The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(6)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード12を紹介。※シーズン1のラストです。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード12 "Endgame"
ボリンとアサミ、アイロー将軍はナーガの背に乗りイコーリストたちの飛行場へと向かう。滑走路を土のベンダー能力で破壊し、飛行場を機能停止させるためだ。飛行場を見つけた3人は、ナーガと火イタチのパブーを待機させ、飛行場内へと忍び込む。しかし、周囲に張り巡らされた電撃ネットに引っかかり、気を失ってしまう。

一方、コラとマコは変装してアモンの演説会へと侵入。ステージで演説するアモンをさえぎり、彼の真の姿──ノアタクという水のベンダーだということを暴露する。そしてまた、アモンはかつて犯罪組織の長だったヤコンの息子であり、タラク評議員の兄であり、ブラッドベンディングによって人々のベンダー能力を封じているのだと訴える。

ざわめきたつ聴衆とアモンの側近たち。しかしアモンは動じず、「かつて私の家族と私の顔は火のベンダーに焼かれた」と話し、その仮面を脱ぐ。彼の左ほほには、大きな火傷のあとがあった。聴衆はアモンの話を信じ、コラの暴露を作り話だと騒ぎ立てる。マコは、いったん逃げて体制を立て直そうと提案。しかしアモンはなんと、捕縛したテンジンとその子供たちをステージに連れてこさせた。

飛行場内の牢屋に捕らえられたボリンとアサミ、アイロー。そこへヒロシ・サトウがやってくる。ヒロシ・サトウは娘に対し、捕らえたことを謝りつつ、いつかまた家族になれるだろうと話す。しかしアサミはそれを拒否。ヒロシ・サトウは、アイローが送った電信を傍受したこと、そして第二艦隊がやってくる前に、それを軽飛行機部隊からの爆撃で全滅させると言い残し、 部下とともにその場を後にする。

打つ手なしかと思われた3人だが、ナーガとパブーがやって来た。ナーガはその巨体で牢屋のおりを破壊。さらにパブーは3人の縄をかみ切る。自由の身になった3人はすぐさま滑走路へと向かう。すでに数機の飛行機が飛び立とうとしている。アイローは離陸寸前の軽飛行機に飛び乗り、操縦者を放り投げ、そのコックピットを奪う。また、アサミは飛行場内にあった装甲メカに乗り込む。

捕らえられたテンジンとその子供たちを前にして、コラ・マコに他の選択肢はなかった。テンジンたちを救出するため、2人はステージに乱入する。マコはめったに使わない電撃の技(火のベンダーの特殊技)でイコーリストたちを威嚇。その間に、コラはテンジンらの拘束を解く。テンジンも風の技でイコーリストの護衛を吹き飛ばしつつ、子供たちとともにバックステージから逃げ出す。

ステージ裏の廊下に出たコラたち。テンジンは子供たちとともに、妻のペマと赤ん坊のローハンを救出に向かう。アモンが追ってくるのを目にしたコラとマコは、テンジンたちとは反対側の通路へと逃げる。

逃げ込んだ倉庫内で、コラはテーブルの下に隠れてアモンをやり過ごそうとする。しかし、その身体がいきなり外へ引っ張り出される。アモンがブラッドベンディングでコラの身体の自由を奪ったのだ。マコはコラを助けようと火の技を繰り出すが、彼もブラッドベンディングで動けなくなってしまう。そしてついにアモンはコラの額に手を当て、彼女のベンダー能力を消去してしまう。

アイローは第二艦隊への爆撃を防ぐべく、奪い取った軽飛行機の乗って、ほかの飛行機部隊を攻撃していた。コックピットから火の技と電撃を放ち、次々と他の飛行機を撃墜するアイロー。一時は敵の攻撃にあやうく撃墜されかかるも、間一髪で助かり、最後の一機まで撃墜することに成功する。

飛行場ではボリンが滑走路を破壊し、さらなる飛行機部隊の増援を妨害していた。ナーガも装甲メカに立ち向かい、ボリンをアシストする。ハンガー内では、アサミが装甲メカを操って残りの飛行機を破壊していた。しかしそこへ装甲メカに乗ったヒロシ・サトウが立ちはだかる。「お前は、母親を殺したやつらを助けているんだぞ」。そう話す父に対しアサミは「あなたはベンダーの人々を憎むばかり。もう二度と母さんの愛情を思い出すこともないでしょうね」と言い放つ。

ヒロシ・サトウは、アサミを恩知らずの娘とののしり、攻撃を仕掛ける。数度ぶつかりあう装甲メカ。ヒロシ・サトウの操るメカがアサミの機体を押し倒し、そのコックピットをこじ開けようとする。そのとき、ナーガに乗ったボリンが助けに現れる。ボリンは土の技を使ってヒロシ・サトウの機体に攻撃。ひるんだすきを突いて、今度はアサミの装甲メカがヒロシ・サトウの機体を押し倒す。

アサミは、装甲メカのクローを使ってヒロシ・サトウのコックピットをこじ開けるが、とどめの一撃をためらう。ヒロシ・サトウはそのすきにコックピットから逃げ出す。逃げる父を見ながら、アサミは彼が悪人になってしまったことを知り、装甲メカから捕縛ワイヤーを射出。涙を流しながら、彼を捕らえた。

ベンダー能力を失ったコラを前に、勝利を確信するアモン。しかし背後から彼の側近が現れる。彼はアモンの正体を目にし、今までだましてきたと彼を糾弾、攻撃を仕掛ける。アモンはたやすくその攻撃をかわし、彼をブラッドベンディングで無力化する。そのままマコに近づき、火のベンダー能力をうばおうとするが、マコはわずかに動く指先をアモンに向け、電撃を放つ。

電撃で吹き飛ばされるアモン。マコは素早くコラを抱きかかえて倉庫から逃げ出す。コラを元気づけながら廊下を走るマコだが、追いかけてきたアモンが、再びマコの身体を拘束。アモンはマコの才能をほめつつ、そのベンダー能力をうばおうとする。

その様子を目にしたコラは、ベンダー能力を奪われたにも関わらず、無意識にパンチを繰り出す。そのとき、強力な暴風が拳から放たれ、アモンを吹き飛ばした。これまで閉ざされていた気のベンダーの技が、土壇場で覚醒されたのだ。驚愕するアモンに対し、コラもまた驚きつつ気の技を敵にぶつける。アモンはブラッドベンディングで彼女の腕を封じるが、コラが最後に放った強力な暴風によって窓から吹き飛ばされ、そのまま海へと転落する。

騒動を聞きつけ、会場の周囲には人々が集まっていた。アモンが転落した海上にはそのマスクが浮かんでいる。海中に沈みつつあったアモンは、慌てて水のベンダー能力を使いその水中から抜け出る。しかしその様子は、大勢の人々に目撃されることになった。見れば顔の火傷の痕も水ではげ落ちている。人々はアモンがベンダーであることと、コラの言い分が正しかったことを認める。計画が破たんしたことを知ったアモンは、再び水中に身を隠し、その場から逃亡する。

テンプル島のタラクのもとに、仮面を取ったアモン──ノアタクがやってくる。彼はタラクに対し、過去の非礼について謝罪する。そして、兄弟2人がそろえば誰も止められるものはいないとして、タラクを牢屋から出す。

コラたちはリン、テンジン一家と合流し、お互いの無事を喜ぶ。ボリンは、コラが気の技に覚醒したことを喜ぶが、ほかの3つの技は封じられたままだと知り、気まずそうにその場を去る。港には連合軍の第二艦隊が到着し、テンジンの兄であるブミ司令官もやってくる。テンジンは悪ふざけを好む兄にあきれながらも、彼をもてなさなければな、とため息をつく。

タラクとノアタクは、スピードボートに乗って逃亡していた。ノアタクは「私たち兄弟がそろえばできないことは何もない」と喜びながら話す。タラクは兄の本当の名前を口にしつつ、その言葉に同意する。ノアタクは「自分自身でさえその名を忘れるところだったと」と、自らの名前をかみしめるように味わう。

夕日に向かって走るボート。タラクはボート内にイコーリスト用の電撃グローブを見つける。彼は兄の背中を見つめながら「子供の頃の日々を思い出すな」とつぶやき、それを聞いたノアタクも静かに涙を流した。次の瞬間、タラクはボートの給油口に向けてグローブの電撃を放つ。ボートは大爆発を起こし、2人は海上に散った。

コラはアモンに封じられたベンダー能力を回復させるため、南極の実家へと戻っていた。治療を行うのは水のベンダーにしてアバター・アンの妻カタラ(つまりテンジンの母。前作から登場)。マコやテンジン、リンその他の人々が治療の終わるのを待っていたが、カタラの努力もむなしくコラのベンダー能力は元に戻らない。

気落ちしたコラは一人になりたいと外へ向かう。マコは彼女を追いかけ、「君がアバターであろうとなかろうと、気にしない。君がタラクに拉致されたとき、君のことを本当に好きだと気が付いたんだ」と告げる。コラはその気持ちを嬉しく思いつつも、ベンダー能力を失ったショックから、彼の愛情に答えることができない。ナーガの背に乗り、その場から駆け出す。

崖のふちに座り込み、ひとり涙を流すコラ。そのとき、気の民の衣装を着た男性が近づいてくる。テンジンだと思ったコラだが、それは紛れもなくアバター・アンだった。なぜ今、過去のアバターとの精神的つながりが持てたのか? そう問うコラに対し、アバター・アンは優しく微笑み「君がどん底を経験したからだ。それこそが大きな変化をもたらす」と答える。そう話すアバター・アンの後ろには、過去の何人ものアバターたちが連なっている。

アバター・アンはコラの額に手を当て、エナジーベンディング(人体の生命エネルギーを操るベンダー能力。アバターにしか使えない原初の技)で封じられていたベンダー能力を開放する。コラはアバターの境地へと到達し、アバターとして真の覚醒を果たしたのだ。コラが土、火、気、水の技を使いこなすのを目にしたマコは、驚きながら彼女のもとへと走り寄る。コラはマコに抱き着き、2人はキスを交わす。

その後、コラはエナジーベンディングによってリン・ベイフォンのベンダー能力を復活させる。土の技を取り戻したリンはコラに礼を言う。テンジンはコラの肩に手を置き、アバター・コラを誇りに思うと告げるのだった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(5)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード11を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード11 "Skeltons in the Closet"

テンプル島が敵の手に落ち、評議会も制圧されたことで、共和城はイコーリストたちの支配下に置かれた。ヒロシ・サトウは、広場に集まった人々に向かって「ベンダーたちの暴政は終わり、アバターも逃げ出した。イコーリストは連合軍の艦隊を打ち負かし、ベンダーのいない世の中をつくる」と説く。

それを聞くのは、イコーリストに変装したコラとマコ。コラとチーム・アバターは、テンプル島襲撃以来、共和城のホームレスたちが暮らす地下の隠れ家に身を寄せていた。その晩、コラはマコと会話をする。「数か月前まで南極でアバターの訓練をしていたのに、今は戦争の真っただ中にいる。信じられない」とコラ。マコは「誰だって将来のことはわからないさ」と答え、「君がいない世界も想像できない」と伝える。見つめあう2人だったが、コラはもう寝ようと告げる。

翌日、ついに連合軍の艦隊がやってくる。海岸からそれを眺めるコラたちだが、イコーリストの軍勢は見当たらない。旗艦に乗るアイロー将軍も何かがおかしいと気づく。次の瞬間、機雷の攻撃を受ける。同時に、山の向こうから軽飛行機の編隊が襲来する。

機雷と軽飛行機が落とす爆弾で身動きが取れなくなる連合軍艦隊。コラは海に飛びこみ、艦隊の助けに向かう。アイローは甲板に出て火のベンディングで果敢に軽飛行機を撃墜するが、多勢に無勢、海中へ転落してしまう。コラは彼を救出して隠れ家へと戻る。

アイローは、イコーリストたちの戦力が予想以上だったことを認め、連合軍第二部隊への救援を決める。彼はホームレスらが隠し持っていた電信を通じて、連合軍司令官のブミ(テンジンの兄、アバター・アンの長男)に救援のモールス信号を送る。

その後、アイローはボリン、アサミとともに第二部隊が来る前に飛行場を攻撃しに向かう。一方、コラはアモンにやり返すときがきたとして、彼との直接対決を望む。マコもコラに同行し、テンプル島へと向かう。

変装してテンプル島へと忍び込んだコラとマコは、隠れてアモンを待ち伏せしようと判断。寺院内部へと向かう。その途中で、共和城のアリーナでアモンによる演説会があるとの情報も得る。

待ち伏せのため、2人が寺院の屋根裏へと上がると、そこにはアモンによって牢屋に入れられたタラクがいた。「なぜあなただけが特別に捕らわれているのか」と問うコラに対し、タラクは「私がアモンの弟だからだ」と答える。驚く2人に対し、タラクは自分の過去を語って聞かせる。

稀代の犯罪王にしてブラッドベンダーだったヤコンは、アバター・アンに捕らえられたのち、刑務所から脱獄した。彼は整形手術によって顔と身分を変え、北極の水の部族へとやって来た。ヤコンはそこで部族の女性と結婚し、2人の兄弟をもうける。それが、のちのアモンであるノアタクとタラクだった。

一家はごく平穏に暮らしていた。しかしノアタクとタラクが10代になり、水のベンダーとして目覚めると、ヤコンは彼らを特訓するようになった。ヤコンは2人だけに過去の秘密を聞かせ、自らのベンダー能力をうばったアバターと共和城への復讐こそが、兄弟に課せられた使命だと力説する。

それからノアタクとタラクは、ヤコンから過酷な訓練を受ける。ブラッドベンディングの能力にも目覚め、父と同じく満月が出ていないときでも、その能力を使えるようになった。特にノアタクの才能はすさまじく、軽く手を動かすだけで5匹のオオカミを同時に意のままに操れるほどだった。

しかしあるとき、息子たちを復讐の道具としか見なくなったヤコンに対し、ノアタクがついに反発。父親をブラッドベンディングで打ち倒すと、そのまま失踪した。母は悲しみに打ちひしがれ、ヤコンもまた息子を失ったショックから抜け出せないまま数年後に姿を消した……。

タラクの過去を聞いたコラは、「私が聞いた中で一番悲しい話だ」とつぶやく。タラクはコラに対しておこなった無礼を謝罪した。そして、「アモンは、過去の不幸と、世の中の悪のすべてがベンダー能力に起因していると信じている」と話し、血流を操ることで他者のベンダー能力を除去しているのだろうと説明した。

話を聞いた2人は、この事実を演説会で皆に暴露すれば、アモンを支持する人もいなくなり、イコーリストたちの革命も失敗するはずだと確信。コラは演説会場へ向かう前にタラクを牢屋から出そうとするが、タラクは「私の逃亡が知られれば、君たちの計画も頓挫するかもしれない」としてこれを拒否。そしてコラに対し、「君の手でこの哀れな物語を終わらせてくれ」と頼むのだった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(4)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード9と10を紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード7 "Out of the Past"

ブラッドベンディングによってコラを拘束したタラク。彼はコラを共和城からほど近い山奥の小屋へと連れていく、頑丈な金属製のロッカーへと幽閉した。

翌朝、テンジンの自宅で電話が鳴る。テンジンは、恐ろしい出来事が起きたと聞かされ、急いで評議院のホールへと向かう。そこには、ケガの手当を受けているタラクがいた。テンジンに対し、タラクは虚偽の報告をする。彼が言うには、昨晩、仲間たちを開放するよう抗議にやってきたコラが、イコーリストたちに拉致されたというのだ。

一方、署長の座を退いていたリン・ベイフォンは、ラジオニュースによってコラが拉致されたことを知る。リン再びメタルベンダーのスーツに身を包み、警察署をおとずれ、そして拘禁されていたマコ、ボリン、アサミの3人を解放した。その後、4人はテンジンのもとをおとずれる。テンジンは、リンが療養を中断してまで行動を起こしたことに驚くが、彼女は「コラを探すことのほうが重要だ」と言う。

コラを探すなら、セオリー通りに地下からだとリンは言う。ボリンもその考えに同意した。彼が言うには、かつてイコーリストたちが自分を拉致した際も、地下トンネルを使って移動していたそうだ。

コラは、タラクに監禁された狭いロッカーの中で悪戦苦闘していた。叫んでも箱を叩いても、助けがくる気配はないため、テンジンの示唆に従い、瞑想を始める。しばらく精神を集中させると、アバター・アンの過去の姿が目の前に広がっていく。

過去のビジョンの中で、中年になったアバター・アンと、共和城の警察署長トフ・ベイフォン(リンの母)が親しげに会話している。話の内容によれば、犯罪組織のリーダーにして殺人犯のヤコンの容疑が固まり、逮捕のめどが立ったという。その後、アンとトフは、目撃者の証言にもとづきヤコンを逮捕する……。ビジョンはそこで途切れるが、コラは過去のアバターとのつながりを持てたことを喜ぶ。

テンジン、リン、マコ、ボリン、アサミの5人は共和城内のトンネルを捜査している。リンの振動探知により、秘密のトンネルが見つかったのだ。アサミは、マコがコラの捜索に集中していることに気づき、ボリンに「コラとマコの関係はどうなのか?」とたずねる。ボリンは、「2人は一度だけキスしたことがあるけど、大したことじゃない」と告げる。しかしアサミは彼の言葉に納得できず、落ち込む。

しばらくのち5人は、バイクに乗ったイコーリストがトンネル内を走行しているのを目撃する。そのあとをつけると、イコーリストたちの地下基地にたどり着いた。リンは振動探知により、かつて捕らえられてしまった自分の部下たちを見つける。しかし彼らは、すでにアモンによってベンダー能力を奪われたあとだった。

マコはイコーリストを1人捕らえ、コラの居場所を聞き出す。しかしそのイコーリストが言うには、コラを捕らえたことも、評議院を襲撃したこともないという。リンはどの部屋にもコラがいないことから、その言葉が事実かもしれないと考える。ではなぜタラクはそんな嘘をついたのか? テンジンは、タラクこそがコラを拉致したのだと推測する。基地内に侵入者警報が鳴り響き、捜索はそこで中断される。5人は、救出したリンの部下たちとともに、地上へと脱出する。

コラはまだ瞑想を続けていた。ビジョンの中では、逮捕されたヤコンの裁判がおこなわれている。議長を務めるのは、トフと同じくかつてアバター・アンとともに戦ったサカ。検察側は、目撃者らの証言をもとに、ヤコンが禁じられたブラッドベンディングの技を犯罪に悪用していることを追及する。ヤコンの弁護人は、「ブラッドベンディングが非常にレアな能力であり、かつ満月の下でなければ使用できない。そんな可能性があり得るはずはない」と異議を唱える。

討議ののち、サカは裁判員たちに説明する。「かつて自分は奇跡的な偶然が重なってとある火のベンダーを倒した。また、トフも不可能と思われていたメタルベンディングの技を発見した。ブラッドベンディングの使い手はたしかにレアだが、皆がありえないと考えることをやってのける人物は存在する。そしてヤコンこそが、まさにそれだ」と。結果、評議院はヤコンに対し無期刑を言い渡す。

判決後、ヤコンが不意に立ち上がると、突然サカの体の自由が奪われる。トフはすぐにブラッドベンディングだと気づくが、彼女の体も硬直してしまう。ヤコンは、アンを含む室内の全員をブラッドベンディングで動けなくし、逃亡を図る……。

地下基地から脱出したテンジンら5人は、評議院へと向かい、タラクに面会する。テンジンは、タラクがコラをどこかへ拉致したのだと追及するが、当然ながらタラクはそれを否定する。それを陰から見ていたのが、タラクの秘書だった。彼はコラがタラクの部屋を訪れた夜、2人の戦いの様子を目撃したと証言する。

タラクはそんな証言に信ぴょう性はないと批判する。リンが「なぜ今になって打ち明けたのか?」と問うと、秘書は「タラクのブラッドベンディングが怖くて、話すのをためらっていた」と告げた。ショックを受けながらも、テンジンはコラの居場所をタラクに問い詰める。しかしタラクのブラッドベンディングによって、全員が気を失ってしまう。その後、一同が目を覚ますと、タラクはすでに逃亡していた。

コラはさらに瞑想を続けている。ブラッドベンディングによって裁判の席から逃亡したヤコン。ヤコンは逃げながら、いつか戻ってきて必ず共和城を支配してやると宣言するが、アバター・アンがそれを追跡する。ヤコンの強力なブラッドベンディングによって一時的に体を操られるも、抑制していたアバターの真の力(アバターの境地)を覚醒させたアンは、それすらも跳ね返す。アンは土の技でヤコンを捕らえ、ベンダー能力を永遠に消去した……。ヴィジョンはそこで終わり、コラは、アバター・アンがタラクのことを警告していたのだと理解する。

ちょうどそのとき、タラクが戻ってきた。彼はコラに対し「お前のせいで何もかもめちゃくちゃだ」とつぶやく。ヴィジョンを見たコラは、タラクがヤコンの息子だと気づく。タラクはその指摘を認め、父のように犯罪者として共和城を支配したかったのではなく、救世主として共和城を手中に収めたかったのだと話す。

タラクは、コラを人質に取りながら新天地で仕切り直す予定だったが、そのとき小屋に誰かがやってくる。見ればそれはイコーリストたちと、そのリーダーであるアモンだった。アモンはタラクに向かい、「平等化の時が来た」と告げる。それに対し、タラクはブラッドベンディングで応える。イコーリストの戦闘員たちが倒れる中、しかしアモンだけは平然としている。「貴様はいったい何なのだ」。タラクの問いに対し、アモンは「私は“答え”だ」と告げる。そしてタラクを抑え、そのベンダー能力を奪った。

コラを安全に捕らえるため、イコーリストたちは電気ショックグローブを使ってロッカーに電撃を流す。内部からは叫び声が聞こえるが、コラはロッカー内の横棒を使って自身の体を吊り上げ、電撃を回避していた。ロッカーの扉が開けられると、コラはすぐさま飛び出してイコーリストらに攻撃。タラクを連れ去ろうとしていたアモンらの攻撃から逃れつつ、共和城に向けて下山する。途中、疲れから倒れてしまうが、彼女を探し続けていたナーガに救助される。

ナーガに背負われて、コラは共和城に戻って来た。テンジンとリンは、どうやって逃げ出してきたのかと質問するが、マコはそれをさえぎり、コラを抱きかかえる。コラの無事を喜ぶマコに対し、コラもまたマコがいてくれて嬉しいと述べる。マコはコラの顔をなでて、もう安心だと元気づけた。

 

●エピソード10 "Turning the Tides"
テンプル島で拉致時の疲れと傷をいやすコラ。テンジン一家とマコらとともに昼食を取りながら、脱出時の様子、タラクが犯罪王ヤコンの息子であること、アモンによってベンダー能力を奪われたことを話す。テンジンとリンは、ヤコンの息子なら満月以外の時でもブラッドベンディングが使えてもおかしくないと話しつつ、評議員でもある彼がアモンに捕らえられたことにショックを受ける。

キッチンではテンジンの妻・ペマとアサミが食器を洗っている。ちょうどそこへマコがやってくる。アサミは、マコのコラに対する気持ちについて問い詰めが、マコは煮え切らない答えしか返さない。

テンジンはリンに対し、評議会に出ている間、島に残って子供たちと妻を守るよう頼む。テンジンはスカイバイソン(空を飛ぶ巨大なバイソン)に乗って共和城へ向かうが、すでに評議員はイコーリストらの襲撃を受け、テンジン以外の評議員も全員捕らえられていた。空からはイコーリストの飛行船が爆弾を落としている。

テンジンは急きょ警察署へ向かい、署長のサイカンと話す。サイカンいわく「警察の人員リソースでは、イコーリストたちの攻撃に対してカバーしきれない」。テンジンは、連合共和国の軍隊「連合軍」への出動要請を無線でおこなうようサイカンに伝える。しかしそのとき、室内にガスが立ち込める。テンジンはサイカンら警察署員を誘導して署から避難する。

警察署の外には、多数の装甲メカとイコーリストたちが待ち伏せしていた。装甲メカの電磁石によって、鉄製スーツを着た警官たちは拘束されてしまう。テンジンも孤軍奮闘するが、多勢に無勢。あわや捕らえられてしまうかと思われたその瞬間、コラとその仲間たちが駆け付け、イコーリストたちを撃退。テンジンの危機を救った。その様子は、上空に浮かぶ飛行船からも見られていた。飛行船内にいるヒロシ・サトウは、アサミがアバターとともに戦っているのを見て嘆く。それを見たアモンは、もうすぐ娘を取り戻すことができるだろうと話す。

テンジンはコラたちと合流し、テンプル島へと帰還する。すでにイコーリストの飛行船が島に着陸しつつあった。島ではリンと、島を守る白蓮会(どの国家にも属さない秘密組織。前作から登場)のベンダーたちがイコーリストらの攻撃をしのいでいた。混乱の中、以前から妊娠していたペマが産気づく。産婆らに守られて、ペマは建物の中に避難する。テンジンの子供たち─―ジノーラ、イッキ、ミーロの3人も気の技を使ってイコーリストを撃退していく。

そこへテンジン、コラたちが到着する。「子供らにも戦わせたのか」とテンジンはリンに問うが、リンは「自分の子供を誇りに思うべきね。彼らがいなければ負けていた」と言い返す。

ペマのもとへ駆け付けると、ちょうど新たな男の子が生まれたばかりだった。テンジンはその子をローハンと名付ける。ジノーラたち3人も新たな弟の誕生を喜ぶが、すぐにイコーリストによる追撃が始まる。

テンジンは家族とともにスカイバイソンに乗って一時避難することを決定。リンもまた、気の技のベンダーたちを守るために彼らに同行することに。テンジンはコラに「3日もあれば連合軍が到着する。それまで隠れているんだ」と伝える。そして自分たちも必ず戻ってくること、戻って来たときこそ、この戦いの潮の変わり目となるだろうと諭す。

コラとマコ、ボリン、アサミがナーガの背に乗って脱出の準備をする間、白蓮会のベンダーたちがイコーリストたちの攻撃をしのぐ。アモンの側近がコラたちを追跡するが、ナーガの活躍で辛くも逃げ切ることができた。

上空では、テンジンたちの一家をイコーリストの飛行船2隻が追撃している。飛行船からは捕縛ネットが射出され、テンジンたちをスカイバイソンごと捕らえようとする。逃げ切れないと悟ったリンは、「何があってもこのまま飛び続けて」とテンジンに伝え、鉄製ワイヤーで飛行船の上に飛び移る。メタルベンダーの能力で金属製の尾翼を破壊し、飛行船を墜落させるリン。同様に墜落させようともう1隻の飛行船へと飛び移るが、イコーリストらに阻まれ、逆に捕らえられてしまう。その様子を見ていたミーロは「彼女は僕のヒーローだ」とつぶやき、テンジンも悲しげに同意する。

コラとチーム・アバターは無事にテンプル島を脱出し、共和城の海岸へとたどり着いたものの、島は完全にイコーリストらに制圧されてしまった。テンプル島でアモンは「コラの行き先を教えれば、ベンダー能力はそのままにしておこう」とリンに持ち掛けるが、彼女は口を割らない。アモンはリンのベンダー能力を奪い取った。

連合軍の将軍にして火のベンダー、アイロー(前作にも登場したズーコの孫、火の国の女王・イズミの息子)は、共和城が侵略攻撃を受けているとの知らせをコラから受け取る。アイローは3日で共和城に到着すること、そして必ず彼女とともに共和城を取り戻すと伝えた。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(3)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード7と8を紹介。ネタバレ注意でお願いします。


●エピソード7 "The Aftermath"

アモンの率いるイコーリストらの大会襲撃からしばらくのち、アリーナに間借りしていたマコとボリンの2人は引っ越すことになった。コラは、テンジンから居候してもいいと許可を得たと伝えるが、すでに2人はアサミ、およびヒロシ・サトウのマンションに住むことが決まっていた。

そのころ、リン署長の率いるメタルベンダー警察隊は、食品会社の支社からイコーリストらの武器や宣伝ポスターを発見。その会社の社長を逮捕する。

コラは警察署をおとずれ、大会襲撃時にベンダー能力を奪われたウルフ・バッツのリーダーと面会する。お互いにいい感情はもっていなかったものの、コラは彼にアモンを倒すことを約束した。

警察署でテンジン、リンと会話したのち、コラはマコやボリンが借りたサトウ家のマンションをおとずれる。アサミの運転するレースカーを楽しんだコラだったが、マンション内で偶然にもヒロシ・サトウの電話を立ち聞きしてしまう。電話口でヒロシ・サトウは、食品会社が逮捕されたことはいい時間稼ぎになったこと、そして次の攻撃の用意ができたと話していた。

コラはヒロシ・サトウがイコーリストに通じていると直感し、テンジンとリンに知らせる。そこでコラは、ヒロシ・サトウの妻が、かつて火のベンダーの強盗に殺されていたことを知る。

早速リンとテンジン、コラはヒロシ・サトウのもとを訪れ、問い詰める。ヒロシ・サトウは、「電話の会話は会社買収の話で、イコーリストとは何の関係もない。会社の倉庫を調査してもいい」と話す。

リンとメタルベンダー警察隊は、フューチャー・インダストリーズの倉庫を捜査するが何も出てこない。コラもその場に駆け付けるが、イコーリストとのつながり示唆するものは得られない。しかしそのとき、ひとりの工場職員が、コラにそっとメモを渡す。

メモの指示に従って、コラとテンジン、リンの3人は、元イコーリストのメンバーと接触することができた。その男性によると、ヒロシ・サトウは確かにイコーリストのメンバーであり、アモンの計画のために働いているという。アモンの計画とは、ベンダーと非ベンダーの戦争を引き起こすことだ。また男は、ヒロシ・サトウの自宅の地下に秘密工場があると告げる。

3人は、マコ、ボリン、アサミもともなってヒロシ・サトウの自宅の別館を調査する。土のベンダーの振動探知術によって、地下に大規模な工場があることがわかった。

地下工場へと降り立ったコラとテンジン、リンが目にしたのは、多数の武器や装甲メカタンクと、その搬出を支持するヒロシ・サトウだった。プラチナでできた装甲メカタンクは、メタルベンダーにも操作することができない。リンやテンジン、コラ、そして警察のメタルベンダーたちも装甲メカタンクに倒されてしまう。

イコーリストたちに捕らわれてしまうかと思われたが、間一髪、地上を見張っていたマコ、ボリン、アサミたちが駆け付ける。ヒロシ・サトウは、娘のアサミに対し、「母さんが殺されたのはベンダーたちのせいだ。イコーリストに加わり、アモンとともに革命を起こそう」と説得する。アサミは父親の差し出す電気ショックグローブを手に取るが、逆にそれを使ってヒロシ・サトウを昏倒させる。

マコ、ボリン、アサミらによってテンジン、リン、コラは救出され、どうにか地上へ逃げ出すことができた。しかし多くの警官隊はとらわれてしまった。

アサミは、マコやボリンと同じく、テンジンの住むテンプル島へ身を寄せることにする。テンプル島へ向かう飛行船の中で、リンは警官隊が全員捕まってしまったのは自分の落ち度だとして、署長の座を退くことを決める。一方、コラはマコに対し、アサミを慰めてあげるようにうながす。マコは戸惑いながらも、アサミを抱きしめた。


●エピソード8 "When Extremes Meet"

飛行船に乗ってテンプル島へ降り立ったマコ、ボリン、アサミ。3人はコラに案内されて、テンジンの子どもであるジノーラ、イッキ、ミーロとあいさつする。

コラはアサミを新たな住居へと案内する。途中、イッキからマコとの三角関係について質問されるが、コラはそれを制して早々にアサミを個室へ案内する。その後、テンジンがコラを訪ねてやってきた。テンジンによれば、リンが署長を辞したため、新たな署長が就任するという。

新署長、サイカンの就任式に駆け付けたコラとテンジン。サイカンはマスコミを前にして、「これまで警察内で処理していたイコーリストの問題に関し、今後は評議員のタラクと連携して取り組む」と宣言する。その場に出席していたタラクは、コラに再び対イコーリスト部隊に加わるように要求するが、タラクに権力が集中することを危惧する彼女はこれを拒否。タラクはコラの態度を非難し、「訓練中の半人前アバター」と揶揄する。そして、部隊に加わらないのなら、イコーリストへの対応方法について口出ししないよう警告した。

就任式の帰り、半人前と言われたことが図星のコラは、「気の技の型はおぼえたのに、自分はなぜ気の技が使えないのだろうか」とテンジンに尋ねる。テンジンは、「アバター・アンには指導者だけでなく、過去のアバターからの導きもあった」と話す。「自分には精神的素質が欠けている」と嘆くコラ。過去のアバターたちとのつながりは非常に微妙なものだとなぐさめるテンジンに対し、少しだけアバター・アンやその仲間たちのビジョンを見たとコラは語った。

その後、テンプル島に戻ったコラは、マコ、ボリン、アサミに自分は半人前で今までで最低のアバターだと打ち明ける。しかし3人は「アバター・アンだって火の国に向かうまで4つの技をマスターしていなかったし、仲間たちのサポートも受けていた」と彼女を元気づける。ボリンは、俺たちもアバター・アンと同じく“チーム・アバター”だなと喜ぶ。そして4人は、チームとして共和城の安全を守ることを決め、アサミの運転する車で市内をパトロールすることにする。

トロール中、警察無線を傍受した一行は、逃亡中のイコーリストのメンバー数名を捕らえ、タラクに引き渡す。コラはタラクの仕事が遅いことを指摘し、彼の面目をつぶす。

翌日、タラクはイコーリストの活動を抑えるために、非ベンダーに対して夜間外出禁止令を発布することを提案。他の評議員の賛成も受けて、提案は可決される。

その夜、タラクからイコーリストとの嫌疑をかけられた非ベンダーたちが大量検挙されると聞き、コラと仲間たちは現場に駆けつける。コラは無実の人を開放するようにタラクに食って掛かるが、逆にタラクはマコら3人を逮捕する。コラは署長のサイカンに仲間たちを開放させるよう迫るが、聞き入れてもらえない。結局、マコ、ボリン、アサミらは連行されてしまう。

深夜、コラは一人でタラクのオフィスをおとずれる。タラクは秘書を帰宅させ、コラと一対一で対峙する。コラは、力で人々を屈服させるやり方は、アモンの言う間違ったベンダーのやり方そのものだと批判する。しかしタラクは、コラもまた仲間を開放するよう、力で脅していると言い返す。そのうえでタラクは、将来、自分の要求に従うのであれば仲間たちを自由にすると持ち掛けるが、コラはこれを拒否。コラはタラクを「アモンと同じように悪だ」と指摘する。

この指摘にタラクが激怒。水の技を使ってコラに攻撃を仕掛ける。コラも応戦し、2人のベンダーの激しい応酬が繰り広げられる。アバターとしての能力で、コラがタラクを追い詰めるものの、突然、コラの体の自由が利かなくなる。

タラクが使っているのは、法で禁じられている技、ブラッドベンディング(人体の血中の水分を操る、水のベンディングの特殊技。水のベンダーの中でも一部の才能あるものだけが使える)。コラは、ブラッドベンディングは本来、満月のときしか使えないはずだと驚くが、タラクは「貴様に教えていないことはまだある」として、コラを気絶させる。

気絶したコラは、薄れる意識のなかで再びアバター・アンたちの幻影を見た。その中で、警察署長のトフと共和城の評議員のサカ、そしてアバター・アンが、ヤコンと呼ばれる犯罪者の裁判に出席していた……。

その後、タラクは彼女を拘束し、トラックの荷台に乗せて共和城から離れた人目につかないところに隔離することを告げた。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(2)

The Legend of Korra のストーリー紹介です。今回はBook Oneの全12エピソードのうち、エピソード4~6までを紹介。ネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード4 ”The Voice In The Night”

イコーリストへの対策として、共和城の評議員、水のベンダーであるターラクは、自らの指揮の下で対イコーリスト部隊を設立することを提案。ベンダーと反ベンダーの分断を危惧するテンジンは反対するが、結局その案は可決される。

そのころ、マコはひょんなことから長髪の美女、アサミ・サトウとデートすることに。アサミは、共和城で最大の機械メーカー、フューチャー・インダストリーズの社長令嬢。もともとファイア・フェレッツのファンだった彼女は、マコを父親のヒロシ・サトウ社長に紹介する。ヒロシ・サトウは、同社がファイア・フェレッツのスポンサーとして金銭面の支援をすると約束してくれた。

一方、コラのもとには、対イコーリスト部隊へ加わるようタラクからの誘いがあった。当初はその誘いを断っていたものの、パーティーの席上で対イコーリスト部隊に加わって戦うとうっかり発言してしまう。その後、コラはタラクの部隊に加わり、イコーリストたちが集まる経絡術(経穴を打突することで一時的にベンダー能力を奪う体術)の訓練場を襲撃。詰めかけたラジオリポーターに向かって、アモンに対し一対一の勝負を呼びかける。

テンジンの忠告も聞かず、コラは一騎打ちの指定場所へと1人で出向く。しかし待ち伏せしていたイコーリストたち捕縛され、体の自由を奪われる。現れたアモンはコラに対し、今後ベンダーたちを叩き潰す計画があると告げ、その場を去る。コラは気絶させられ、若き日のアバター・アン、サカ、トフたちが、とある犯罪者を捕まえた際の幻影を見る。

その後コラはテンジンによって発見される。コラは自分が何もできなかったことを告げ、アモンに能力を奪われかねない状況だったことを恐れ、涙する。テンジンはその恐怖を認めることが、恐怖を乗り越える第一歩だと諭す。


●エピソード5 ”The Spirit Of Competition”

ヒロシ・サトウと彼の会社の支援により、ファイア・フェレッツはプロ・ベンディングのトーナメント大会への出場が可能になった。順調に練習を重ねるコラとマコ、ボリンの3人。しかしアサミがマコを応援する姿に対し、コラは嫉妬の感情を覚えてしまう。

練習後、ボリンはマコに対し、コラのことをどう思っているかたずねる。マコはいい友人でチームメイトだと答える。これに対し、ボリンは自分はコラにアタックすると告げる。

コラはコラで、テンジンの娘であるジノーラとイッキから、マコとの関係を質問される。コラは「マコには上流階級で美人な彼女がいる」と告げるが、ジノーラとイッキはそれでいいのかと問い詰める。その様子を見ていたテンジンの妻、ペマは、かつてテンジンが別の女性と仲良くしていた時期に彼を好きになったと告げる。そして、自分の愛する人が他の女性と親密になることに耐えられなかったこと、そのためにテンジンに愛を告白したのだとコラにアドバイスした。

トーナメントの第一試合を快勝したファイア・フェレッツの3人。試合後のロッカールームで、コラはマコに対して自らの気持ちを伝える。マコは、確かにコラのことを思うと心が乱されるが、現時点ではコラを恋愛対象と見られない、アサミとの関係もあるとしてやんわりと彼女の思いを断る。ロッカールームから出たコラは、ボリンに誘われて、彼と食事に行くことにする。そんなコラとボリンを見て、マコは胸中がざわめく自分に気づく。

コラとボリンは飲食店で楽しい時間を過ごした。途中、トーナメントの優勝候補とされている前年チャンピオンチームと遭遇し、そのチームリーダーに挑発を受けるも、コラは彼をやりこめる。ボリンとの食事を終えたコラを待っていたのは、マコだった。マコは彼女に、ボリンとのデートの様子を問う。マコは、弟のボリンを守る義務があるからたずねていると言うが、コラは「私とボリンに嫉妬しているからだ」と言い返す。

翌日、ファイア・フェレッツの第2試合では、うまくチームが連携がせず、コラとマコが早々にやられてしまう。しかしボリンの活躍もあって、どうにか勝利。準決勝へと駒を進めることができた。

試合後、コラとマコは2人で話す。マコは、確かにコラのことを魅力的だと感じているが、自分自身の感情にとまどっていること、こんなに複雑な気持ちは初めてだということを告げる。それを聞いたコラは、勇気を振り絞ってマコにキスをする。マコを彼女の唇を受け止めるが、コラを探してやってきたボリンに見られてしまう。ボリンは男泣きしながらその場から走り去る。翌朝、飲食店でやけ食いして飲みつぶれているボリンをマコが見つける。ボリンはふらふらになりながら、マコを裏切り者だと非難する。マコはとりあえずボリンを店から連れ出し、次の試合の準備をうながす。

プロ・ベンディングトーナメントの準決勝。チームワークが崩れてしまったファイア・フェレッツの3人は、思うように連携できない。ポイントを先制され、もうあとがないという状況でマコとボリンはリングから落ちてしまう。勝利をあきらめかけていた2人だったが、最後まで戦い続けるコラの姿を見て、お互いに謝罪。リングに戻り、3人でのチームプレイを取り戻し、逆転勝利を収める。

試合後、ロッカールームにてコラはボリンに謝罪する。またボリンもマコも、それぞれが誤解と身勝手を謝罪した。そしてコラは、自分たち3人の関係は単純なものではないけれど、お互いがいい関係になれることを望んでいると打ち明ける。決勝戦に向けて、3人は和解し、気持ちを新たにした。

 

●エピソード6 ”And the Winner Is...”

トーナメントの決勝戦に向けて、コラたち3人はトレーニング室で練習を重ねる。そのとき、ラジオからアモンの声が聞こえてくる。その放送内容によれば、今夜のトーナメント決勝戦はキャンセルしたほうがいいという。そうでなければ過酷な結果が待ち受けているとも。3人は共和城の評議会へ向かい、決勝戦を予定通りに続けるよう進言。警察署長のリン・ベイフォンも、アモンの思惑に乗る気はないこと、警備の人員を増やして襲撃に備えることを告げる。

結果、トーナメント決勝戦は予定通りに開催が決まる。会議のあと、開催に反対するテンジンはリンに対して忠告するが、彼女は聞く耳を持たない。コラは、テンジンとリンがかつて親密な関係だったことに気づき、彼をからかう。

その夜、アリーナにはメタルベンダー(土のベンダーの中でも、さらに金属を操ることのできる能力を持つ者)の警察官たちが多数配備される警戒体制の中、決勝戦が始まった。決勝戦はファイア・フェレッツと3連覇のチャンピオンチームのウルフ・バッツ。チャンピオンびいきの審判の中、ファイア・フェレッツはあくまでフェアプレーでポイントを奪う。しかし審判まで買収したウルフ・バッツには勝てず、コラ、マコ、ボリンはリングからノックダウンする。

ウルフ・バッツのメンバーが勝利を確信したその瞬間、観客をよそおっていたイコーリストたちが行動を開始。電気ショックグローブを武器に、会場の警察官たちを次々と無力化していく。ウルフ・バッツの3人も、リングに降り立ったアモンによってベンダー能力を奪われてしまった。アモンは、テクノロジーの進化によって非ベンダーでもベンダーたちに勝つことができるようになったと説く。そして、共和城を手始めとして、やがてはイコーリストが世界中を「平等化」するのだと革命の始まりを宣言する。

コラたち3人も一時的にとらわれるが、なんとか拘束を脱出。その間、アモンとイコーリストたちはリングを爆破し、上空の飛行船によって逃亡を図る。コラとリン・ベイフォンは逃げるアモンを追うものの、イコーリストたちとの戦闘になり、アモンの逃亡を許してしまう。コラとマコ、ボリンはひとまず無事を喜ぶものの、リンは今夜のことはすべてアモンの筋書き通りだったといら立ち、テンジンは共和城が戦争に突入したのだと認めざるを得なかった。 

The Legend of Korra - Book one : AIR 日本語ストーリー紹介(1)

The Legend of Korra のストーリー紹介やってる日本語サイトがどこにもないっぽいので、ここであらすじを紹介していきます。時間が空いたときに、ちょっとずつです。つたない英語スキルで観たので、ところどころ勘違いがあるかもですがご了承くださいませー。

なお The Legend Of Korra は Book One から Book Four まで全52エピソードあります。今回はBook One、全12エピソードのうちエピソード3までを紹介。当然ながらネタバレ注意でお願いします。

 

●エピソード1 "Welcome to Republic City"

アバター・アンが火の国による侵略戦争を集結させてから、およそ70年。世界は小さなトラブルを抱えながらも、おおむね調和を保っていた。繁栄が続く中で、新たな科学技術も発達した。電気、自動車、電話、軽飛行機などなど……。さらに、4つの国のどこにも属さない連合共和国も誕生した。

アンの死後、新たなアバターとなったのは、南極の水の部族で暮らす活発な少女、コラだった。幼少期からアバターとして高度な訓練を受けてきた彼女だったが、どうしても気の技だけが使えるようにならない。そんな中、アンとカタラの息子であるテンジンが彼女のもとを訪れる。彼は共和国の首都「共和城」のリーダーの一人であり、優れた気のベンダーでもある。テンジンから訓練を受ければ、気の技が使えるようになるかもしれない……。そう意気込むコラだったが、緊急呼び出しを受けたため、テンジンは急きょ共和城へと戻ってしまった。

コラは気の技を教わるチャンスを捨てきれず、周囲に内緒でテンジンの後を追うことにした。仲のいいシロクマ犬のナーガとともに。

共和城についたコラは、早速トラブルを起こす。ギャングのチンピラたちを、技を使ってねじ伏せたのだ。しかし共和城内ではベンダーの戦いは禁じられており、コラは警察に連行されてしまう。コラの尋問にあたったのは、リン・ベイ・フォン署長だった。リンはアンの仲間、トフ・ベイ・フォンの娘であるが、コラがアバターと聞いても特別措置を認めない堅物。駆け付けたテンジンからの説得で、リンはようやくコラを釈放することを認めた。

テンジンはコラが騒ぎを起こしたことをとがめ、実家へ戻るように言う。しかし、技をマスターしたいというコラの思いを受け、テンジンは自らが暮らす共和城内の離島「テンプル島」にとどまってもよいと承諾する。コラの存在はすぐに共和城内に知れ渡り、彼女は新たな試練の生活を始めることになるのだった。

 

●エピソード2 "A Leaf in the Wind"

テンジンのもとで気の技の修行を受けるコラだったが、瞑想を中心とした修行内容は彼女の性格にはあわないものだった。一方、テンジンの子どもたち(つまりアンの孫)、ジノーラ、イッキ、ミーロたちは、軽々と気の技を披露する。修行がうまくいかないいら立ちから、コラは気の技の歩法を学ぶ訓練道具を破壊してしまう。

テンジンに諫められたコラはテンプル島を飛び出し、共和城中心部にあるアリーナへと向かう。そこでは、ベンダーたちが3人1チームで技を競う人気スポーツ、プロ・ベンディングがおこなわれていた。プロ・ベンディング観戦はテンジンから禁止されていたものの、ひょんなきっかけから、コラはチーム「ファイア・フェレッツ」に参加することになる。

ファイア・フェレッツは、火のベンダーであるマコ(兄)と、土のベンダーであるボリン(弟)による兄弟チーム。当初、マコはアバターであるコラの参加を快く思っていなかったが、試合を通じて臨機応変にコツを吸収していく彼女をチームの一員として認めるようになる。一方でテンジンも、コラが実戦形式を通じて自然と気のベンダーの歩法・身のこなしを身に付けていくのを目の当たりにし、コラにはコラにあったやり方があるのかもしれないと認める。コラはテンジンに無礼を謝罪しつつ、気の技の修行を再開するのだった。

 

●エピソード3 "The Revelation"

プロ・ベンディングのトーナメント大会へ参加することが決まっているファイア・フェレッツだが、試合参加費が足りないことが発覚した。父・母が死去しているマコとボリンの兄弟は、自分たち以外に頼るものがいない。ボリンは一時的にギャングたちに雇われることを内緒で決めた。

ボリンが帰ってこないことにしびれを切らしたマコは、コラとともに彼を探しに出かける。情報屋からボリンがギャングのアジトへ向かったことを聞き出したが、そこで目にしたのは、反ベンダー集団”イコーリスト”に連れ去られるボリンの姿だった。実は共和城では、非ベンダーたちによる反ベンダー運動が、水面下で広まりつつあった。それは、ベンダーたちを追放し、非ベンダーが街の実験を握るべきだとする運動だった。

ボリンの身を案じたコラとマコは、反ベンダーたちの秘密集会に忍び込む。集会ではイコーリストのリーダーである仮面の男、アモンが恐るべきデモンストレーションおこなっていた。アモンはギャングたちの額に手を当て、そのベンダー能力を永久に消し去ってしまったのだ。ボリンも土のベンダー能力を奪われんとしていたが、すんでのところでコラとマコのかく乱作戦により逃げ出すことに成功した。

ボリンを救出したコラは、アモンが見せたベンダー能力の消去術についてテンジンに報告する。テンジンはコラに対し、「ベンダー能力を恒久的に消し去ることができるのは、アバターだけだ」と告げた。

 

にっき

日記です。

・先週は友人の披露宴のため帰郷していました。クソ暑くて死にそうになりやがんの。まあ寒いのよりはずっとマシですけど。古い友人らに会えたのが収穫。

・いやー、観てきたよ『シン・ゴジラ』。面白いね。エヴァ観たことないんだけど、庵野監督の才能、というか制作者としての力量がダイレクトに伝わってくるほどの覚悟が見て取れた。いい意味でゴジラ映画っぽくなく、それでいてかつてないほどゴジラ映画でもある。

・怪獣映画にありがちな「謎の足跡」とか「信じてもらえない目撃者」とか一切なく、最初から最後まで「日本対ゴジラ」を首尾一貫させて、物語もテーマも演出も、ぶれずに描いているのが偉いよね。制作者のやりたいことがあって、きちんとそれを実現できている。邦画の制作体制に関して、しばしば「外部からの口出し」が問題になるけど、今作についてはそれを感じなかった。もとからなかったか、封じこめたか、はねのけたか、容喙させない体制で作ったか。どちらにしても、久しぶりに邦画で面白いと思ったわ。

・第一形態の生理的気持ち悪さ。放射熱線(アトミックブレスではなく)、放射線熱線背びれ、放射熱線しっぽなど、今までにないビジュアルもすごかった。

・あと無人在来線爆弾とかいう狂った発想。それを許可したJRも大概だな。

・『アバター 伝説の少年アン』を観終ったので、続編『Legend of Korra』を観ている。アバター・アンの時代から70年後の世界が舞台で、20世紀初頭レベルにまで産業も機械文明も進んでる。そんな中で新たなアバターとして目覚めた17歳の少女、コラを主人公として、彼女の成長と、反ベンダーを唱える”平等主義者”との戦いを描く……というのが大きなあらすじ。

・作画も丁寧でよく動き、格闘シーンは前作以上に洗練されている。めまぐるしく移り変わるコラちゃんの表情も楽しい。まだ半分も観てないけど、楽しみながら観ていこうと思いますです。

・ただ、日本語吹き替えないのがなー。英語字幕付きで、なおかつ『アバター~』の前提知識があるからこそストーリーを終えている感じ。英語に堪能でないとしっかり楽しむのは難しいのだなあ。

・Fables vol.6の翻訳は8月後半くらいから始めたい。文字量が多くて読むのに難儀しているんですよ。しかもなんか古い(っぽい)言い回しが多いので、ストレートに読めない。新キャラも多いし。でもブルーボーイが活躍するので頑張って読む。

・来週は夏休み。ブログも休むはず。たぶん。

・せっかくAmazonプライムに面白そうな映画もあるので、もっといろいろ観たいし、ブログでの作品紹介のペースも上げたいんだけど、時間が足りない。あと、もともとが無精なので、できるペースでやっていくしかない。

・夏休みはどこか行こうかな。

コミケは行く予定。駆り出される。あつそー。Fallout 4の薄い本とか買えたらいいなと思うけど、もうあの人ごみを抜ける気力・体力がないのではとも思う。

ポケモン太陽とシスコムーン、ツレが珍しく買うっていうから俺も買うつもりなんだけど、ポケモンやるの初代GB以来なんだよ。しかもその初代でさえ途中までしかやっていないし。果たしてついていけるのか心配。

・固体値ってナニ?

以上です。今年も残り5か月切ったか。