読めよぉー。(´;ω;`)

あとプレイしたり、観たりしろよ。アメコミ翻訳はじめました。

名言の宝庫としての漫画『シュトヘル』

伊藤悠による漫画『シュトヘル』。モンゴル国によって滅ぼされつつある西夏文字を救うために旅を続ける少年・ユルールと、モンゴル国への復讐に生きる女戦士・シュトヘル、そんな2人を取り巻く無数の人々と思惑とが苛烈に交錯する壮大な歴史ロマンです。スピリッツで絶賛連載中、現在12巻まで刊行。

さてこの作品、第1巻から示唆に富むセリフや熱く胸を焦がすセリフが炸裂しまくっており、さながら名言の宝庫状態。なので、特に好きなセリフをピックアップしまくってみました。ただそんだけです、ハイ。

「文字は生き物みたいだ。記した人の思い 願いを伝えようとする。その人が死んでも 文字は、託された 願いを抱きしめているようで…生き物みたいだ。焼かれると、つらい」ユルール 

「ここに生きていたことを誰かに伝えたいと、そう思うのがおれだけじゃなかったから、文字は生きてきたのじゃないか… 殺されるのは怖いよ。…本当に怖い。だけど文字が殺されていくのは、もっと怖い。」ユルール

「生涯をかけた仕事は命そのものになる。命をかけるべきものになる」グルシャン

「命をかけるべきものがあるという言葉は病だ。この病が跋扈する度に大勢が死ぬ。この病の者は目の前の人間を見ない。人間を道具とし恥じることもなく同胞・眷族を顧みない」ハラバル 

「おまえはさあ やさしいからさあ、そういうのがいちばんいいよ。いつまでもやさしいのをやめられないやつが、あきらめられないやつが多分、―――未来を、つなぐんだよ」スドー  

「お前は子供だ。卑怯も、──裏切りも許す。…ただ 恥だけは知っておけ」ハラバル

「あれは、物差しなしの生き物だ。美しいと思いませんか」アルファルド

「誰もがそれぞれ物書くようになると、それぞれの経験、感じ方、考え方をそれぞれが知る。それでまたそれぞれ物書いて、そういうのが広がってって、広がってくと最後は──国とかって一部の、えらい人だけのもんじゃなくなるんだ、多分」スドー

「いかなる王の世にあるか、の偶然のみが人の幸、不幸を決めるなんて。これこそが、無念じゃないか。おれはくやしい。何千年とそれが続いているから、それだから従うというのは」ユルール  

「文字は多分──人と人が扶(たす)け合うしくみを作ることもできる。どんな王の世でも、王の不在でも、いつ現れるかもわからない”すぐれた王”の、来るのかもわからない救いを待つまでもなく──人々自身が人を救う。いつでも」ユルール

「ああしたい こうしたい、食いたい飲みたい 寝たい欲が、いわば楽しみを求める心が世を決めている」ナラン

「欲が満たされるのは一部の人だ。そこに楽しみがかたよるために苦しむ人もいる。満たされた一部がそれを見ずして世を決めれば、取り残された太部分の心は乱を求める」ユルール

「小僧は間違いなく、あんたの宝なんだろう。食うので手一杯、生きるので手一杯になって、そういう宝を捨てちまったら、俺たちはその辺にただ生えて、牛馬の小便ひっかけられてる草と変わりねえ」烏木

「誰かに出会え。…出会いが生きなおさせる」シュトヘル

ナラン「弱者の目線ばかり持つな。敗者の側からは いかにあがいても、文字を持って民が民を救うとかいうおまえの夢は、千年かなうまい」
ユルール「目前でかなう夢だから、見ると思うか」

「誰もが自分の出来事と心を記したなら。それを集められるだけ集めれば…そのかたまりは誰のものでもなく、何色にもならない。その出来事と心のかたまりで、時代というものさえ読めるようになるかもしれない。文字で記すのは――出来事と心なんだ…」ユルール

「考えることを捨てたら子供と一緒だ。きみも、おれもだ。何も提示せずに殺したり壊したりするだけなら、やっていることはきみの憎む相手と同じだ。殺すとか壊すじゃなくて、伝えるとかつなぐとか、そういう生き方だってあるはずだ」ユルール

「今日を生きる者のためでなければ、死屍を越えては往けないのだ」ハラバル

「勝者の筆の記したものは常に、敗者からすれば偽りに満ちている。いつ誰が筆を得ようと。ひとつに限られた勝者の筆を取り合うかぎり、記されていくのは常に誰かにとっての偽りだ。だからこそ筆を、どこまでも増やすんだ。数も、種類も」ユルール

「きどって死ねた方がえらいのか。犬に食われ間抜けに死んだなら、その男の生きてきた年月も間抜けというわけか! 無惨に死んだなら生きた年月も、無惨か。どう死のうが生が先だ。食って寝てそこにいた。いつも生が死の先を走る。死に方は生き方を汚せない」シュトヘル

やっぱりユルールのセリフが多めだな。この少年はブレない上にバカ正直なので強いです。もっともっとあるんですが、これ以上書くと引用の範囲を超えてしまいそうなので、こんなところにしときます。多すぎて書ききれないというのものある。ひとつでもピンとくるセリフがあれば、ぜひ単行本を買って読んでください。面白さ保障しますよ、いやホント。