない。しかしそのとき、ひとりの工場職員が、コラにそっとメモを渡す。

メモの指示に従って、コラとテンジン、リンの3人は、元イコーリストのメンバーと接触することができた。その男性によると、ヒロシ・サトウは確かにイコーリストのメンバーであり、アモンの計画のために働いているという。アモンの計画とは、ベンダーと非ベンダーの戦争を引き起こすことだ。また男は、ヒロシ・サトウの自宅の地下に秘密工場があると告げる。

3人は、マコ、ボリン、アサミもともなってヒロシ・サトウの自宅の別館を調査する。土のベンダーの振動探知術によって、地下に大規模な工場があることがわかった。

地下工場へと降り立ったコラとテンジン、リンが目にしたのは、多数の武器や装甲メカタンクと、その搬出を支持するヒロシ・サトウだった。プラチナでできた装甲メカタンクは、メタルベンダーにも操作することができない。リンやテンジン、コラ、そして警察のメタルベンダーたちも装甲メカタンクに倒されてしまう。

イコーリストたちに捕らわれてしまうかと思われたが、間一髪、地上を見張っていたマコ、ボリン、アサミたちが駆け付ける。ヒロシ・サトウは、娘のアサミに対し、「母さんが殺されたのはベンダーたちのせいだ。イコーリストに加わり、アモンとともに革命を起こそう」と説得する。アサミは父親の差し出す電気ショックグローブを手に取るが、逆にそれを使ってヒロシ・サトウを昏倒させる。

マコ、ボリン、アサミらによってテンジン、リン、コラは救出され、どうにか地上へ逃げ出すことができた。しかし多くの警官隊はとらわれてしまった。

アサミは、マコやボリンと同じく、テンジンの住むテンプル島へ身を寄せることにする。テンプル島へ向かう飛行船の中で、リンは警官隊が全員捕まってしまったのは自分の落ち度だとして、署長の座を退くことを決める。一方、コラはマコに対し、アサミを慰めてあげるようにうながす。マコは戸惑いながらも、アサミを抱きしめた。


●エピソード8 "When Extremes Meet"

飛行船に乗ってテンプル島へ降り立ったマコ、ボリン、アサミ。3人はコラに案内されて、テンジンの子どもであるジノーラ、イッキ、ミーロとあいさつする。

コラはアサミを新たな住居へと案内する。途中、イッキからマコとの三角関係について質問されるが、コラはそれを制して早々にアサミを個室へ案内する。その後、テンジンがコラを訪ねてやってきた。テンジンによれば、リンが署長を辞したため、新たな署長が就任するという。

新署長、サイカンの就任式に駆け付けたコラとテンジン。サイカンはマスコミを前にして、「これまで警察内で処理していたイコーリストの問題に関し、今後は評議員のタラクと連携して取り組む」と宣言する。その場に出席していたタラクは、コラに再び対イコーリスト部隊に加わるように要求するが、タラクに権力が集中することを危惧する彼女はこれを拒否。タラクはコラの態度を非難し、「訓練中の半人前アバター」と揶揄する。そして、部隊に加わらないのなら、イコーリストへの対応方法について口出ししないよう警告した。

就任式の帰り、半人前と言われたことが図星のコラは、「気の技の型はおぼえたのに、自分はなぜ気の技が使えないのだろうか」とテンジンに尋ねる。テンジンは、「アバター・アンには指導者だけでなく、過去のアバターからの導きもあった」と話す。「自分には精神的素質が欠けている」と嘆くコラ。過去のアバターたちとのつながりは非常に微妙なものだとなぐさめるテンジンに対し、少しだけアバター・アンやその仲間たちのビジョンを見たとコラは語った。

その後、テンプル島に戻ったコラは、マコ、ボリン、アサミに自分は半人前で今までで最低のアバターだと打ち明ける。しかし3人は「アバター・アンだって火の国に向かうまで4つの技をマスターしていなかったし、仲間たちのサポートも受けていた」と彼女を元気づける。ボリンは、俺たちもアバター・アンと同じく“チーム・アバター”だなと喜ぶ。そして4人は、チームとして共和城の安全を守ることを決め、アサミの運転する車で市内をパトロールすることにする。

トロール中、警察無線を傍受した一行は、逃亡中のイコーリストのメンバー数名を捕らえ、タラクに引き渡す。コラはタラクの仕事が遅いことを指摘し、彼の面目をつぶす。

翌日、タラクはイコーリストの活動を抑えるために、非ベンダーに対して夜間外出禁止令を発布することを提案。他の評議員の賛成も受けて、提案は可決される。

その夜、タラクからイコーリストとの嫌疑をかけられた非ベンダーたちが大量検挙されると聞き、コラと仲間たちは現場に駆けつける。コラは無実の人を開放するようにタラクに食って掛かるが、逆にタラクはマコら3人を逮捕する。コラは署長のサイカンに仲間たちを開放させるよう迫るが、聞き入れてもらえない。結局、マコ、ボリン、アサミらは連行されてしまう。

深夜、コラは一人でタラクのオフィスをおとずれる。タラクは秘書を帰宅させ、コラと一対一で対峙する。コラは、力で人々を屈服させるやり方は、アモンの言う間違ったベンダーのやり方そのものだと批判する。しかしタラクは、コラもまた仲間を開放するよう、力で脅していると言い返す。そのうえでタラクは、将来、自分の要求に従うのであれば仲間たちを自由にすると持ち掛けるが、コラはこれを拒否。コラはタラクを「アモンと同じように悪だ」と指摘する。

この指摘にタラクが激怒。水の技を使ってコラに攻撃を仕掛ける。コラも応戦し、2人のベンダーの激しい応酬が繰り広げられる。アバターとしての能力で、コラがタラクを追い詰めるものの、突然、コラの体の自由が利かなくなる。

タラクが使っているのは、法で禁じられている技、ブラッドベンディング(人体の血中の水分を操る、水のベンディングの特殊技。水のベンダーの中でも一部の才能あるものだけが使える)。コラは、ブラッドベンディングは本来、満月のときしか使えないはずだと驚くが、タラクは「貴様に教えていないことはまだある」として、コラを気絶させる。

気絶したコラは、薄れる意識のなかで再びアバター・アンたちの幻影を見た。その中で、警察署長のトフと共和城の評議員のサカ、そしてアバター・アンが、ヤコンと呼ばれる犯罪者の裁判に出席していた……。

その後、タラクは彼女を拘束し、トラックの荷台に乗せて共和城から離れた人目につかないところに隔離することを告げた。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(2)

The Legend Of Korra 映像作品(アニメ)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード4~6までを紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード4 ”The Voice In The Night”

イコーリストへの対策として、共和城の評議員、水のベンダーであるターラクは、自らの指揮の下で対イコーリスト部隊を設立することを提案。ベンダーと反ベンダーの分断を危惧するテンジンは反対するが、結局その案は可決される。

そのころ、マコはひょんなことから長髪の美女、アサミ・サトウとデートすることに。アサミは、共和城で最大の機械メーカー、フューチャー・インダストリーズの社長令嬢。もともとファイア・フェレッツのファンだった彼女は、マコを父親のヒロシ・サトウ社長に紹介する。ヒロシ・サトウは、同社がファイア・フェレッツのスポンサーとして金銭面の支援をすると約束してくれた。

一方、コラのもとには、対イコーリスト部隊へ加わるようタラクからの誘いがあった。当初はその誘いを断っていたものの、パーティーの席上で対イコーリスト部隊に加わって戦うとうっかり発言してしまう。その後、コラはタラクの部隊に加わり、イコーリストたちが集まる経絡術(経穴を打突することで一時的にベンダー能力を奪う体術)の訓練場を襲撃。詰めかけたラジオリポーターに向かって、アモンに対し一対一の勝負を呼びかける。

テンジンの忠告も聞かず、コラは一騎打ちの指定場所へと1人で出向く。しかし待ち伏せしていたイコーリストたち捕縛され、体の自由を奪われる。現れたアモンはコラに対し、今後ベンダーたちを叩き潰す計画があると告げ、その場を去る。コラは気絶させられ、若き日のアバター・アン、サカ、トフたちが、とある犯罪者を捕まえた際の幻影を見る。

その後コラはテンジンによって発見される。コラは自分が何もできなかったことを告げ、アモンに能力を奪われかねない状況だったことを恐れ、涙する。テンジンはその恐怖を認めることが、恐怖を乗り越える第一歩だと諭す。


●エピソード5 ”The Spirit Of Competition”

ヒロシ・サトウと彼の会社の支援により、ファイア・フェレッツはプロ・ベンディングのトーナメント大会への出場が可能になった。順調に練習を重ねるコラとマコ、ボリンの3人。しかしアサミがマコを応援する姿に対し、コラは嫉妬の感情を覚えてしまう。

練習後、ボリンはマコに対し、コラのことをどう思っているかたずねる。マコはいい友人でチームメイトだと答える。これに対し、ボリンは自分はコラにアタックすると告げる。

コラはコラで、テンジンの娘であるジノーラとイッキから、マコとの関係を質問される。コラは「マコには上流階級で美人な彼女がいる」と告げるが、ジノーラとイッキはそれでいいのかと問い詰める。その様子を見ていたテンジンの妻、ペマは、かつてテンジンが別の女性と仲良くしていた時期に彼を好きになったと告げる。そして、自分の愛する人が他の女性と親密になることに耐えられなかったこと、そのためにテンジンに愛を告白したのだとコラにアドバイスした。

トーナメントの第一試合を快勝したファイア・フェレッツの3人。試合後のロッカールームで、コラはマコに対して自らの気持ちを伝える。マコは、確かにコラのことを思うと心が乱されるが、現時点ではコラを恋愛対象と見られない、アサミとの関係もあるとしてやんわりと彼女の思いを断る。ロッカールームから出たコラは、ボリンに誘われて、彼と食事に行くことにする。そんなコラとボリンを見て、マコは胸中がざわめく自分に気づく。

コラとボリンは飲食店で楽しい時間を過ごした。途中、トーナメントの優勝候補とされている前年チャンピオンチームと遭遇し、そのチームリーダーに挑発を受けるも、コラは彼をやりこめる。ボリンとの食事を終えたコラを待っていたのは、マコだった。マコは彼女に、ボリンとのデートの様子を問う。マコは、弟のボリンを守る義務があるからたずねていると言うが、コラは「私とボリンに嫉妬しているからだ」と言い返す。

翌日、ファイア・フェレッツの第2試合では、うまくチームが連携がせず、コラとマコが早々にやられてしまう。しかしボリンの活躍もあって、どうにか勝利。準決勝へと駒を進めることができた。

試合後、コラとマコは2人で話す。マコは、確かにコラのことを魅力的だと感じているが、自分自身の感情にとまどっていること、こんなに複雑な気持ちは初めてだということを告げる。それを聞いたコラは、勇気を振り絞ってマコにキスをする。マコを彼女の唇を受け止めるが、コラを探してやってきたボリンに見られてしまう。ボリンは男泣きしながらその場から走り去る。翌朝、飲食店でやけ食いして飲みつぶれているボリンをマコが見つける。ボリンはふらふらになりながら、マコを裏切り者だと非難する。マコはとりあえずボリンを店から連れ出し、次の試合の準備をうながす。

プロ・ベンディングトーナメントの準決勝。チームワークが崩れてしまったファイア・フェレッツの3人は、思うように連携できない。ポイントを先制され、もうあとがないという状況でマコとボリンはリングから落ちてしまう。勝利をあきらめかけていた2人だったが、最後まで戦い続けるコラの姿を見て、お互いに謝罪。リングに戻り、3人でのチームプレイを取り戻し、逆転勝利を収める。

試合後、ロッカールームにてコラはボリンに謝罪する。またボリンもマコも、それぞれが誤解と身勝手を謝罪した。そしてコラは、自分たち3人の関係は単純なものではないけれど、お互いがいい関係になれることを望んでいると打ち明ける。決勝戦に向けて、3人は和解し、気持ちを新たにした。

 

●エピソード6 ”And the Winner Is...”

トーナメントの決勝戦に向けて、コラたち3人はトレーニング室で練習を重ねる。そのとき、ラジオからアモンの声が聞こえてくる。その放送内容によれば、今夜のトーナメント決勝戦はキャンセルしたほうがいいという。そうでなければ過酷な結果が待ち受けているとも。3人は共和城の評議会へ向かい、決勝戦を予定通りに続けるよう進言。警察署長のリン・ベイフォンも、アモンの思惑に乗る気はないこと、警備の人員を増やして襲撃に備えることを告げる。

結果、トーナメント決勝戦は予定通りに開催が決まる。会議のあと、開催に反対するテンジンはリンに対して忠告するが、彼女は聞く耳を持たない。コラは、テンジンとリンがかつて親密な関係だったことに気づき、彼をからかう。

その夜、アリーナにはメタルベンダー(土のベンダーの中でも、さらに金属を操ることのできる能力を持つ者)の警察官たちが多数配備される警戒体制の中、決勝戦が始まった。決勝戦はファイア・フェレッツと3連覇のチャンピオンチームのウルフ・バッツ。チャンピオンびいきの審判の中、ファイア・フェレッツはあくまでフェアプレーでポイントを奪う。しかし審判まで買収したウルフ・バッツには勝てず、コラ、マコ、ボリンはリングからノックダウンする。

ウルフ・バッツのメンバーが勝利を確信したその瞬間、観客をよそおっていたイコーリストたちが行動を開始。電気ショックグローブを武器に、会場の警察官たちを次々と無力化していく。ウルフ・バッツの3人も、リングに降り立ったアモンによってベンダー能力を奪われてしまった。アモンは、テクノロジーの進化によって非ベンダーでもベンダーたちに勝つことができるようになったと説く。そして、共和城を手始めとして、やがてはイコーリストが世界中を「平等化」するのだと革命の始まりを宣言する。

コラたち3人も一時的にとらわれるが、なんとか拘束を脱出。その間、アモンとイコーリストたちはリングを爆破し、上空の飛行船によって逃亡を図る。コラとリン・ベイフォンは逃げるアモンを追うものの、イコーリストたちとの戦闘になり、アモンの逃亡を許してしまう。コラとマコ、ボリンはひとまず無事を喜ぶものの、リンは今夜のことはすべてアモンの筋書き通りだったといら立ち、テンジンは共和城が戦争に突入したのだと認めざるを得なかった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend Of Korra 映像作品(アニメ)

The Legend of Korra のストーリー紹介やってる日本語サイトがどこにもないっぽいので、ここであらすじを紹介していきます。時間が空いたときに、ちょっとずつです。つたない英語スキルで観たので、ところどころ勘違いがあるかもですがご了承くださいませー。

なお The Legend Of Korra は Book One から Book Four まで全52エピソードあります。今回はBook One、全12エピソードのうちエピソード3までを紹介。当然ながらネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード1 "Welcome to Republic City"

アバター・アンが火の国による侵略戦争を集結させてから、およそ70年。世界は小さなトラブルを抱えながらも、おおむね調和を保っていた。繁栄が続く中で、新たな科学技術も発達した。電気、自動車、電話、軽飛行機などなど……。さらに、4つの国のどこにも属さない連合共和国も誕生した。

アンの死後、新たなアバターとなったのは、南極の水の部族で暮らす活発な少女、コラだった。幼少期からアバターとして高度な訓練を受けてきた彼女だったが、どうしても気の技だけが使えるようにならない。そんな中、アンとカタラの息子であるテンジンが彼女のもとを訪れる。彼は共和国の首都「共和城」のリーダーの一人であり、優れた気のベンダーでもある。テンジンから訓練を受ければ、気の技が使えるようになるかもしれない……。そう意気込むコラだったが、緊急呼び出しを受けたため、テンジンは急きょ共和城へと戻ってしまった。

コラは気の技を教わるチャンスを捨てきれず、周囲に内緒でテンジンの後を追うことにした。仲のいいシロクマ犬のナーガとともに。

共和城についたコラは、早速トラブルを起こす。ギャングのチンピラたちを、技を使ってねじ伏せたのだ。しかし共和城内ではベンダーの戦いは禁じられており、コラは警察に連行されてしまう。コラの尋問にあたったのは、リン・ベイ・フォン署長だった。リンはアンの仲間、トフ・ベイ・フォンの娘であるが、コラがアバターと聞いても特別措置を認めない堅物。駆け付けたテンジンからの説得で、リンはようやくコラを釈放することを認めた。

テンジンはコラが騒ぎを起こしたことをとがめ、実家へ戻るように言う。しかし、技をマスターしたいというコラの思いを受け、テンジンは自らが暮らす共和城内の離島「テンプル島」にとどまってもよいと承諾する。コラの存在はすぐに共和城内に知れ渡り、彼女は新たな試練の生活を始めることになるのだった。

 

●エピソード2 "A Leaf in the Wind"

テンジンのもとで気の技の修行を受けるコラだったが、瞑想を中心とした修行内容は彼女の性格にはあわないものだった。一方、テンジンの子どもたち(つまりアンの孫)、ジノーラ、イッキ、ミーロたちは、軽々と気の技を披露する。修行がうまくいかないいら立ちから、コラは気の技の歩法を学ぶ訓練道具を破壊してしまう。

テンジンに諫められたコラはテンプル島を飛び出し、共和城中心部にあるアリーナへと向かう。そこでは、ベンダーたちが3人1チームで技を競う人気スポーツ、プロ・ベンディングがおこなわれていた。プロ・ベンディング観戦はテンジンから禁止されていたものの、ひょんなきっかけから、コラはチーム「ファイア・フェレッツ」に参加することになる。

ファイア・フェレッツは、火のベンダーであるマコ(兄)と、土のベンダーであるボリン(弟)による兄弟チーム。当初、マコはアバターであるコラの参加を快く思っていなかったが、試合を通じて臨機応変にコツを吸収していく彼女をチームの一員として認めるようになる。一方でテンジンも、コラが実戦形式を通じて自然と気のベンダーの歩法・身のこなしを身に付けていくのを目の当たりにし、コラにはコラにあったやり方があるのかもしれないと認める。コラはテンジンに無礼を謝罪しつつ、気の技の修行を再開するのだった。

 

●エピソード3 "The Revelation"

プロ・ベンディングのトーナメント大会へ参加することが決まっているファイア・フェレッツだが、試合参加費が足りないことが発覚した。父・母が死去しているマコとボリンの兄弟は、自分たち以外に頼るものがいない。ボリンは一時的にギャングたちに雇われることを内緒で決めた。

ボリンが帰ってこないことにしびれを切らしたマコは、コラとともに彼を探しに出かける。情報屋からボリンがギャングのアジトへ向かったことを聞き出したが、そこで目にしたのは、反ベンダー集団”イコーリスト”に連れ去られるボリンの姿だった。実は共和城では、非ベンダーたちによる反ベンダー運動が、水面下で広まりつつあった。それは、ベンダーたちを追放し、非ベンダーが街の実験を握るべきだとする運動だった。

ボリンの身を案じたコラとマコは、反ベンダーたちの秘密集会に忍び込む。集会ではイコーリストのリーダーである仮面の男、アモンが恐るべきデモンストレーションおこなっていた。アモンはギャングたちの額に手を当て、そのベンダー能力を永久に消し去ってしまったのだ。ボリンも土のベンダー能力を奪われんとしていたが、すんでのところでコラとマコのかく乱作戦により逃げ出すことに成功した。

ボリンを救出したコラは、アモンが見せたベンダー能力の消去術についてテンジンに報告する。テンジンはコラに対し、「ベンダー能力を恒久的に消し去ることができるのは、アバターだけだ」と告げた。

 

にっき

無題

日記です。

・先週は友人の披露宴のため帰郷していました。クソ暑くて死にそうになりやがんの。まあ寒いのよりはずっとマシですけど。古い友人らに会えたのが収穫。

・いやー、観てきたよ『シン・ゴジラ』。面白いね。エヴァ観たことないんだけど、庵野監督の才能、というか制作者としての力量がダイレクトに伝わってくるほどの覚悟が見て取れた。いい意味でゴジラ映画っぽくなく、それでいてかつてないほどゴジラ映画でもある。

・怪獣映画にありがちな「謎の足跡」とか「信じてもらえない目撃者」とか一切なく、最初から最後まで「日本対ゴジラ」を首尾一貫させて、物語もテーマも演出も、ぶれずに描いているのが偉いよね。制作者のやりたいことがあって、きちんとそれを実現できている。邦画の制作体制に関して、しばしば「外部からの口出し」が問題になるけど、今作についてはそれを感じなかった。もとからなかったか、封じこめたか、はねのけたか、容喙させない体制で作ったか。どちらにしても、久しぶりに邦画で面白いと思ったわ。

・第一形態の生理的気持ち悪さ。放射熱線(アトミックブレスではなく)、放射線熱線背びれ、放射熱線しっぽなど、今までにないビジュアルもすごかった。

・あと無人在来線爆弾とかいう狂った発想。それを許可したJRも大概だな。

・『アバター 伝説の少年アン』を観終ったので、続編『Legend of Korra』を観ている。アバター・アンの時代から70年後の世界が舞台で、20世紀初頭レベルにまで産業も機械文明も進んでる。そんな中で新たなアバターとして目覚めた17歳の少女、コラを主人公として、彼女の成長と、反ベンダーを唱える”平等主義者”との戦いを描く……というのが大きなあらすじ。

・作画も丁寧でよく動き、格闘シーンは前作以上に洗練されている。めまぐるしく移り変わるコラちゃんの表情も楽しい。まだ半分も観てないけど、楽しみながら観ていこうと思いますです。

・ただ、日本語吹き替えないのがなー。英語字幕付きで、なおかつ『アバター~』の前提知識があるからこそストーリーを終えている感じ。英語に堪能でないとしっかり楽しむのは難しいのだなあ。

・Fables vol.6の翻訳は8月後半くらいから始めたい。文字量が多くて読むのに難儀しているんですよ。しかもなんか古い(っぽい)言い回しが多いので、ストレートに読めない。新キャラも多いし。でもブルーボーイが活躍するので頑張って読む。

・来週は夏休み。ブログも休むはず。たぶん。

・せっかくAmazonプライムに面白そうな映画もあるので、もっといろいろ観たいし、ブログでの作品紹介のペースも上げたいんだけど、時間が足りない。あと、もともとが無精なので、できるペースでやっていくしかない。

・夏休みはどこか行こうかな。

コミケは行く予定。駆り出される。あつそー。Fallout 4の薄い本とか買えたらいいなと思うけど、もうあの人ごみを抜ける気力・体力がないのではとも思う。

ポケモン太陽とシスコムーン、ツレが珍しく買うっていうから俺も買うつもりなんだけど、ポケモンやるの初代GB以来なんだよ。しかもその初代でさえ途中までしかやっていないし。果たしてついていけるのか心配。

・固体値ってナニ?

以上です。今年も残り5か月切ったか。

アバター 伝説の少年アン

映像作品(アニメ)

ひさしぶりに作品紹介。海外アニメチャンネルのニコロデオンから生まれた『アバター 伝説の少年アン』です。ようやく観終わった。いやー、面白かった。

 

 

【あらすじ】

水の国、土の国、火の国、気の国の4つの国が、それぞれ独自の文化を発展させながら調和している世界。各国には、それぞれ水、土、火、気(風)を操ることのできる「ベンダー」と呼ばれる能力者がいた。そして4つの技すべてを操る者は、特別に「アバター」と称された。アバターは1つの時代に1人しか存在せず、その技と知恵をもって各国間の調和を保っていた。

あるとき火の国の王が各国への侵略を始める。大きな戦乱が起き、もともと少数だった気の国はすべての民が殺されてしまう。しかしアバターは姿をあらわさず、忽然と姿を消してしまった。

侵略から100年後、火の国はいまだ世界の覇権を狙い続けていた。そんな中、水の国の一部族として暮らすサカとカタラの兄妹は、南極の海で氷漬けにされていた少年・アンを見つける。彼こそが、火の国に滅ぼされたと思われていた気の国の最後の生き残りであり、新たなアバターだった。アンは火の国の侵略を止めるべく、カタラ・サカとともに成長の旅路を歩みだすことになる……。

 

【ここがグッド】

●多彩なキャラクター

本作は実にさまざまなキャラが登場する群像劇でもありますが、それぞれキャラが立っていて、単純に面白い。主役のアンはわずか12歳の救世主。遊びたい盛りで、世間知らずな彼だけども、100年間氷漬けにされており、目覚めたときにはすでに自国は滅亡している……という悲壮感も背負っている。そんな中でもなお、世界に秩序をもたらすべく奮闘していく。

アンを支える仲間たちも、それぞれ個性的。心優しいしっかり者の水のベンダーだけども、少し頑固さで意固地なカタラ。機転は利くけど、お調子者で考えなしのサカ。並外れた才能を持つ土のベンダーでありながら、わがままで協調性に欠けるトフ。それぞれが主役級に活躍するエピソードが設けられていて、彼らがおりなす友情と信頼関係、ラブも見どころ。

敵キャラも当然、キャラが立っている。ズーコ王子は火の国の後継者でありながら、国王から顔に大きな火傷を負わされ、しかも追放されたという複雑な過去の持ち主。名誉挽回のためにアンを捕らえようとする彼と、その彼を支える老将軍アイローの関係は、もうひとつの主人公と言ってもいいほど。

そのほかズーコの妹であるアズーラや、彼女の付き人であるタイ・リー&メイといった美少女系キャラもいるし、火の国に対抗するゲリラ、師匠のおっさんたちなどのサブキャラもわきを固めてます。

使い捨てキャラは少なく、前半の1エピソードで登場したキャラが、後半のエピソードでヘルプ役として再登場したり、キャラの成長に重要な示唆を与えたりと、味方キャラから悪者キャラまで配役に無駄がない。人と人との出会い・別れを、全52エピソードを通じて満喫できる構成になってます。

 

●バトルシーンの質の高さ

水、土、火、気の技の振り付けは、それぞれ異なる中国拳法の動きがモチーフ。なので、バトルシーンではカンフー映画ばりのダイナミックなアクションを楽しめること請け合い。当然、ただ殴る・蹴るだけじゃなくて、火の技・気の技を使って加速する、水の技・土の技で防御するなど「おお、こんな使い方をするのか」と驚きながら観られるのがグッド。単純な体術戦闘でも、関節を極めたり・壁走りで背後を取ったりと戦闘のレベルが高いです。城内、船上、飛行船の屋根、洞窟内などでの戦闘シーンも多く、ちゃんとそれぞれの舞台を活かして、立体感と納得感のあるアクションを見せるのが職人芸的で素晴らしい。

目まぐるしく動きながらも、どういう状況かわかりやすく、殺陣の見せ方がいちいち秀逸。気になる人は、Youtubeとかで「Avatar the last air bender fight」とでも検索してみてください。ネタバレになるかもなので動画は貼りませんが、海外アニメ=カートゥーンと思っている人ほど良い意味でショックを受けるはず。

 

●登場人物たちの成長

ストーリーとしては単純な英雄譚なんだけども、ゴールに至るまでのキャラクターたちの成長する姿に感心する。

前述のとおり、アンは12歳の少年。本来、無邪気な性格の彼にとって、アバターという役割はまさに降ってわいたような話。前半のエピソードでは、そこかしこで悪ふざけしたり、遊びに出かけたりしている。しかしそれでも、苦しんでいる人々の姿を目にし、自分を信頼してくれる仲間たちの声を受けて、挫折も困難も経験しながら、一歩一歩成長していく。最後の最後まで悩み、自分らしいベストを模索する姿が、等身大のヒーローという感じで共感を覚える。

もちろん成長するのはカタラやサカ、トフといったキャラも同じ。「頑固で堅物」「特別な才能がない」「周囲に合わせることができない」……。そんな誰にでもある悩みを自覚し、直面しながらも、周囲の助けも得ながらそれを乗り越えていく。『アバター 伝説の少年アン』が幅広い世代に受けたのは、やはりここらへんがうまく描けていたからだと思う。

成長という意味では、ズーコの描かれ方が最高だった。敵であるアンを追いかけながら、自らの宿命を見つめ直し、叔父の言葉に導かれ、最後には自分の意思で真の王道を歩み出す。その変わりように、どことなく漫画版ナウシカクシャナ王女を思い出してしまった。

 

という感じで、キャラクターもアクションシーンも、物語も楽しめるのが『アバター 伝説の少年アン』です。マイナス点は、ラストがほんの少し駆け足気味でアッサリ風味だったことと、いくつかのシーンにご都合主義があったことかしらん。まあ気にするほどでもないし、それを補って余りあるプラスの点があるので。

つーわけでぜひ皆さんに観てほしいんですが、なんと日本語吹替えで観賞するには、Amazonビデオを利用するしかないんですよ。日本語字幕版もない。これが一番のマイナスポイントかも。Amazonプライム会員なら無料で楽しめますが、そうでないなら視聴料金を支払うか、思い切ってAmazonプライム会員になるか…。英語に自信のある人なら、海外版のDVD・BDを買うのもありです。

まーともかくオススメであるのは変わりないので、一度観てくださんせ。僕は続編の『Legend of Korra』へと移行します。 

 

Amazonプライムをお試しするのであれば、コチラからどうぞ。

 海外版DVDボックスはこちら。

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

AVATAR: THE LAST AIRBENDER - THE COMPLETE SERIES

 

Fables vol.5 "The Mean Seasons" (あらすじ翻訳4)

漫画(国外) Fables vol.05

※『Fables』は、おとぎ話を題材にしたアメコミです。悪の勢力によって、おとぎ話の世界「ホームランド」から追放されたさまざまなキャラクターたちが、現実世界で素性を隠しながら生活しています。キャラクターたちは自らをフェイブルズと称しています。

 

チャプター4「春が来て……」

【シーン1】

ファームの一角で、何やら人だかりができている。その中心には、動物型のフェイブルズが倒れている。

ビースト「5人目の被害者だ。知ってる限り、5人目ってことだが」

一方、上空では、スノウの六つ子らが鳥たちとともに、楽しげに空を駆け巡っている。それを別のところから眺めるスノウと北風。

北風「あんな風に空を飛ばせるべきではない」

スノウ「どうして止められます? あの子たちは飛び回るのが好きなんです」

北風「孫たちは普通の子供ではないだろう」

スノウ「わかっています、北風さん」

北風「私たちは家族だ、スノウ。さん付けで呼ばなくともよい。お望みなら私のことをお義父さんと呼んでもかまわないのだぞ」

スノウ「それは適切ではないでしょう。私はあなたの息子さんと結婚していない」

北風は、話題を六つ子たちの教育方針に戻す。彼が言うには、六つ子らのような特別な子供には、特別な教育が必要だ。六つ子らは、歩かずに空中を飛び、いまだしゃべることもせず、また6人中3人は非人間族の見た目をしている。スノウはそれはわかっているものの、生まれつきの性質をどう教育すればいいのかと答える。

北風「無論、変身魔法を教えるのだ。遅くなればなるほど、習得できなくなるぞ。ビグビーはオオカミに変身することしかできん。母親と過ごしすぎたからな。孫たちも、せめて人間とオオカミの形態に変身するようになってほしいが……」

スノウ「それは……考えてもみませんでした」

北風「それと、なぜ孫たちはいまだにしゃべらないのだろうな」

スノウ「一週間後には誕生日です」

北風「うむ。時が過ぎるのは早い。あの子たちが話せるようになればいいが」

2人は話しながらファームの広場へやってくる。人だかりをみて、スノウはキツネのレイナードにたずねる。

スノウ「レイナード、何があったの?」

レイナードは今朝早くに、広場でメリーさんの羊の死体が見つかったのだと答える。スノウと北風が現場へ向かうと、すでにビーストとスウィンハート医師が検分をおこなっていた。

スウィンハート「ほかの4人と一緒だ。窒息死しているようだが、なんの痕跡も見られない。メリー、今は子羊を家へ連れていってくれ。検死しても得られる情報はなにもないだろうから」

メリーと呼ばれた女性は、子羊の遺体を腕に抱え、さめざめと泣きはらしている。

スウィンハート「いったい誰がやったのか、見当もつかん」

ビースト「殺人であるのは間違いないんだろう?」

北風「ゼファーのしわざだな」

ビースト「なんだって?」

北風「犯人はゼファー(西風)だ。生きている風だよ。私や私の従者たちと違って、固体化することはできんがね」

北風によれば、ゼファーは風の精霊の一種で、目に見えず、生き物の肺に吸入された空気を好むという。未熟なゼファーが肺に入り込み、その空気を奪われると、哀れな儀礼者は呼吸困難で死んでしまうこともある。

プリンス「そんな生き物、聞いたことがないぞ」

北風「ゼファーはわれわれの種族の中でも希少種だ。そして特にタチが悪い。産まれる前に殺せるなら、この手で殺しているほどにな。しかし、こちら側の世界でも生きていけるとは驚きだよ」

ビースト「あなたが来るまで、そんな生き物はやってこなかったぞ」

スウィンハート「最初の犠牲者は、彼が来る前に亡くなっている」

ローズ「本当はもっと早くにこちらへ到着していた可能性もあるわ」

プリンス「あるいは他の可能性もあるぞ。木製人形たちの襲撃から1年以上がたつが、再び魔王軍が攻撃を仕掛けてきたのかもしれない。姿の見えない暗殺者を送り込んできたのかも……」

北風「ありえないことじゃない」

プリンスは、魔王軍襲撃の可能性について検討するとともに、ホームランド奪還に向けた草案を練るためにタウンへと帰っていった。北風は、捜査のために残ったビーストに協力するという。

 

【シーン2】

そのころ、タウンのウッドランドビルの受付。副市長のビューティーが、床の汚れに憤慨している。受付にはビーストとの面会にやってきたカイがいるが、ビューティーに夫は不在だと告げられる。

 

【シーン3】

再びファーム。スノウは六つ子たちを連れて、ゼファーを捜索中の北風のもとへやってきた。スノウは北風に対し、先ほど話した変身能力を子供たちにトレーニングしてやってほしいと頼む。

北風「喜んで教えよう。ゼファーの探索を終えたらすぐにでも……」

スノウ「いえ、ぜひ今すぐ教えてやってほしいんです。時間がたてばたつほど、トレーニングの効果が薄れて、変身能力を身に着けられなくなるとおっしゃいましたよね。今がまさに訓練のときなんです」

北風はスノウの言葉にとまどうが、結局は変身のトレーニングを引き受ける。その言葉を聞き、スノウは六つ子らを北風に預けた。

「よかった。じゃあみんな、おじいちゃんと一緒にいるのよ?」

スノウは北風に耳打ちする。

スノウ「実は、あなたに預けたほうが安全だと思ったんです。見えない殺人鬼がうろついているんでしょう」

北風「なるほど。よい判断だ、スノウ」

一方そのころ、ビーストはローズのもとを訪れていた

ビースト「実際、北風氏とその精霊たちに手伝ってもらうほか、やれることはないんだよ。それで話っていうのは?」

ローズ「どうしてフライをクビにしたの?」

ビースト「クビに? いや、俺はフライキャッチャーを自由にしたんだ。ビグビーが細かい罪状で彼を延々と奉仕活動に従事させていたからさ」

しかしローズは、それは間違った判断だという。ビグビーがフライをビル清掃担当として従事させていたのは、彼を目の届く範囲に置くためだった。フライ自身も彼の仕事が好きであり、もし仕事を失えば、単なる気まぐれでトラブルを起こすだけでなく、妻子を探すためにホームランドへ戻ろうとするかもしれない。

ローズ「タウンに戻って、もう一度フライを逮捕するのね」

ビースト「わかったよ。この件が片付いたら……」

ローズ「すぐによ! どうせゼファー相手にできることはないんだから」

 

【シーン4】

タウンの小さなバーで、エドマン・ダンテスとツグミ髭が酒を交わしている。ダンテスはビグビーやスノウ、ブルーボーイ、ジャックらが街を去ったことを嘆き、ツグミ髭はフェイブルタウンが没落へと向かっているのではないかと懸念する。

 

【シーン5】

ファームを後にしてタウンへ向かうプリンス。スポーツカーを走らせながら、携帯電話でビューティーと通話している。

プリンス「有能な人材が必要だ、秘密を守れる人材が。そこでだ、ビーストのオフィスで海外居住者のファイルを見つけろ。そこに警備主任が有する3人のスパイの名があるはずだ。全員、フェイブルタウンの外で暮らしている。そいつらを呼び戻せ。今は私が市長なんだから、私のスパイでもある。連絡方法? 知らん。ファイルに書いてあるだろう。手段は問わない。多少、卑怯な手を使ってもな」

 

【シーン6】

夕闇の中、スノウは明かりもつけずに自室で一人、涙を流している。

子供の声「ママ?」

スノウ「来たのね。ずっと私を探していたんでしょう。一人で、ご飯の食べ方も知らずに。知らなかったの。ずっと六つ子だと思ってた。本当にごめんなさい。あなたのことに気づきもしなかった」

子供の声「でもママに会えたよ」

スノウ「わかってる。でもここにいちゃダメ。ほかのみんなに殺されてしまう。今から言うことを聞いて。もう二度と誰かの体内に入り込んで、その空気を奪ったりしてはいけない。それが動物でも」

子供の声「でも外の空気はおいしくない」

スノウ「それでも約束して。もう誰かの体の中に入り込んではダメ」

子供の声「守ったらここにいてもいい?」

スノウ「いいえ。あなたは遠くへ行かなきゃいけない。ここからずっと遠くへ。行ってお父さんを見つけるの。何があったか話しなさい。ビグビーならどうすればいいか知っているはず。あなたを傷つけさせることもないわ。できるわね?」

そう言ってスノウは部屋の窓を開ける。

子供の声「もちろんだよ、ママ」

スノウ「約束して、お父さんに会えたら、ずっと一緒にいなさい」

子供の声「ごめんなさい、ママ。ぼく、悪い子だった」

スノウ「行きなさい、早く! 誰かに見つかる前に……」

ゼファーとして生まれた7人目の子供を見送り、スノウは一人泣き続けた。

 

【シーン7】

それから幾日かが過ぎた。スノウと六つ子らが暮らす家で、子供たちの1歳の誕生日パーティーがおこなわれている。

スノウ「ハッピーバースデイ、みんな」

ローズ「ケーキは7つ分?」

スノウ「ええ。新しい『家族の伝統』なの。この子たちが大きくなったら、いつかわけを説明してあげるわ。さあ、プレゼントを開けましょう!」

("The Mean Seasons"、終わり)  

Fables Vol. 5: The Mean Seasons (Fables (Graphic Novels))

Fables Vol. 5: The Mean Seasons (Fables (Graphic Novels))

 

「誰それに投票するのが正しい!」という発想は危険である

無題

選挙の前後にかけて「○○に投票するのが正しい判断」「~~に投票するのは馬鹿」みたいな言説があちこちで聞かれるけど、これが危険な発想の端緒である、ということについて書く。

 

結論から言うと、「○○に投票するのが正しい」「~~に投票した人は間違ってる」みたいなもの言いは、「正しい政治家さえ選べば政治はうまくいく」「この国がうまくいかないのは正しい政治家が選ばれなかったから」みたいな思考を導きがちで、それは結局、自分の暮らす社会の行く末を【誰かに丸投げする】ことにほかならない。だから危険。邪悪、と言ってもいい。

 

「正しい政治家さえ選べばうまくいく」、などという発想は最悪の思考停止でしかなくて、つまるところ「当たりさえすれば人生の勝ち組になれる」と考えているギャンブラーとほとんど同じだ。そこには、自分の投票行動に対して自覚的に客観し、結果を顧みて最善を尽くすという覚悟がない。

 

そしてまた、投票行動に正解・不正解を求めだすと、いつまでたっても到来しない救世主を待ち望むしかなくなる。これなんかまだ害がないほうで、下手すると「何者でもない単なる政治家を救世主と勘違いして、崇め奉り、全権を委任する」可能性だってある。ただ自分の意見と合致しているという理由だけで、だ。

 

正しい政治家なんていないわけ。どこにも。【政治家】と【よりベターな政治家】しかいない。そして、なればこそ私たちは歩みを止めてはならない。

 

どのような政治家のどのような治世であっても(あなたの望んだ政治家であっても)、くさらずに・粛々と・手の届く範囲を「昨日よりまともに」していくしかない。「~~に投票しないのは情弱」だとか言うのではなく。

 

シュトヘル』のユルールも言っている。

「いかなる王の世にあるか、の偶然のみが人の幸、不幸を決めるなんて。これこそが、無念じゃないか」 

あなたが「この選挙で日本オワタ」と思えば、政治家はまさに選挙結果をすべての大義名分にして振る舞うだろうし、あなたが「どんな選挙結果であっても、自分にやれること・自分のやるべきことはある」と考えれば、政治家にとっても選挙結果は単なる選挙結果という指標でしかなくなる。

 

もっかい言う。投票に正解はない。正解を求めれば求めるだけ、あなたは自分の運命を誰か他人にゆだねることになる。